『窓ぎわのトットちゃん』世に恐るべきものは…

アニメ映画

恐るべきものは、目あれど美を知らず、耳あれども楽を聴かず、心あれども真を解せず、感激せざれば、燃えもせず … の類である

映画『窓ぎわのトットちゃん』を鑑賞しました。

本作は黒柳徹子さんの著書「窓ぎわのトットちゃん」を原作にしたアニメ映画です。

私はこれまで、「窓ぎわのトットちゃん」を読んだことがなく、映画で初めてそのストーリーを知るに至りました。

かなり感動的なお話ですね。

時代は黒柳徹子さんの幼少期。第二次世界大戦の少し前です。

通常の学校教育で、日の丸の絵を描かせたり、

サクラの歌の歌詞を「ススメ ススメ ヘイタイ ススメ」に変えて書いて読ませたり…。

なんともえげつない時代です。

しかし、トットちゃん(黒柳徹子さんの当時の愛称)はそんな通常の学校に適応できず、トモエ学園に通うことになります。

このトモエ学園、自由ヶ丘に実在した学校なんですよ。

 



映画に登場した校長先生も、もちろん実在した人です。

小林宗作さんという人物で、日本にリトミックを広げた人物だと言われています。

トットちゃんに初めて会った時に、

「何でも話してごらん。全部話していいんだよ」

と優しく語りかけるすがたがとっても印象的でした。

役所広司さんの声が、またいいんですよ…。

また、劇中のセリフで、こんなことも言っていました。

「文字と言葉に頼り過ぎた現代の教育は、子供達に自然を心で見、神の囁きを聞き、霊感に触れるというような、官能を衰退させたのではなかろうか?
 古池や 蛙とびこむ 水の音 …
 池の中に蛙がとびこむ現象を見た者は、芭蕉のみではなかったろうに。湯気たぎる鉄瓶を見た者、林檎の落ちるのを見た者は、古今東西に於いて、ワットひとり、ニュートンひとりというわけであるまいに。世に恐るべきものは、目あれど美を知らず、耳あれども楽を聴かず、心あれども真を解せず、感激せざれば、燃えもせず … の類である」

窓ぎわのトットちゃんより
ダニー
ダニー

いい言葉だねえ…

しかし、トモエ学園や、トットちゃんの周りにも次第に戦争の影響が出てきます。

学校の異人の石膏像が二宮金次郎像に変わったり、艦隊のポスターが貼られたり、駅員さんが男性から女性になったり、好きな歌も歌えなくなったり…。

後半の切なさは、大人でないと分かりづらいかもしれません。

bitotabi
bitotabi

しっかりと見つめていきたいですね。

また、お腹が空いている子どもというのは、観るに堪えません。

ご存じの通り、世界では紛争が起こっており、世界のどこかにはその日の食事もままならない子どもがいるでしょう。

でも、日本だって、飢えた子が増えているんですよ。

こども食堂もどんどん増えてますから…。

戦争がなくとも、貧しさによって、じわりじわりとお腹を空かせた子どもは増えているのかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございます!

 

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