衝撃的なシーン5選【サスペンス編】

クライム・サスペンス映画

サスペンス映画には、思わず目を覆いたくなるような、あるいは鳥肌が立つような衝撃的なシーンが数多く存在します。今回は、そんな数ある衝撃シーンの中から、選りすぐりの5つをピックアップ。

bitotabi
bitotabi

その瞬間を目撃したときの感情が蘇るような解説と、ちょっとした裏話と共にご紹介します。

ダニー
ダニー

あなたのおすすめもぜひ!

1. 『セブン』 – 暴食

作品紹介: デヴィッド・フィンチャー監督による1995年のアメリカのクライムサスペンス。定年間近のベテラン刑事サマセットと、若く野心的な新人刑事ミルズが、旧約聖書の「七つの大罪」になぞらえた連続猟奇殺人事件を追う物語。陰鬱な雰囲気と容赦のない描写が観る者を深く引き込みます。

衝撃シーン解説: 連続殺人の最初の犠牲者、「暴食」を犯したとされる肥満体の男が発見されるシーン。想像を絶する異様な姿は、これから始まる凄惨な事件の幕開けを強烈に印象づけます。グロテスクな特殊メイクと、被害者の変わり果てた姿が、言葉にならない衝撃を与えます。

【こぼれ話】 当初、スタジオ側はもっと希望のあるエンディングを求めていましたが、デヴィッド・フィンチャー監督と主演のブラッド・ピットは、脚本通りの容赦ない結末を強く主張しました。もし異なるエンディングになっていたら、『セブン』はこれほどまでに後世に語り継がれる作品にはならなかったかもしれません。


2. 『危険な情事』 – ウサギ

作品紹介: 1987年のアメリカのスリラー映画。既婚男性ダンが、一夜の過ちから始まった不倫相手アレックスの常軌を逸した行動に追い詰められていく様を描きます。エイドリアン・ライン監督が、人間の狂気と執着をスリリングに描き出しています。

衝撃シーン解説: ダンの家族が飼っているウサギが、アレックスによって残酷な方法で殺害されるシーン。ダンにとって家族の象徴でもあるペットが犠牲になることで、アレックスの狂気がエスカレートしていく恐ろしさをまざまざと見せつけられます。音もなく進行するだけに、発見した時の衝撃は計り知れません。

【こぼれ話】 グレン・クローズ演じるアレックスは、公開当時、その異常な執着心から社会現象を巻き起こしました。「煮えたぎるウサギ(bunny boiler)」というスラングが生まれたのも、この映画がきっかけです。これは、恋愛において常軌を逸した行動をとる女性を指す言葉として、広く使われるようになりました。


3. 『さがす』 – オープニングシーン

作品紹介: 2022年の日本映画。突然失踪した父を探す女子高生の視点を通して、予想外の展開が繰り広げられるサスペンス。片山慎三監督が、人間の心の奥底に潜む闇を描き出します。

衝撃シーン解説: 物語冒頭、指名手配中の殺人犯である男(佐藤二朗)が、潜伏先と思われる場所で、何かを叩きつけるようなハンマーを振り下ろすジェスチャーを繰り返すシーン。鬼気迫る表情で繰り返される奇妙な動作は、一見すると「一体何をやっているんだ?」という疑問を抱かせます。しかし、映画を最後まで観進めることで、このオープニングシーンの意味が明らかになり、その時の衝撃は計り知れません。冒頭の不可解なジェスチャーが、物語の核心に深く関わっていたと気づいた時の、鳥肌が立つような感覚こそが、このシーンの真の衝撃と言えるでしょう。

【こぼれ話】 本作は、観客の視点を意図的に操作することで、物語の真相が二転三転する構成となっています。失踪した父親の視点と、娘の視点が交錯することで、見えてくる真実が変化していく巧妙な脚本は、多くの観客を魅了しました。

 




4. 『アイズ・ワイド・シャット』 – 仮面舞踏会

作品紹介: スタンリー・キューブリック監督の遺作となった1999年のアメリカ・イギリス合作映画。医師ビルが、妻の告白をきっかけに夜の街で体験する奇妙な出来事を描いたエロティック・サスペンス。夢と現実が曖昧になるような、独特の映像美と不穏な雰囲気が特徴です。

衝撃シーン解説: ビル(トム・クルーズ)が秘密の仮面舞踏会に潜入するも、正体が露見してしまうシーン。豪華絢爛でありながらどこか不気味な雰囲気の中、仮面をつけた参加者たちの視線が一斉にビルに集まる瞬間は、言葉にできないほどの緊張感と圧迫感に満ちています。彼が迷い込んだ異質な世界、そしてこれから何が起こるのかという底知れない不安が、観る者の心臓を掴みます。トム・クルーズの焦燥した表情も、その衝撃を増幅させています。

【こぼれ話】 スタンリー・キューブリック監督は、完璧主義者として知られ、この映画の撮影にも長い年月を費やしました。特に、仮面舞踏会のシーンは、その豪華さと神秘性を追求するために、細部に至るまで徹底的にこだわり抜いて撮影されたと言われています。


5. 『聖なる鹿殺し』 – スパゲティ

作品紹介: ヨルゴス・ランティモス監督による2017年のサイコスリラー。腕利きの外科医スティーブンと、彼の前に現れた謎めいた少年マーティンとの関係が、やがて恐ろしい事態を引き起こしていく物語。独特の演出と不条理な展開が観る者を深く考えさせます。

衝撃シーン解説: スティーブンの家族を襲う奇妙な出来事の原因がマーティンにあると知った妻アンナが、マーティンの家に乗り込むシーン。そこでアンナが目撃したのは、下着姿のマーティンが、皿に盛られたトマトソースのスパゲティを、特に音を立てるわけでもなく食べる姿でした。その際、マーティンは「僕の食べ方は、父親に似ているって言われるんだ」といった内容のセリフを口にします。家族が苦しんでいる異常な状況下で、平然と食事をするマーティンの姿。その何でもないような日常の光景が、逆にアンナの怒りや焦燥、そして観る者の言いようのない不気味さを際立たせ、強く印象に残ります。

【こぼれ話】 ヨルゴス・ランティモス監督の作品は、独特のユーモアと不条理感が特徴ですが、本作もその例に漏れません。一見すると理解しがたい登場人物たちの行動や会話には、人間の本質や社会の構造に対する深い問いかけが隠されていると解釈されています。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます。

いかがでしたでしょうか。

bitotabi
bitotabi

サスペンス映画の中でも私が特に印象に残っているシーンを5つ厳選しました。

ダニー
ダニー

あなたの好きな作品もあったかな?

 

当ブログは、毎日更新しています。
ブックマークして、またご覧いただけると嬉しいです。励みになります。
SNSにフォローしていただければ、更新がすぐわかりますので、ぜひフォロー・拡散よろしくお願いします。

X(旧Twitter)はこちら
https://twitter.com/bit0tabi
Instagramはこちら
https://www.instagram.com/bit0tabi/
Facebookはこちら
https://www.facebook.com/bit0tabi/
noteはこちら
https://note.com/bit0tabi



コメント

タイトルとURLをコピーしました