脱出劇は、映画の永遠のテーマの一つです。密室からの知恵と勇気を絞った突破、追っ手との息詰まる攻防、そして自由への切なる願い。観客は、主人公たちと一体となってスリルとカタルシスを味わうことができます。
今回は、歴史に残る名作から、予測不可能な展開で魅了する近年の傑作まで、思わず画面に釘付けになる「脱出系映画」を5作品厳選してご紹介します。単に場所から逃れるだけでなく、絶望的な状況や運命そのものから抜け出そうとする、人間ドラマが詰まった珠玉のラインナップです。さあ、あなたもこの究極のサバイバルを体験してみませんか?
RUN/ラン

- 公開年: 2020年
- 監督: アニーシュ・チャガンティ
- 脚本: アニーシュ・チャガンティ、セヴ・オハニアン
- 出演: サラ・ポールソン、キーラ・アレン 他
- あらすじ: 生まれつき病気を持つ車椅子の娘クロエは、献身的な母ダイアンの庇護のもと、外界から隔離された生活を送っていた。ある日、クロエは母の行動に不審な点を見つけ、彼女が長年隠してきた恐ろしい秘密を知ってしまう。
- ここがおすすめ:かなり新しいタイプの脱出劇なのではないでしょうか。アイデアが本当に面白いです。でも、実際の事件が基というのがさらに怖くて面白い。ヒロインを務めたサラ・ポールソンは、実際に車いすで生活している女優であることも素晴らしい。だからこそ、めちゃくちゃ自然です。母親の行動原理が分かればさらに面白いので、鑑賞後はぜひこちらを👇
パピヨン

- 公開年: 1973年
- 監督: フランクリン・J・シャフナー
- 脚本: ダルトン・トランボ
- 出演: スティーヴ・マックイーン、ダスティン・ホフマン 他
- あらすじ: 無実の罪で南米フランス領ギアナの悪魔島に送られた男、通称「パピヨン(蝶)」と呼ばれるアンリ・シャリエール。彼は何度失敗しても諦めることなく、自由を求めて過酷な懲罰や環境に立ち向かい、人生をかけた脱獄計画を立てる。不屈の精神を描いた感動的な実話ベースの物語。
- ここがおすすめ:何といってもマックイーンに痺れますね。かっこいい。かつ、ダスティン・ホフマンも共演しているという豪華さ。手に汗握るシーンが、いくつもあります。骨太かつスリリング。他にない名作です。
トランス・ワールド

- 公開年: 2009年
- 監督: クリニ・ジョンソン
- 脚本: クリニ・ジョンソン
- 出演: マチュー・アマルリック、ジル・ルルーシュ、エレーヌ・ド・フジュロール 他
- あらすじ: 森の中に迷い込んだ3人の見知らぬ男女を待ち受ける奇妙な運命を描いたサスペンスミステリー。とある森の奥深く。ガソリンを買いに行った夫を探していたサマンサは、1軒のキャビンにたどり着く。そこに車のトラブルに見舞われた青年トム、強盗をしてきたばかりだという女ジョディが出現。3人は助けを求め森を出ようとするが、何度歩いても同じキャビンに戻ってきてしまう。
- ここがおすすめ:脱出ものと言っていいのかは微妙なところだが、結末がとっても秀逸。ネタバレ厳禁。すぐ観て。
SAW/ソウ

- 公開年: 2004年
- 監督: ジェームズ・ワン
- 脚本: リー・ワネル
- 出演: リー・ワネル、ケイリー・エルウィス、ダニー・グローヴァー 他
- あらすじ: 見知らぬバスルームで目覚めた2人の男。彼らの前には死体が転がり、部屋の中央にはチェーンで繋がれた足枷が。謎の殺人鬼「ジグソウ」によって仕掛けられた、命をかけたゲームに参加させられたことを悟った彼らは、与えられたヒントを元に、この絶望的な密室から脱出する方法を探る。それは、極限の選択を強いられるサバイバルだった。
- ここがおすすめ:ジェームズ・ワンの出世作であり、最高傑作かもしれない。ワン・シチュエーション映画の中でも、金字塔と呼べる名作。アイデアと結末の見事さのみで、予算をかけずとも面白い映画は作れるのだというお手本。
大脱走

- 公開年: 1963年
- 監督: ジョン・スタージェス
- 脚本: ジェームズ・クラヴェル、W・R・バーネット
- 出演: スティーヴ・マックイーン、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボロー 他
- あらすじ: 第二次世界大戦下、ドイツ軍の捕虜収容所。連合国軍の捕虜たちは、不可能とも思える大規模な集団脱走計画を実行に移す。計画、準備、実行に至るまでの過程を、登場人物それぞれの役割と連携を通じて描いた、実話に基づく壮大な物語。
- ここがおすすめ:大好き。名優勢ぞろいということで、魅力的なキャラクターがたくさん出てくる。戦争、特に捕虜について学べるだけでなく、欧米人のカッコよさみたいなものもたっぷり感じることができます。もちろん、戦争ということもあって、切ないシーンや残酷なシーンもたくさんあるんですが、コミカルなシーンやハラハラドキドキなシーンも入れることで、エンタメに昇華した大傑作と言えるでしょう。アメリカ人たちが酒を造ってみんなに振舞うシーンが大好きです。

今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます。
脱出系映画の面白さは、「絶望的な状況」と「人間が持つ知恵、勇気、そして生命力」のコントラストにあります。
これらの作品群は、単なるスリルだけでなく、なぜ主人公が自由を求めるのか、その根源的な問いを観客に投げかけます。
『大脱走』のような集団の協調性から、『RUN/ラン』の究極の心理戦、『SAW/ソウ』の極限の選択まで、脱出の形は様々です。

bitotabi
しかし、共通しているのは、困難を乗り越えようとする強い意志。だからこそ、どれを観ても胸が熱くなるんですね。

ダニー
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