畏怖から予防法を学ぶ

ドキュメント・ノンフィクション系映画

 



映画「二トラム」を鑑賞しました。

オーストラリアで実際に起こった銃乱射事件を基にした作品。

悲しくも、考えさせられる作品でした。

はじめに

1996年4月28日日曜日。タスマニア島、ポート・アーサーで無差別銃乱射事件が発生。死者35人、負傷者15人。当時28歳の単独犯の動機が不明瞭であることも拍車をかけ、新時代のテロリズムの恐怖に全世界が騒然となった。
国内では未だ議論の絶えないこの事件を初映画化したのは、「現代オーストラリア最高の映画作家」と称される俊英ジャスティン・カーゼル。事件の〈真実〉に迫るため、映画は犯人の複雑なパーソナリティだけでなく、彼を取り巻く社会──家族、ローカルコミュニティ、医療、福祉、法制度、慣習──を多角的・重層的アングルからひとつずつ剥き出しにする。出来事に至るプロセスを緻密かつ繊細極まりない叙述で積み重ねてゆく、その真に倫理的な試みが高く評価され、豪アカデミー賞では主要8部門で最多受賞を果たした。http://www.cetera.co.jp/nitram/

この映画を、実際に起こった悲惨な事件の記録映画として捉えるのではなく、「なぜ問題行動につながったか」「どうすれば防げただろうか」という教育的な視点で考えながら観ることを勧めたいです。

「なぜ問題行動につながったか」

どうして彼は数々の問題行動をとってしまったのでしょうか。

2点解説します。

①注目を浴びたかった。

もっと誰かに関わってもらいたい、必要とされたいという、願望だったのではないかと考えます。注目獲得行動というものです。

近くにいる人が適切・適度に関わってくれないと、注意を引くために、問題行動を起こします。それに、マイナスであれ関わってもらえるという報酬を得た場合、またその行動は繰り返されます。

彼もまた、成長過程において、問題行動を起こすことでしか、適切なかかわりを得ることができなかったのかもれません。

②人との関わり方がわからない

①の内容と大きく繋がります。問題行動を起こすことで、人との関わりを獲得してきました。こういったケースの場合、親以外と接する場合も、適切な方法がわかりません。

結果、何かを奢る、ちょっかいを出すなど、相手が過剰な反応を示しやすい方法となってしまうことがあります。

適切な行動と言葉でもって接する方法がわからないのですね…。

「どうすれば防げただろうか」

失敗を防ぐためには、人ではなく、環境を変えることが大切です。事故や失敗の原因は、人ではなく環境であることを理解すると、仕事や家庭がよりスムーズにいくはずです。それではこの映画の場合、どうすれば防げたのか。

①危険物を扱う時のルールをつくる

花火やレプリカ銃など、危険な物を扱う際のルールを設定する必要があります。自由に使える状況にしておくことがまずかったです。

特に、その元手となる、お金の使い方を身に着けることも大切ですね。

②対話の機会を増やす

保護者、もしくは信頼できる人物との対話の機会を設けることが必要です。

今回の主人公は、会話は好むタイプのように見えました。そのため、公的なサービスをフル活用しつつ、対話の機会をできるだけ多く、かつルーティン的に組み込むとよさそうです。

最後までお読みいただきありがとうございます!

おぞましい恐ろしいと思いすぎず、原因を探るように鑑賞していただきたい作品です。

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