信仰心と恐怖だけが武器
映画『DUNE part2』をTOHOシネマズで鑑賞しました。
ドゥニ・ビルヌーブ監督による、実写化失敗続きのいわくつき映画『DUNE』の続編です。
いやー、これは観てよかった。
正直、『1』がいまいちハマらなかったので、『2』の鑑賞は見送ろうかなと思っていたのですが、『2』の方が断然面白いです。
『1』ほど難解じゃない上に、見せ場も多い。
かつ、ドラマチックで面白いんです。
普通に観ても十分楽しめるとは思うんですが、この映画は、明らかにキリスト教や歴史的な出来事を意識して作っています。
なので、照らし合わせながら観るとより一層楽しめますよ。
今回の記事では、『DUNE2』の解説をお届けします!
ネタバレ注意です!
DUNE2とキリスト教
『DUNE2』はキリスト教のメタファーがふんだんに込められています。
主人公ポールは、砂漠の民フレメンたちと行動を共にします。
やがて、スティルガーを筆頭に、フレメンたちはポールのことを救世主(メシア)だと言い出します。
やがて、その熱は加速し、「リサン・アル・ガイブ」という掛け声で、フレメンたちが長年圧政を敷いてきたハルコンネン家から解放してくれる、外の世界から来た指導者を指す言葉を叫び、彼を信仰するようになっていくんですね。
これは正に、キリスト教の布教と同じです。
ポール=イエスだと思ってみると、分かりやすいでしょう。復活のシーンなんかもありますしね。
ポールが恐ろしいほどの支持を得て、その信仰心が爆発的に加速していく様は、少しゾッとしますよ。
今回、主要な人物は、ほとんどフレメン。
チャニとガーニイだけは、ポールが神格化していくのに違和を感じています。
この二人が、観客の目線となっている感じですね。
「信仰は民を支配する」
「兵力が足りない。恐怖だけが武器だ」
などのセリフも、宗教と重ねると深みが増します。
アクションにも注目
『DUNE2』は、前作よりもアクションシーンが多いです。
主人公ポールを演じたティモシー・シャラメのアクションも素晴らしいのですが、一番すごいのはチャニを演じたゼンデイヤ。
ゼンデイヤは、『グレイテスト・ショー・マン』で空中ブランコを撮影した際もCGなし、スタントダブル無しで演じました。
それだけに、彼女のアクションはかなりレベルが高いです。
『DUNE2』は結構白兵戦が多いんですが、その際の彼女のアクションにご注目ください!
カッコいいですよ~。
ちなみに、ゼンデイヤは小さそうに見えますが実は身長180㎝あります。
ティモシーは182㎝。
勿論CGもすごい
『DUNE2』は前作同様、CGのクオリティがめちゃくちゃ高いです。
きっと、向こう20年は色褪せることはないでしょうね。
いくところまでいった感じがします。
もう、この爆破のシーンとか、CGなのか本物なのか分かんないんですよ。違和感なく見通せるってのが本当に凄いですよね。
砂虫が人を襲うシーンもめちゃくちゃ恐いですし。
スパイスの探索中にふわーんと人が飛ぶシーンが何度かあるんですが、あのシーンも凄い。スピード感が絶妙です。
ワイヤーを用いた特殊効果+CGなのかなって思います。
とにかく、『DUNE2』は視覚効果として、トップランナーであることは間違いありません。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『DUNE2』について解説しました。
宗教的なメッセージの他に、戦争や歴史的なメタファーもあるのでいろいろ考えながら観るとより一層楽しめますよ!
『DUNE』の内容を忘れちゃった人や詳しいメタファーを知りたい人は下記サイトを参考にしてみてね!
公式サイトのざっくり解説はこちら➡https://wwws.warnerbros.co.jp/dune-movie/aboutdune/
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