「アバター:IMAX 3D」をTOHO難波で鑑賞しました。
私にとって、「アバター」は因縁のある作品です。
その理由と、アバターの見どころや考察をお伝えします。
STORY
『タイタニック』『ターミネーター』『エイリアン2』のジェームズ・キャメロン監督が12年ぶりに製作した作品。
最新の映像技術を駆使して作られたアドベンチャー大作で、2006年の公開時は、ジェームズ・キャメロン監督のオールドファンから若者まで、大変注目を集めました。
中でも、当時まだテーマパークでしか使われていなかった技術である3D映像を、映画館で鑑賞できるという点が、大きな話題となった作品です。
私にとっての「アバター」
アバターの初公開時の2009年。
私はまだ20歳の大学生でした。
当時の私は、音楽や映画などに対して、アナーキーなところがありました。
流行りのJ-popや流行りの映画などを、ミーハーな雰囲気に乗っかって見聞きすることを嫌悪していたのです。
「俺はそこらミーハー野郎とは違うぜ」と笑。
そのため、ウルトラド級の話題作であった「アバター」や、3D映画に対しても、かなりアンチな気持ちを持っていたため、鑑賞せずに公開終了となりました。
しかし、歳を重ね、映画をどんどん好きになるにつれ、あの時なぜ「アバター」をオンタイムで観なかったのかと後悔の気持ちが膨らんでいきました。
3Dで、映画館で観られたのに…、映画史に残る作品の一つなのに…。
テレビや配信でみるチャンスもありましたが、
「いつか3Dで観られる日が来るまでは絶対観ない」と自戒の念も込めて決めていました。
そしてとうとうやってきたのです。13年の時を経て、3Dで劇場鑑賞できる日が。
しかもIMAX。もうこれは観るっきゃない。
といったストーリーがあったのでございます。
「アバター」のここが凄い
ここからは「アバター」のすごいところを紹介します。
2009年とは思えない映像美
まずはやはりその映像美です。
圧倒的でした。
2022年の映画でも、あそこまで美しいCGの映像はないのではないでしょうか。DUNEと比べても遜色ないと思います。
それを2006年に公開していたなんて。
もし当時観ていたら漏らしてたかもしれませんね笑
カプセルから見上げるシーン
あまり目立つシーンではありませんが、POVで、自分がカプセルに入っているかのごとく、見上げるシーンが何度かあります。
あのシーン、すごいです。
3Dならではのリアリティといいますか、近くを見上げることで奥行きをリアルに感じ取ることができました。
ファンタジーとSFの融合
ここは流石は巨匠ジェームズ・キャメロンです。
ファンタジーの世界観と、SFの世界観を見事に融合させています。
どちらのファンも満足させられる内容です。
私はファンタジー系が苦手ですが、しっかりと近未来のSF設定があるので、最後まで夢中で観ることができました。
ハリーポッターの世界とアイアンマンの世界をうまく融合させたような雰囲気があります。
「アバター」に含まれるメタファー
「アバター」は人類とナヴィと呼ばれる先住民の闘いを描いています。
そこに含まれるメタファーを考察しました。
黒人・先住民
アバターに登場する先住民ナヴィは、みな黒人をベースとした顔をしています。
とくによく分かるのが口元です。
主人公(白人)がアバター化した見た目は、薄い唇をしていますが、ナヴィたちは皆黒人風の厚い唇を有しています。
これは黒人やインディアンを支配した歴史を表しているのです。
ベトナム戦争
人類は、自然に溢れた先住民たちの星を破壊しまくります。
緑豊かな木々を爆撃する様子は、ベトナム戦争の悲劇を彷彿とさせます。
また、人類が返り討ちにあうというのもベトナム戦争の決着と非常によく似ていますね。
ジブリ作品にそっくり
ジェームズ・キャメロン監督は、ジブリ作品の大ファンです。
「アバター」に出てくる不思議な自然風景は、「ナウシカ」に出てくるものに非常によく似ています。
また、時折登場する野生生物たちは、「もののけ姫」に出てくる神や動物の獰猛さに非常に近しい雰囲気があります。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「アバター」に対する私の想いや、考察をお届けしました!
流石はジェームズ・キャメロン監督。いい映画です。
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