悪魔の存在を否定する時、悪魔は喜ぶ
「ヴァチカンのエクソシスト」を鑑賞しました。
本作、かなりTwitterで評判がよく、私はこの手のホラーが大好きなので、鑑賞してきました。
本記事では、映画の概要をさっくりお伝えしてから、元祖「エクソシスト」との類似点や、その他意外な見どころについて解説していきます!
どんな映画なの??
どんな映画?
STORY:
映画公式サイトより引用
1987年7月――サン・セバスチャン修道院。
アモルト神父はローマ教皇から直接依頼を受け、憑依されたある少年の《悪魔祓い》(エクソシズム)に向かう――。変わり果てた姿。絶対に知りえないアモルト自身の過去を話す少年を見て、これは病気ではなく“悪魔”の仕業だと確信。若き相棒のトマース神父とともに本格的な調査に乗り出したアモルトは、ある古い記録に辿り着く。中世ヨーロッパでカトリック教会が異端者の摘発と処罰のために行っていた宗教裁判。その修道院の地下に眠る邪悪な魂――。
全てが一つに繋がった時、ヴァチカンの命運を握る、凄惨なエクソシズムが始まる――
私はフリードキンの「エクソシスト」が大好きなのですが、原因解明とか謎解きは行われないお話ですよね。
「ヴァチカンのエクソシスト」はあらすじからもわかるように、結構謎解き的な要素が強いです。
どうして、ここで、悪魔が少年に取り憑いたのか。
その謎に迫りながら悪魔を祓うストーリーなのです!
ドラマ版「エクソシスト」とか、「死霊館のシスター」とかに近そうな雰囲気ですね!
実際の人物や事件を基に
本作で注目すべきポイントは、何といっても実在した人物を基に作られているということです。
実在したチーフ・エクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父をラッセル・クロウが演じています。
ガブリエーレ・アモルト神父。(1925年 誕―2016年 没)
映画公式サイトより引用
カトリック教会の総本山ヴァチカンのローマ教皇に仕え、生涯で<数万回の悪魔祓い>を行った実在のチーフ・エクソシスト。 人間にとり憑いた<邪悪な悪魔>との壮絶な戦いを記した著書「エクソシストは語る」を基にアカデミー賞®受賞の名優ラッセル・クロウを主演に、ついに映画化――。
何と、氏の著書を基に作られているのですね!
いやーこれは、オカルト心をくすぐります。
公式サイトではさらに詳しくアモルト神父について説明が書かれていました。
1987年7月――サン・セバスチャン修道院。 北イタリア・モデナ生まれ。カトリック教会の総本山ヴァチカンのローマ教皇に仕え、生涯で<数万回の悪魔祓い>を行った実在のチーフ・エクソシスト。「エクソシストたちの学長」もしくは「ヴァチカンのエクソシスト」として知られた。第二次世界大戦中にファシストやナチスを相手に戦うパルチザンとなった後、幼い頃に受けた天啓に従い、1951年に司祭に叙階された。1986年、当時ヴァチカンのチーフ・エクソシストを務めていたカンディド・アマンティーニ神父の補佐役に任じられ、その4年後には国際エクソシスト協会を設立。1992年にアマンティーニ神父が逝去すると、チーフ・エクソシストになった。自身の体験を記した2冊の著書(「An Exorcist Tells His Story」および「An Exorcist: More Stories」)は、不気味な逸話の記録に留まることなく、人類に対する悪魔の脅威について探究している。2016年に91歳で逝去した際にはイタリア全土が喪に服した。
公式サイトより引用
ここまで詳しく書くって、普通の映画ではあまりありません。
それだけリスペクトしているし、本気で作った映画なんだぞっていうことでしょう。
元祖「エクソシスト」との類似点
本作をご覧になられた方や、興味を持った方は、やはりフリードキン監督の「エクソシスト」がお好きなのではないかと思います。
そこで、元祖「エクソシスト」との類似点や共通点をお伝えしていきます!
バディで祓う
本作では、ラッセル・クロウ演じるアモルト神父と若い神父が二人で悪魔祓いに挑みます。
これは「エクソシスト」でも同じでしたね。
マックス・フォン・シドー演じるベテランのメリン神父と、ジェイソン・ミラー演じる、若手のカラス神父。
後進育成っぽい雰囲気が楽しいですよ。
始めは〇〇
「エクソシスト」では、始めはリンダ・ブレア演じるリーガンの体調不良や精神疾患を疑います。
「ヴァチカンのエクソシスト」も同様でした。
「エクソシスト」ではリーガンが頭や腕に注射をされるシーンが序盤で流れます。
(ちなみに失神者が続出したのはこのシーンだったそうです)
「ヴァチカンのエクソシスト」では、MRIで検査されていました。
まずは、医学的なアプローチをして、いよいよとなったら悪魔祓い師の登場という流れは、どちらも同じでしたね!
他にも、「エクソシスト」と同じルールがございます👇
悪魔の名前が重要
「エクソシスト」では、悪魔祓いのためには、対象の悪魔の名前を知るのが重要であると設定されていました。
「ヴァチカンのエクソシスト」でも、同じでしたね。
ちなみに、「エクソシスト」はパズズ。
「ヴァチカンのエクソシスト」はアスモデウスが悪魔の名でした。
名前を知られないために、あの手この手で神父を騙そうとしたり、気を逸らしたりするのが見ごたえあります。
名前を知られると、存在を限定されて悪魔祓いや祈りの効力が強まったり、目的を悟られてしまったりするから嫌がるそうですよ!
「ヴァチカンのエクソシスト」の見どころ5選
ここからは、「ヴァチカンのエクソシスト」の見どころをいくつかお伝えしていきます。
原付に乗る神父
「ヴァチカンのエクソシスト」では、ラッセル・クロウ演じるアモルト神父が原付に乗るシーンが何度も登場します。
イタリアンバイク、「ヴェスパ」です。
このヴェスパに、なぜかフェラーリのエンブレムを貼っています。
しかも、何かこのエンブレムの位置がコロコロ変わってるんですよね笑
日本のお坊さんみたいで、何だか親近感がわきます。
ラッセル・クロウは…
これは個人的な感想ですが、ラッセル・クロウって喧嘩強そうですよね笑
「アオラレ」よりはスマートになっていましたが、本作でも、ごつい見た目で、パワー系の雰囲気でした。
「グラディエーター」の印象ですかねぇ。
アクション映画としても
本作が「エクソシスト」と最も違うポイントです。
本作はアクションがかなり強め。
悪魔が家族や神父を襲う様は圧巻です。
特にラストバウトはもう、もの凄い。
天井を這ったり、スカーフで首を絞められてそのまま浮遊したり…。
見応えありますよ~。
コミカルな雰囲気も楽しめる
本作は結構笑えるシーンが多いです。
ラッセル・クロウ演じるアモルト神父が面白いユーモアをかまします。
いいキャラクターです。
そのおかげで、「エクソシスト」よりは重々しい雰囲気ではありません。
ラストがいい!
本作は、なかなか終わり方もカッコいいです。
悪魔の潜む場所は世界中に200あるとされており、今回祓ったことで残り199。
もちろん血だらけ傷だらけになりながらアスモデウスと闘ったのですが、
「二人なら何とかなるか」
みたいなセリフで終わるのがとても清々しいです笑
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「ヴァチカンのエクソシスト」の見どころをお伝えしました。
ラッセル・クロウの演技も、アクションも、悪魔祓いも楽しめる良作です!
神父のキャラクターがユニークだから、恐いのが苦手な人も観やすいよ!
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