あの目、この目、ギョロギョロ。
ジョーダン・ピール監督の『NOPE』
Amazon Prime Videoで独占配信中ですが、もうご覧になられましたか?
私は劇場鑑賞も合わせて、もう5度以上鑑賞しています。
その中で気づいたことや、考察サイトで知ったことがいっぱいあるんです。
もう観る度にニヤニヤしちゃいます。
一応ホラーなのにねぇ。
今回の記事では、『NOPE』をニヤニヤ楽しめること間違いなしの鑑賞ポイントを3つご紹介します。
ストーリーに関するネタバレを多分に含みますので、未鑑賞の方はぜひ鑑賞後にお読みください!
①目
結論から申し上げますと『NOPE』に出てくるモンスターは、観られることを嫌います。
ポスタービジュアルや宣伝文句「決して見上げてはいけない」からもわかりますね。
実は序盤から、この映画では「目」がキーになっていることを示唆するものがたくさん出てきます。
父親のレントゲン写真
冒頭に登場する父親のレントゲン写真。
あれって頭ではなく「目」を負傷しているんですよね。
しかもお金が目に突き刺さるという。
資本主義にのまれた映画業界という意味合いもあるのでしょう。
馬の目のアップ
次に登場する撮影所のシーンでは馬の「目」がアップで映ります。
こちらは後述しますが、あるJホラーにも起因しています。
フクロウの絵
スティーヴ・ユアン演じるジュープの事務所には、フクロウの絵が物々しく映りこみます。
何度も映るので、絶対に意識してしまいます。
フクロウは目を動かすことができず、首全体を動かして周囲を確認する生き物です。
その風変わりな様子が不気味だとして、邪視の象徴として表されることもあるんですよ。
カマキリ
カメラを設置してから現れるのがカマキリです。
これもまた、邪視の象徴として扱われることがあります。
また、スピリチュアル的な意味として、預言者を象徴するものとしても言われることがあります。
②スピルバーグ作品
『NOPE』はスピルバーグ作品へのオマージュがいくつか観られる作品なんです。
激突
まずあの撮影地となっている砂漠。
『激突』はこちらと同じ場所で撮影されています。
未知との遭遇
『未知との遭遇』はかなりわかりやすいですね。
モンスターが上空を通る時は電気が落ちたり車が走れなくなるというプロットが同じです。
また、ダニエル・カルーヤが初めてモンスターを目撃するシーンも、『未知との遭遇』にそっくりです。
JAWS
『JAWS』は終盤になって、主人公とオタクとスペシャリストが共闘するという展開が同じですね。
ビールで乾杯するのも同じです。
E・T
最後に『E.T』。
これは幼き頃のリッキーとチンパンジーのグータッチのシーンから読み取ることができます。
③Jホラー
『NOPE』はジョーダン・ピール監督のJホラー好きが垣間見える作品です。
例えば先述した馬の「目」は、『リング』にも登場します。
また、リッキーの子どもたちがダニエル・カルーヤを驚かせるシーンも、黒沢清監督や中田秀夫監督、三池崇監督の不気味な演出を参考にしていると思われます。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『NOPE』をニヤニヤしながら楽しむための3つの鑑賞ポイントをお伝えしました。
観れば観るほど、新たな気づきを得られる作品です。
ジョーダン・ピール監督のオタクっぷりが爆発している映画だね!
X(旧Twitter)はこちら
https://twitter.com/bit0tabi
Instagramはこちら
https://www.instagram.com/bit0tabi/
Facebookはこちら
https://www.facebook.com/bit0tabi/
noteはこちら
https://note.com/bit0tabi
コメント