『ノー・アザー・ランド』を鑑賞しました。
2023年の作品で、正直観るのがちょっと遅いんじゃないか。そんな批判をされても仕方がないかもしれない。
でも、関心がないわけじゃないんです。むしろ、関心があるから観たわけで。
紛争が続いているけど、よく分かんないから意見を述べにくい。おっかないことはなるべく知りたくない。だからニュースや事実から目を背けてしまっている。でもどこかで誰かが争いによって泣いていることは分かってる。

私はコロナ禍以降、大手のニュースを観るのが嫌になってしまったんですよね。そういう人、割といるんじゃないでしょうか。でも、大きな問題だし、知ってた方がいいと思う。すごく価値のある映画です。かつ、この映画を観ると、知ることを避ける罪悪感も軽減されるような気もします。

なるほど。情勢を知る第一歩として観るのもいいかもしれないよね。
作品概要
本作は2024年に公開された作品です。
イスラエル軍による破壊行為と占領が今まさに進行している、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区<マサーフェル・ヤッタ>。
本作は、この現状をカメラに収め世界に発信することで占領を終結させ故郷の村を守ろうとするパレスチナ人青年バーセル・アドラーと、彼に協力しようとその地にやってきたイスラエル人青年ユヴァル・アブラハームの2人による決死の活動を、2023年10月までの4年間に渡り記録したドキュメンタリーだ。
監督は、彼ら自身を含むパレスチナ人2人・イスラエル人2人による若き映像作家兼活動家の4人。「イスラエル人とパレスチナ人が、抑圧する側とされる側ではなく、本当の平等の中で生きる道を問いかけたい」という彼らの強い意志のもと危険を顧みず製作された。
スマートフォンや手持ちカメラを使用した、そこで暮らす当事者だからこそ捉えることのできた至近距離からの緊迫の映像で、住民たちが家や小学校、ライフラインを目の前で破壊され強制的に追放されていく、あまりに不条理なパレスチナの現実をあぶりだしていく。しかし、本作が映し出すのはその惨状だけではない。バーセルとユヴァルという同じ年齢の青年2人が、共に過ごし対話を重ねることで、政治的背景や立場を越えて“命がけの友情”が生まれる奇跡的な瞬間だ。彼らの姿は、「どうしたら人は分かり合えるのか?」という問いへの一筋の希望を、私たちに与えてくれるに違いない。
今年2月のベルリン国際映画祭では最も大きな盛り上がりを見せた1作となり、上映後に観客席から割れんばかりの拍手が沸き起こるとともに、パレスチナへの連帯を示す声が瞬く間に重なっていき大合唱へと発展した。
見事に最優秀ドキュメンタリー賞&観客賞をW受賞し、バーセルとユヴァルが揃って登壇した受賞スピーチは同映画祭のハイライトとして大きな話題を集めるも、イスラエル擁護の姿勢を示すベルリン市長などからの激しい非難にさらされた。今なお世界中で大きな論争が続いているが、監督たちは精力的に活動を続けている。STORY:
ヨルダン川西岸地区のマサーフェル・ヤッタで生まれ育ったパレスチナ人の青年バーセルは、イスラエル軍の占領が進み、村人たちの家々が壊されていく故郷の様子を幼い頃からカメラに記録し、世界に発信していた。そんな彼のもとにイスラエル人ジャーナリスト、ユヴァルが訪れる。非人道的で暴力的な自国政府の行いに心を痛めていた彼は、バーセルの活動に協力しようと、危険を冒してこの村にやってきたのだった。
同じ想いで行動を共にし、少しずつ互いの境遇や気持ちを語り合ううちに、同じ年齢である2人の間には思いがけず友情が芽生えていく。しかしその間にも、軍の破壊行為は過激さを増し、彼らがカメラに収める映像にも、徐々に痛ましい犠牲者の姿が増えていくのだった―。https://transformer.co.jp/m/nootherland/

ここから先は私の感想を。
感想
衝撃を受ける一方で、もの悲しい気持ちとか、自分の無知を思い知らされる思いも込み上げました。
前もってはっきり申し上げておきますと、私はどちらの側にも立って意見は述べられないなと感じています。
勿論、暴力や権力で以て、誰かを支配する、制圧するという行為は間違っています。これは間違いない。
私にあるのは「暴力はいけない」という倫理観だけ。
で、イスラエル側、ひいてはユダヤ人側の動機をそこまで理解できないんですよね。
なぜなら、私は特定の宗教を支持していないからです。
かつ歴史的、経済的、社会的な教養も乏しい。
だから行動原理や背景が今一つ汲み取りきれないのです。
罪のない子どもたちの居場所である学校を壊すシーンや、あの村で暮らす人々の生命線である井戸を埋めるシーンにはかなり痛みを覚えましたが、そこまでするイスラエル側の行動原理はいったいなんなのか。大義はどこにあるのか。
これをしっかり学んでからじゃないと、批判する資格はないのかもなとも思っています。
対立の起源は2000年前に遡ることや、パレスチナ問題は100年前のイギリスの外交が火種になっていることなんかは何となく知ってます。
でも、それだけではまだまだ足りない。一般的に語られない現代の政治的な背景もやはり汲み取らなければ…。
私の意見としては、非暴力での解決こそが、文化的な生き物として進んでいくべき道だと思います。でもそのためにはイスラエル側、パレスチナ側、双方の意見と背景を知っていきたいなというところです。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます。
『ノー・アザー・ランド』について感想を述べさせていただきました。
自分の無知を思い知らされ、かつ紛争の実態を観てショックを受けてしまいした。

とはいえ、観た後の自分は、観る前の自分よりはずっといいはずです。知識と考えるきっかけを得られましたからね。

これまで向き合ってなかった人も、一度観てみては?
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