「地下室のヘンな穴」蟻が表すメッセージ

SF映画

「地下室のヘンな穴」を鑑賞しました。

めっちゃ変な映画でした。

ユーモラスな雰囲気の作品ですが、結構難しいところやホラーな部分もありました。

管理人
管理人

今回の記事では、考察を交えながら「地下室のヘンな穴」の解説をしていきます!

STORY

緑豊かな郊外に建つモダニズム風一軒家の下見に訪れた中年夫婦のアランとマリー。購入すべきか迷う夫婦に怪しげな不動産業者がとっておきのセールスポイントを伝える。地下室にぽっかり空いた“穴”に入ると「12時間進んで、3日若返る」というのだ。夫婦は半信半疑でその新居に引っ越すが、やがてこの穴はふたりの生活を一変させていく……。はたして、この不思議な穴がもたらすのは幸せか、それとも破滅か。人生が激変してしまった夫婦がたどる後戻り不可能な運命とは…。

https://longride.jp/incredible-but-true/

この微妙過ぎて細かすぎる不思議な現象がいったいどんなドラマをうむのでしょうか…。

予告では、コメディなのか、ホラーなのか、サスペンスなのか、ジャンルすらわかりません。

ホラー映画なのか??

なんと、公式サイトには「ホラー風予告」がありました笑

私が実際に観た感想としては、

「時計じかけのオレンジ」に1番近いのかなと思います。

時計仕掛けのオレンジとの類似点

https://video.unext.jp/title/SID0021115

「時計仕掛けのオレンジ」もジャンルが非常に決めづらい作品です。

サスペンスなのか、SFなのか、社会派ドラマなのか…。

といったところです。

「時計仕掛けのオレンジ」は、矯正プログラムによって、非行少年が矯正され、暴力をふるえなくなるとともに、大好きな音楽も聴くことができなくなるというニッチな設定により、ドラマチックに物語が展開します。

「地下室のヘンな穴」は、12時間進んで、3日若返るという設定により、人の変化をドラマチックに描いています。

これまたニッチな訳です。

どちらにも共通して言えることは、人間の欲をくすぐる絶妙な設定であること。

非行少年から暴力をなくす。

ちょっとながらも、若返りの糸口を掴む。

どちらも一見、おいしい話に思えますが、そこから徐々に広がっていく歪み。

これを絶妙に表すことに成功しています。

結論、「時計仕掛けのオレンジ」が好きな人には、「地下室のヘンな穴」はかなりおすすめの作品だと言えます!

「蟻」の表すもの(ネタバレ)

ここから先はネタバレを含みますので、鑑賞済みのかたや、興味のある方のみお読みください。

「地下室のヘンな穴」には、蟻が登場します。

蟻には、女王蟻と、働きアリがいますよね。

働きアリは、雌でありながら、生殖機能をもっていません。

これが、映画において重要なメッセージとなっています。

ワイフ役は、それなりに年齢を重ね、子どもに恵まれず、もう夫との夜の営みもありません。

また、友人である社長役は電子ぺ〇スを移植しています。

これらの意味する事は、彼らが生殖機能をすでに失っていることに対して、大きなコンプレックスを抱えていることに他なりません。

若さを獲得し、また女王蟻のように翼(美しさ)と生殖機能を獲得したいという思いのメタファーなのです。

頻繁に登場する蟻にはそういったメッセージがあるわけでございます。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

管理人
管理人

「地下室のヘンな穴」に関する考察をお伝えしました。一見コミカルな映画のようですが、実は社会的で、哲学的なメッセージのこもった作品なのであります。

 

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