映画「ナイトクローラー」を鑑賞しました。
かなり“ありそう”でゾクリとする映画です。
過激なニュースを撮影するために、毎夜町を走りまわるカメラマンが主役の、社会的な作品。
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ジェイク・ギレンホールのじっとりした演技がゾクッと感をあおります。
STORY
無職の男が、ある日自動車事故の現場に遭遇し、それを機にパパラッチ・事故専門のカメラマンへと転身し、過激な映像を取るため、どんどんと行動をエスカレートさせていくお話です。
タイトル「ナイトクローラー」とは
![](https://assets.st-note.com/img/1664363219104-djpn39yPq0.jpg)
タイトル「ナイトクローラー」。
予告では「ナイトクローラー」=報道スクープ専門の映像パパラッチ
と説明されていますが、私は他にも意味があると思います。
「crawler」には
はう人、はいはいする赤ちゃん、寄生性甲虫の三爪幼虫、流しのタクシー、
といった意味があります。
スクープを狙って夜ごと流しのタクシーのごとく町をはい回る、新人カメラマン。
結構すべての意味がかかっているように思いませんか?
ダブル・トリプルなミーニングのある、深いタイトルですね。
ドーパミンに溺れる
![](https://assets.st-note.com/img/1664363603196-argTBfwKbm.jpg)
事故映像や、特ダネは、なかなか撮影できるものではありません。
撮影できた時の興奮は凄まじいものでしょう。それが、人の生き死にに関わるものでも…。
ギャンブルやスマホゲームの依存しやすさも、これと同じメカニズムです。
運よく上手くいったときに、ドーパミンが溢れ、快楽の沼に沈んでしまう…。
手軽なだけ、より抜け出しにくい構造になっているわけです。
「ナイトクローラー」は、客観的に、そういったやや不適切な快楽へ溺れる恐さを感じさせてくれます。
ジェイク・ギレンホールの演技に注目
![](https://assets.st-note.com/img/1664363904018-DXQ8p4awin.jpg)
私はジェイク・ギレンホールが大好きです。
「雨の日は会えない、晴れた日は君を思う」
「ワイルドライフ」
「ブロークバックマウンテン」
「スパイダーマン ファーフロムホーム」
など、人間ドラマからスーパーヒーローものまで、幅広く出演します。
唯一無二の魅力がありますね…。
爬虫類のような、ギョロっとギラっとした表情や話し方。
そして猟奇的で狂気溢れる演技。
じっとりした役がはまりすぎます。
「ナイトクローラー」では、少し身近に潜む「JOKER」のような。そんな印象を受けました。
一種の天才
ジェイク・ギレンホール演じる主人公のルー・ブルーム。
彼はある種、天性のような才をもっています。
それは「躊躇しない」というものです。
例えば、喧嘩が強い者は、人を傷つけることに躊躇がない。
そして、特ダネを狙うカメラマンやパパラッチは人の領域に踏み込むことを躊躇しない。
人間が本来持つ、箍が外れてるのです。
ゾッとしますよ。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
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「ナイトクローラー」はジェイク・ギレンホールのハマりっぷりと、生活の中に潜む恐怖を描いた名作です。
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