「パプリカ」を劇場で鑑賞しました。
テアトル梅田のお別れ上映にて、劇場鑑賞できました。ありがとうテアトル梅田。
今回は「パプリカ」の見どころや考察を交えて、作品をより深く味わえるように解説いたします。
ストーリーに大きく関わるネタバレはございませんので、未見の方もご安心ください。
私と「パプリカ」
2006年の公開ながら、今までテレビでもDVDでも観たことがありませんでした。
私は「AKIRA」や「ジブリ」、「時をかける少女」など、アニメ映画も好きです。もちろん、SF映画も。
さらに、私が大好きなノーラン監督の「インセプション」をはじめとして、国内外の映画監督にも大きな影響を与えた作品。
だからこそ、リバイバル上映で観るまでは、決して見ないようにしようと、何となく心に決めていました。
そして2022年9月、とうとうテアトル梅田で観られることになりました。
嬉しい。ありがとうテアトル梅田。
今敏監督の遺作
「千年女優」「東京ゴッドファーザーズ」などの作品で知られる今敏(こんさとし)監督。
氏は2010年に46歳の若さで他界しています。
長編アニメ映画としては、「パプリカ」が遺作となります。
原作者の筒井康隆さんたっての希望で、今敏監督で映像化されました。
長年の構想がたくさん詰まっており、今までの演出テクニックの全てが込めらているといってもいい、氏の総決算的な作品です。
もう、それだけで泣けちゃいます。
STORY
精神医療研究所が開発した、他人の夢を共有できる画期的テクノロジーDCミニが盗まれた。
https://www.sonypictures.jp/he/815804
それを機に研究員たちは次々に奇怪な夢を見るようになり、精神を冒されていく。謎の解明に挑む美人セラピスト千葉敦子は、極秘のセラピーを行うため、性格も容姿もまったく別人の夢探偵パプリカに姿を変え、クライアントの夢の中へと入り込む。
しかし、狂ったイメージに汚染された夢の中では、おぞましい罠がパプリカを待ち受けていた…。
監督:今 敏
原作:筒井 康隆
脚本:水上 清資/今 敏
アニメーション制作:マッドハウス
あらすじだけ観ても、かなり「インセプション」に似ていますね!ノーラン監督が意識して作ったことがよく分かります。
主人公パプリカの声を演じるのは「エヴァンゲリオン」で綾波レイを担当する林原めぐみさんです。
粉川の夢
刑事であり、事件解決に向けて活躍する主要キャラ、粉川。
彼の夢には、ホテルの廊下が出てきます。
あの廊下のレイアウトや、グニャリと曲がる演出、壁を走るシーンは、インセプションそのもの!
インセプションを観てから行くと間違いなく楽しめますよ。
シャイニングの演出
逆に、「パプリカ」がオマージュしたであろう作品が、キューブリックの名作ホラー「シャイニング」です。
先述した、ホテルの廊下のカーペットの赤さや、ドアから溢れ出す演出は、シャイニングによく似ています。
映像化したからこそ、観られる味わいですね!
ローマの休日
また、ローマの休日の再現シーンも何度か出てきます。
パプリカでは、粉川の映画監督になりたいというかつての夢を軸に、映画をこすったネタが頻繁に登場します。
実在の俳優がモチーフ?
パプリカに出てくるキャラクターは、どこが既視感がありました。
実在する日本の俳優や芸能人をモデルにしたのかも??
バーテンダー→きたろう、大竹まこと
理事長→麿赤兒
粉川→三船敏郎
島→竹中直人
という感じでしょうか。
割と似ていると思います笑
音楽が素晴らしい
パプリカの音楽は平沢進さんが担当しています。
どれも素晴らしいです…。
繰り返し使われることで、わずか90分の間なのに、昔から知っているような。
とてもキャッチーな印象を味わえました。
パレードの曲の呪文のような不思議な声は、平沢進さんの「nurse cafe」を 逆再生したものだそうです。
ホラー風味がまたいい
パプリカは、結構ゾクッとするシーンがあります。
割と恐いかも。子どもに見せたらちょっと印象に残りすぎるかも。
攻殻機動隊のもう一段恐いくらいです。
でも、可愛さやユーモアもふんだんにあります。
本当に筒井康隆さんの原作をそのまま映画化したような作品なのでしょう。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「パプリカ」の見どころをお伝えしました。
音楽もストーリーも絵も本当に素晴らしい。小ネタも満載です。
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