大丈夫だから、そのまま走ろう。
映画『走れない人の走り方』をシネマートで鑑賞しました。
切実さとユーモアが融合した、映画作りをテーマにした作品です。
映画についての映画。私の大好物です。
『豚とふたりのコインランドリー』で、PFFアワード2021審査員特別賞を受賞した蘇鈺淳監督による作品。
キャストは主人公・キリコ役に『猫は逃げた』の山本奈衣瑠。
ロードムービーを撮りたい映画監督の小島桐子。だが、理想の映画づくりとは裏腹に、予算は限られ、キャスティングは難航するなど、問題は山積みだ。
ある日桐子は、プロデューサーに内緒でロケハンに向かうが、その途中で車が故障。さらにその夜に飼い猫が家から逃げ出した上、妊娠中の同居人が産気づく。様々なトラブルに見舞われ動揺した桐子は、翌朝の大切なメインキャストの打合せを反故にしてしまう。
キャストが決まらず車を直す金もない中で、撮影を実現させるための方法を模索する桐子は、あるアイデアを思いつく-。
https://hashirenaihito-movie.com/
ここからは感想をお伝えしていきます。
ネタバレ注意!
映画作りをテーマにした映画って、本当に大好きなんですが、本作に関しては今一つ感動できませんでした。
「映画作りって、大変なんだぞ~」
「日本の映画業界あるあるだよね~」
みたいなシーンが多くて、何だか置いてけぼりにされたようで寂しかったです。
主人公は監督としてというか人として不器用なところがあり、そこがタイトルにフックしているわけですが、
それでも人のお金で映画を作ることができる恵まれた人、持っている側の人って感じで。
共感することはできませんでした。少なくとも、文章を書くだけの私は。ちょっと悔しいです。
『愛にイナズマ』と少し似た部分もあるんですが、『走れない人の走り方』の方が、映画作りにフォーカスを当てています。
どちらの作品にも共通して言えることは、プロデューサーと監督との距離はかなり近いということ。
コミュニケーションがとても大事なのだなと知ることができました。
「好きなもん作れ!」って状況にはならないもんなんですね。
ところどころ、本筋と関係ない人のストーリーが入ってくるのですが、あまりよく分かりませんでした。
製作側とか周囲の人間との忖度のようなものを、作品を通じて表現しているのでしょうか。
カメラを持った女性は蘇鈺淳監督自身とのことですが。さらによく分からない。それぞれのエピソードは、楽しそうだし可愛いんですけどね。
とても勉強になったのは、「映画監督」という仕事は、その名の通り「監督」なんだなって。
「現場監督」とか「スポーツ監督」と同じように、周りの人間のパフォーマンスを如何に発揮させるか。
自分の理想に近づけるために、いい塩梅で様々な人、物、時間をコントロールする仕事なんだなってことが分かりました。
でも、主人公はその辺があまり得意ではなく、苦労していると。
この映画は、人を動かすのが苦手だけど、マネージャーとか店長とか、リーダー職についている人にとっては、共感しやすい作品かもしれません。
勇気をもらえると思います。
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『走れない人の走り方』について感想をお伝えしました。
映像作りをしている人や、不器用だけどリーダー職についている人は共感しやすい作品です。
勇気をもらえそうだね。
X(旧Twitter)はこちら
https://twitter.com/bit0tabi
Instagramはこちら
https://www.instagram.com/bit0tabi/
Facebookはこちら
https://www.facebook.com/bit0tabi/
noteはこちら
https://note.com/bit0tabi
コメント