とにかく好きな映画を紹介するシリーズの第5回になります。
今回紹介するのはウィリアム・フリードキン監督作『エクソシスト』です。
私の中で、初回に紹介した『シャイニング』と同様、ホラー映画の枠を超えてとても愛している作品の一つです。
悪魔に憑りつかれた少女を救うべく、年老いた神父と、信仰心の揺らぎを胸に秘める若き神父がバディとなって闘うというストーリー。こういった悪魔祓い系の映画の定番を作ったということだけでも、偉大だと言えるでしょう。
私の中で、考察系ホラーの祖が『シャイニング』で、ゾンビ映画の基盤が『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』、そして悪魔祓いは『エクソシスト』という感じ。どの作品も最初にして最高かもしれないと思っています。
しかしながら、この『エクソシスト』もやはり怖いだけでなく、芸術とも言える描写や、込められた社会的メッセージというのはふんだんに詰まっています。だからこそ、好きなんです。
マックス・フォン・シドー演じるメリン神父は、ディック・スミスが手掛けた特殊メイクも相まって、正に老人そのものにしか見えない。当時44歳だったマックス・フォン・シドーですが、どう見ても60歳以上にしか見えません。かつ、ディック・スミスは、リンダ・ブレアが演じた少女リーガンのメイクまで施しています。この辺りに、映画の持つ魔法のような力を感じずにはいられません。
そして、ジェイソン・ミラー演じるカラス神父。彼は母親が入院しており、それが原因となってキリスト教の神を信じることができなくなってしまっているのです。加えて、憑りつかれた少女リーガン。
この2人の若者を通じて、フリードキンは「カウンターカルチャーの力強さと畏怖」を描いているのです。
若者たちの信仰心の薄れ、そして親を含めた大人への反抗。悪魔祓いというホラーを通じて、こういったメッセージを強烈に伝えてくれるわけですね。もう、たまらないものがあります。
しかも、最後は完全勝利とはいかないわけで。二人の神父は敗れ、コインも千切れてしまう。これもまた、フリードキンのルーツを辿るとなんとなく納得できてしまう。
あと、『エクソシスト』ってカッコいいショットが多いんですよ。


このメリン神父がリーガン家に乗り込むシーンなんて、これから起こる闘いの恐ろしさと過酷さを、一切のセリフを抜きにしても伝えてくれますよね。
素人目に見ても、考え抜かれた構図や光具合なんだろうなと分かります。
音楽もいいし、サブリミナル効果も象徴的だし、脇役たちも何だか愛しい。本当におかずの多い映画だよなと思います。これからまた、何度も観ることになるでしょう。
リメイク作品がマイク・フラナガン監督、スカーレット・ヨハンソン主演で近日公開というのも気になるところですね。
『エクソシスト2』と『エクソシスト3』もかなり面白い作品なので、未見の方は新作公開までに観ておくことをおすすめします。
当ブログでは、『エクソシスト』に関する記事をたくさん公開していますので、興味のある方はぜひご一読ください。
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