大好きな1本を紹介する記事です。
今回はジム・ジャームッシュ監督作の『ナイト・オン・ザ・プラネット』です。

オムニバス形式で5つのお話に分かれています。それぞのストーリーが接続することは一切なく、一話完結の物語は5つ。世界中のタクシードライバーと乗客のエピソードで構成されています。
ジャームッシュの作品では『コーヒー&シガレッツ』も同じような構成になっており、どっちかというと『コーヒー&シガレッツ』の方が有名で、観たことがある人も多いかもしれません。かくいう私もそうでした。
しかしですね、ストーリーの重厚さやキャストの演技、脚本やセリフのよさは『ナイト・オン・ザ・プラネット』が勝ると私は思います。ただ喫茶店トークがタクシーの車内に変わったというだけではなく、ドラマチックな展開が多いです。どのタクシーでも割と大事に発展していきます。
どの話も大変面白いんですが、印象に残るのは初っ端のウィノナ・ライダーと、最後のマッティ・ペロンパーです。
ウィノナ・ライダーに関しては、彼女の演技とビジュアルがとにかくいいんですよね。個人的にウィノナ・ライダーが一番可愛く見えるのは本作だと思ってます。

低身長に加えて、若くてチャーミングな見た目でありながら、LAでタクシードライバーをしているというだけでもギャップがあるんです。さらにラッキーストライクを吸いまくる。身長が足りないから、運転席には分厚い地図みたいな本を敷いている。このあたりのすべての演出が細かいしグッときますね。これでもかというほど、彼女の魅力を活かしている。ストーリーもそれに沿って、彼女の魅力に気づいたプロデューサーが俳優としてスカウトするみたいな話になってるんですよね。セリフも見た目もホント完璧です。
ヘルシンキ編のマッティ・ペロンパーもいい。

ジャームッシュと親交の深いペロンパー。本作において一番いい役をもらってると思います。しかもヘルシンキのロケーションと、彼の演技なくしては成立しない。当て書きのような感じなのかもしれませんね。カウリスマキの映画とかなり近い温度を感じます。泣けるくらい、いい話です。
このヘルシンキへの感動に繋げるべく、パリ編やニューヨーク編も割と良い話。でも、ローマ編はとことんコミカル。ロベルト・ベニーニがとにかく笑かしてくれます。その緩和の向こうに、ラストのヘルシンキ編。油断してたら泣いちゃう。こういう構成になってるんですね。打順も上手いよなぁと思います。
本当にいい映画です。どことなく落語っぽさがありますね。
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