「8 1/2」最も映画監督に愛される理由とは

ドキュメント・ノンフィクション系映画

「8 1/2」を午前十時の映画祭で鑑賞しました。

かなり奇怪な内容ながら、数々の映画に影響を与え、映画関係者に最も愛される作品です。

管理人
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今回の記事では、その理由をお伝えします!

STORY

「混沌が映画だ。人生は祭りだ」―スランプに苦しむ映画監督のイマジネーションが自由奔放に繰り広げられる巨匠フェリーニの野心作にして代表作。『8 1/2』とは、音楽作品が作曲番号で呼ばれるように、作品番号で付けられた題名。アカデミー賞では外国語映画賞と衣装デザイン賞(白黒)、モスクワ映画祭ではグランプリを受賞した。
43才の映画監督のグイド(マルチェロ・マストロヤンニ)は、新作の撮影に入っているはずが構想はさっぱりまとまらない。体調を崩した彼は、医者から薦められた湯治場にやって来た。妻ルイザ(アヌーク・エーメ)との関係は冷え切っており、カルラ(サンドラ・ミーロ)と愛人関係にあったが、今はそれもわずらわしくなっていた。湯治場で見かけた美しい女性(クラウディア・カルディナーレ)に一瞬心ときめいたが、それも空しい幻影に過ぎずー。

https://asa10.eiga.com/2022/cinema/1116/

タイトルの意味

まず、不思議なタイトル「8 2/1」について解説します。

読み方は「はっか にぶんのいち」です。

帯分数を昔はこのように呼んでいました。

本作がフェリーニ「単独」による8作目の作品で、フェリーニの処女作である「寄席の脚光」は、アルベルト・ラットゥアーダとの共同監督であったため、「半分(1/2)」として加え「8 1/2本目」の作品にあたるからこういったタイトルになったそうです。

デビッド・リンチが最も愛する作品

「エレファント・マン」「イレイザーヘッド」など、独特の奇怪な世界観の作風で有名なデビッド・リンチ監督。

彼の自宅に唯一飾られているポスターこそ、「8 1/2」なのです。

白黒で、やや理解が難しいデビッド・リンチ作品。

非常に納得です。

なぜ映画監督に愛されるか

英国映画協会(BFI)が10年に1度発表している「映画監督が選ぶ史上最高の映画」でも、「8 1/2」は第4位に選ばれています。

(ちなみに1位は日本映画の東京物語)

なぜ一風変わった今作が、ここまで愛されるのでしょうか。

それは、映画監督のために作られた映画だからだと、私は思います。

映画監督のための映画

フェリーニ監督が、自身の悩みや葛藤をぶつけた私的映画ですが、それが結果的に多くの映画監督や映画関係者の心を打ったのでしょう。

出資者や脚本家、宗教家や俳優、新聞屋など、あらゆる関係者から、あれはダメ、これはダメ、もっとこうしろ、ああしろ…様々な意見を言われ、どんどん悩みは膨らむものの、後には引けない。

こういった葛藤が、映画監督の大家にとってはあるあるなのでしょう。

正直、一般鑑賞者のわたしには分かりませんでしたが笑

女のことでも、頭がいっぱい

今作で非常に愉快に感じたのが、映画のことで頭がいっぱいなのに、女のことでも頭がいっぱいであることです。

終盤のハーレムの妄想には笑ってしまいました。

忙しすぎだろ笑

イタリアの湯治

イタリアは、日本と同じように、火山を有する国です。

そのため、温泉はたくさんあります。

漫画テルマエ・ロマエも、古代ローマを舞台にしていましたね。

古くから、「8 1/2」のように、ヨーロッパ諸国の温泉地では、温泉医の処方によって飲泉が行われます。

飲泉所の新鮮な温泉を、温泉医に処方された量だけ飲泉する療法があります。

映画の序盤でも、そのような処方の指示を受けるシーンがありましたね!

観た後は温泉に行きたくなること請け合いです。

私も難波のアムザで湯治をしてきました笑

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

管理人
管理人

「8 1/2」が映画関係者に愛される理由や、こぼれ話をお伝えしました!
変わった映画ですが、一度は観ておきたい作品です。

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