「犬王」表現者とはなんぞや

アニメ映画

見届けようぜ、俺らと共に。

映画「犬王」をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。

この作品、600年前、室町時代に実在した犬王という人物に焦点を当てたロックミュージカルです。

STORY:
室町の京の都、猿楽の一座に生まれた異形の子、犬王。周囲に疎まれ、その顔は瓢箪の面で隠された。ある日犬王は、平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚と出会う。名よりも先に、歌と舞を交わす二人。 友魚は琵琶の弦を弾き、犬王は足を踏み鳴らす。一瞬にして拡がる、二人だけの呼吸、二人だけの世界。「ここから始まるんだ俺たちは!」壮絶な運命すら楽しみ、力強い舞で自らの人生を切り拓く犬王。呪いの真相を求め、琵琶を掻き鳴らし異界と共振する友魚。乱世を生き抜くためのバディとなった二人は、お互いの才能を開花させ、唯一無二のエンターテイナーとして人々を熱狂させていく。頂点を極めた二人を待ち受けるものとは――?歴史に隠された実在の能楽師=ポップスター・犬王と友魚から生まれた、時を超えた友情の物語。

Amazon Prime Videoより引用
ダニー
ダニー

琵琶なのにロック?!

管理人
管理人

そのとおり!ボヘミアンラプソディーみたいな映画なんだ。

ロックミュージカル

今作はロックミュージカルです。

声優は犬王を女王蜂アヴちゃん

友魚を森山未來さんが務めています。

この二人がとにかくロック調で歌いまくります!

犬王のダンスはマイケル・ジャクソンのようでもあるし、

フロントパフォーマンスの様子や歌い方はフレディ・マーキュリーのようでもあります。

客に手拍子を煽るスタイルは、We Will Rock Youのライブ映像を彷彿とさせ、興奮度MAXです!

また、琵琶法師の友魚の琵琶プレイはロックギターさながら。

ジミ・ヘンドリックスのような背面弾きも炸裂しますよ!

 



あの名作漫画にそっくりの設定

手塚治虫さんの「どろろ」という作品をご存じでしょうか。

左:百鬼丸 右:どろろ

「どろろ」のあらすじはこんな感じです👇

体の48箇所を魔物に奪われた百鬼丸が、魔物退治の旅を続ける怪奇マンガです。
戦国武将に仕える醍醐景光は、天下を取るという野望をかなえるために、生まれて来るわが子の体を、48匹の魔物に与えてしまいました。そうして生まれた子供は、体の48ヵ所の部分が足りず、川に流され捨てられてしまいました。
時は流れ、戦(いくさ)の世を旅する少年・百鬼丸。実は彼こそが、魔物に体を奪われた赤ん坊の、成長した姿だったのです。百鬼丸は、体を奪った妖怪を1匹倒すごとに、失った体の部分を1ヵ所取り戻すことができるのです。

https://tezukaosamu.net/jp/manga/310.html

「犬王」では、犬王の父が、自身の技の発展のために、妻のお腹にいる我が子を、物の怪に差し出します。

その結果、犬王は物の怪の呪いを受け、異形の身体で産まれてきます。

とても設定が似ていますよね!

「どろろ」では百鬼丸が魔物を倒すことで、身体を一つずつ取り戻しますが、「犬王」では舞いを披露したり、技を習得することで身体を取り戻します。

刀の代わりに、音楽や表現でもって身体を取り戻すというのがまた、カッコいいですよね。

しかし、「犬王」はただの爽快なロックミュージカルではなく、表現者とはなんぞやという、深いメッセージが込められているのです。



満たされた表現者はどこへ向かうか

先述の通り、「犬王」では、主人公犬王が表現者として成長するたびに、普通の身体を獲得していくというストーリーです。

また、知名度や人気もどんどん上がっていきます。

これって、ミュージシャンやダンサー、芸術家などのアーティストが、成功していくことや社会的に成功するとはどういうことかを描いているんですよね。

アーティストには、ハングリーさであるとか、社会への反発、アナーキズムが創作の原動力になっていることが多いです。

ロックミュージックはまさにそういうカルチャーの音楽ですよね。

そんな、足りない者がある人や満たされていない人が、社会的に認められ、精神的・経済的に満たされていくとどうなっていくか。

被差別者が権力を持つとどうなるのか。

これを描いている訳であります。

売れてない時は好きだったけど、ブレイクしてから物足りなくなった経験、ございませんか?

制作陣も要チェック!

「犬王」は制作陣もめちゃくちゃ実力派揃いです。

まず、監督は湯浅政明さん。

「映像研には手を出すな」や「ピンポン THE ANIMATION」を手掛けた人で今最も目が離せない監督の一人です。

私は「映像研」大好き。

そして、キャラデザが「ピンポン」「鉄筋コンクリート」の松本大洋さん。

湯浅さんと再びタッグを組んでいるんです!

さらに、脚本は「罪の声」「アイアムアヒーロー」「図書館戦争」の野木亜紀子さん。

極めつけは、「あまちゃん」「いだてん~東京オリムピック噺~」「花束みたいな恋をした」の大友良英さんが音楽を務めております!

なんと豪華なのでしょう!!

Amazon Prime Videoユーザーは観放題のうちにぜひご鑑賞あれ👇

 

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

ダニー
ダニー

映画「犬王」の解説をお届けしました!

管理人
管理人

ロック好きにも、歴史好きにも、アニメ好きにも、映画好きにもオススメできる素晴らしい作品です👍

 

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