映画『ほつれる』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
STORY:綿子と夫・文則の関係は冷め切っていた。綿子は友人の紹介で知り合った木村とも頻繁に会うようになっていたが、あるとき木村は綿子の目の前で事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。心の支えとなっていた木村の死を受け入れることができないまま変わらぬ日常を過ごす綿子は、木村との思い出の地をたどっていく…。
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何だか大人な内容だね…。
そうだね。特に、タイトル『ほつれる』の意味を考えながら観ると、大人に近づける作品かもしれないよ。
「ほつれる」という言葉の意味
「ほつれる」は縫い目や結び目、あるいは編んだ糸などがとける意味です。とけて乱れるという意味合いもあります。
感じで書くと「解れる」。
「ほぐれる」と読むこともあります。
「ほぐれる」にも同じような意味があるんですが、「緊張がほどける」のように、気持ちがやわらぐ、うちとけるという、「ほつれる」とは全く逆の意味もあります。
『ほつれる』のタイトルの意味とは
門脇麦さん演じる主人公は、夫の文則がいながら、浮気相手の木村と恋に落ちました。
まるで2本の糸でセーターを編むようにして、夫とも木村とも関係を続けます。
やがてセーターが完成したかのように、浮気相手の木村とも週1回ほど定期的に会うようになります。
夫とも木村とも曖昧な関係だが、これでもいいと。
しかし、木村を事故で亡くします。
結果、綿子の心はとても乱れます。
セーターの糸の1本の糸がほどけはじめると、もう片方も不安定になってゆるみ、最後は同じようにほどけてしまうように、夫との関係も終わってしまいました。
タイトルの『ほつれる』はこういった意味合いなんだと思います。
点ではなく線に
主人公、門脇麦の行動は、点で観ると理解できないことが多いです。
しかし、彼女の行動を、点ではなく、線で観ることを意識すると、この映画はグッとそばに寄り添ってくれます。
本作は、客観的な視点で、遠目から全体にピントを合わせて撮影されています。
その結果、観る者はカメラを強く意識してしまうんです。
まるで、記録映像のようなんですよね。
綿子の背景や現在の葛藤を踏まえながら、観察するように鑑賞してみてください。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『ほつれる』について解説しました。
タイトルと線で観ることを意識すると、とても楽しめる作品です。
Amazon Prime Video観放題で観られるよ!
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