ホラー映画「来る」を再鑑賞しました。
私はこちらの作品がかなり好きです。
日本ホラーの中では、トップクラスによくできた作品だと思っています。
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今回の記事では、「来る」のすごさや、名作ホラーとの類似点などをお伝えします。
また、原作を踏まえた上で、より詳しく解説した記事はこちらです↓↓↓↓ネタバレを含みますので、ご注意ください。
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キューブリックの手法
![](https://assets.st-note.com/img/1659528652740-cArk0M94lM.jpg)
再鑑賞して、私が「来る」に惹かれる理由が分かりました。
それは、キューブリックの手法を用いているからでした。
スタンリー・キューブリック作品との共通点をお伝えします。
転換の音
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まずは、ホラーの金字塔「シャイニング」から。
『〇日後』や『〇か月後』といった場面転換の際の、BGMが、「シャイニング」の音とそっくりです。
文字の出し方や、音の質、タイミングまで、本当によく似ています。
ご注目あれ。
虐待を受ける子
「シャイニング」では息子のダニーが父から虐待を受けています。
「来る」でも、娘のチサは母親から虐待を受けています。(暴力の方はよくわかりませんが、ネグレクトは間違いなし)
そういった点もよく似ています。
スターゲートシークエンス
![](https://assets.st-note.com/img/1659528977938-Xanw6fUwBt.jpg)
続いては「2001年宇宙の旅」から、スターゲートシークエンスのオマージュ。
「2001年宇宙の旅」でボーマンがワープした後の、色彩豊かな映像をご存じでしょうか。
あれを通称「スターゲートシークエンス」と言います。
模型などを使わず、あえて絵具を使った演出によって、とても芸術的な仕上がりになっています。
「来る」では、怪異が起こる前後に似たような色彩豊かな映像が一瞬挿入されます。
特に目のアップは「2001年宇宙の旅」にも「ブレードランナー」にもよく似た演出です。
「来る」はここがすごい
他のジャパホラに比べて、「来る」が優れているポイントをお伝えさせていただきます。
豪華キャストの残酷な死様
「来る」はキャストがとても豪華です。
妻夫木聡、小松菜奈、岡田准一、松たか子、黒木華…など。まだまだいます。
主演級の豪華俳優を、ホラー作品に出演させたのみならず、そのほとんどがかなり残酷な死に方をします。
血が出まくり。身体引き裂かれまくり。すごいですよ。
祈祷シーンの荘厳さ
祈祷のシーンがとても派手です。
「女神の継承」や「コクソン」にひけを取らない派手で奇妙で不気味な演出が素晴らしい。
祈祷の最中以外にも、祈禱師たちが、電車やタクシーで向かってくる移動シーンも大変興味深い。
日常と非日常のフュージョンがたまりません。
柴田理恵さんに注目
柴田理恵さんは、コミカルな役が多い印象ですが、「来る」では違います。
めちゃかっこいいです。
テレビに出ている胡散臭い霊媒師だと思いきや、本当に力のある人物。
という役です。
とにかく一度観てみてください。私はこの映画で柴田理恵さんが一番好きです。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
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「来る」の見どころや、キューブリックの演出との類似点を解説しました。
ジャパホラの中では、本当にレベルの高い映画です。
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