日本ホラーと海外ホラーの違いについて考える

ホラー映画

前回の記事で、日本は世界的に観てもホラーというジャンルがかなり確立している国であることをお伝えしました。

映画においても、ホラー映画というのはかなり多い。でも当然、海外も多い。

そして日本のホラーって結構独特だと思うんですよね。

まず、どう違うのかを考えてみましょう。

日本のホラーというのは、「じっとり」した雰囲気や、「原因」が怪異にあることが多いです。

例えば日本を代表するホラー映画である『リング』の「貞子」。彼女はかなり「じっとり」した雰囲気で、ストーリーもどうして貞子が怨霊と化したのか、この怪異を防ぐためにはどうすればよいのかと「原因」を探るものとなっております。

ドラマ性のある日本ホラーは割とこれが定番になってるように思います。『残穢』なんか象徴的。

米国のホラーは、日本ホラーにの影響もあってか、正体不明の怪異の「原因」を探るものもありますが、霊ではなく「悪魔」が暴れるものが多いので、憑かれてしまったからには祓うしかないという流れが多いですね。「原因」を探っても仕方がなく、悪魔の名前を聞き出すことに注力するケースが割と多いです。従来の悪魔祓い、あるいは『エクソシスト』の設定に従ってストーリーが進みやすいです。

欧州では『赤い影』や『ポゼッション』のように、悪魔以外のものが怪異として描かれることも多いような気がします。これらの映画は、怪異そのものよりも登場人物たちの心の動きを中心に描かれることが多いです。怪異の「原因」を探るのとはまた少し違う。カナダの映画監督デヴィッド・クローネンバーグもそんな感じでしょうか。

アジア圏は割と日本に近い「原因」を探る系のものも多くあるような気がします。

タイやインドネシアは特に近い感じ。台湾や韓国のホラーも「どうしてこうなった」と原因を究明することがストーリーの中心になりやすいです。『心霊写真』なんか、かなり日本ホラーに近いと思います。

どうしてここまで恐怖の描き方が違うのか、またアジア圏は近しいのかというと、やはり宗教や文化の違いが大きいんだろうなと思います。

個人的に、タイと日本のホラーが一番近いと思うんです。タイはホラー映画が本当にたくさん作られていますから。しかもポップなものが多いんですよね。それだけ、ホラーという概念が広く根付いている証拠です。あとタイも日本と同じく「精霊信仰」がある国なので、万物に神が宿るというマインドを持っている人が多いことも理由の一つなのではないでしょうか。

タイもそうですが、台湾も宗教的なことも影響して「年上を敬いましょう」とか「礼節を重んじましょう」というマインドセットがあることから「○○すると(しないと)罰が当たる」ってのがあるんでしょうね。

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