2026年に10月公開された『DIGGER/ディガー』を鑑賞しました。
主演はトム・クルーズ。監督は『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『レヴェナント:蘇えりし者』のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督。今回が初タッグとなります。トム・クルーズ演じる石油採掘会社のCEOディガー・ロックウェルは、利益を追求するあまり、地球を滅亡の危機に陥れてしまい、大統領から事態の収拾を命じられる……。といったストーリーラインです。

『バードマン』を観た人はなんとなく想像できると思いますが、結構ややこしい構造の話なんですよ。なので、本記事の後半は鑑賞時に混乱しないように整理する内容にします。大事な部分は伏せますのでご安心を。

まずは見どころを解説していきま~す。
見どころ・感想(ネタバレなし)
本作でトム・クルーズはほぼアクションしません。なにせ石油採掘会社CEOで大富豪ですから。お腹もボーンと出てるし、とてもじゃないけど高いところから飛び降りたり走ったりできるような役どころではありません。
年齢も一回り以上高い設定なのではないかと思います。
どういうことかはよく分かりませんが、義足をつけて撮影に挑んでいるそうですね。かなりこだわった特殊メイクを施しています。
でも、一番の見どころはそんな決してカッコいいとは言えない役を演じるトム・クルーズの演技です。めっちゃ奇天烈でぶっ飛んでます。
『マグノリア』以来の異常っぷりだったんじゃないかな~と思いますね。ここは非常に楽しみにしていいと思います。
あとは、メッセージもなかなか強烈。環境破壊を蔑ろにしても国や個人の利益を優先する。資本主義の沼からもう抜け出せないのではないか。そんな恐ろしさを覚えずにはいられませんでしたね…。
地球や一国の危機に陥りかねない環境問題が近い将来起こるのかは今一つ実感が湧きませんが、私はAI関係で何か深刻な問題が起こりそうな予感はしてます。
もう誰もかじ取りできない。そんなフェーズに入ってしまってるように思うんですよね。
さあ、じゃあそうなった時に、開発者やCEOを真っ向から批判できるのか。ほとんどの人ができないでしょう。だってみんな恩恵を受けちゃってるから。石油だってそう。「車があってよかった~」って思った事、何度もありますよね。何だったら、AI使うために大量の水や電気を使用してるし、温暖化にも拍車をかけてます。
さあ、石油やAIと、どのように向き合うべきか。距離感を保つべきか。人間が便利さを追求したり、街に移住したりするから、熊や猪が来るようになったわけですしね。で、彼らは石油もAIも電気も使ってないですから。
人間の品と誇り、優しさ、そして地球に生きる生き物としての真価が問われます。
複雑な構造
本作はあまり詳しくは言えませんが、「入れ子構造」になってます。かなり序盤から明らかになります。ある程度構造を把握しておかないと「ん?どういうこと?」ってなって、映画を最後まで楽しみにくいと思うんですよ。
ウエス・アンダーソンの『アステロイド・シティ』や『落下の王国』をイメージするといいですね。
作品の中で作品を演じるような構造になっていて、かつ、現在進行形で登場人物たちの現実も動いているうような。そんな構造になっているということを頭に入れておくと迷子にならずに最後まで鑑賞できると思います。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます。
『DIGGER/ディガー』の見どころや構造について解説しました。

トム・クルーズの演技がとにかくいつもと違って面白いですよ。それでいてゾッとする。

ぜひ映画館で!
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