「ハングオーバー！」は「JOKER」並の名作？意外な4つの共通点

「ハングオーバー」なくして「JOKER」なし！

映画「ハングオーバー」シリーズを全作鑑賞しました。

第一作がゴールデングローブ賞を獲得し、その後２・３と続いたコメディ映画です。

今作、個人的にはあのホアキン・フェニックス主演のメガヒット作「JOKER」に匹敵する作品であると思っています。

「JOKER」に比べて、キャストも豪華じゃないし、そもそもコメディである今作ですが、意外と共通点が多いのです。

「JOKER」との共通点

おおまかなストーリーは、大きく違う「ハングオーバー」と「JOKER」。

しかし、意外な共通点があるのです。

　

共通点１「監督」

「ハングオーバー」と「JOKER」は実は同じ監督だということをご存じでしょうか？

監督・脚本・製作の全てをトッド・フィリップスが務めているんです。

コメディ映画の監督があんなシリアスな映画を作るなんて、驚きですよね。

しかし、実は意外と「ハングオーバー」から、「JOKER」に引き継がれているポイントもあるのです。

共通点２「暴動」

「ハングオーバー２」と「ハングオーバー３」では、暴動のシーンが登場します。2ではバンコクの町中で、3では監獄の中で暴動を繰り広げるシーンが映されます。

「JOKER」のラストで、アーサーによって暴動が起きるシーンは圧巻ですよね。

しかし、「ハングオーバー」製作の時点で、こういった暴動とか革命といったエッセンスは含まれていたのです。

「ハングオーバー」を下敷きとして、「JOKER」では、よりそこに特化した作品へと昇華させたのかもしれません。

　

共通点３「クレイジーな登場人物」

「ハングオーバー」は、アランとチャウというクレイジーなキャラクターが印象的です。

アランは一見おバカキャラですが、異常に記憶がいい、動物が好き、40歳になっても親のスネをかじって仕事をせずに過ごしているなど、天才的な一面や、純粋すぎる一面、社会に適合できないような一面を持ちます。

また、チャウは、中国人で、ドラッグや暴力、盗みなど、様々な犯罪に手を染めるキャラクターです。

「JOKER」のアーサーは、「ハングオーバー」のアランが、チャウのように犯罪に手を染めだしてしまったような、二人の中道的なキャラクターであるように見えます。

こういった視点で捉えると、「JOKER」をコメディのように観ることも可能なのかもしれません。（音楽や雰囲気、テーマがシリアスなので非常に困難でしょうが）

共通点４「予測できないストーリー」

「JOKER」のラストは、大変衝撃的でしたよね。

バットマンのヴィラン、JOKERが生まれるまでを描いた作品なので、ダークサイドに陥ることは予想できたものの、まさかああなってしまうとは…。

「ハングオーバー」も同様です。

冒頭に生まれる謎が、最後の最後でようやくわかる、非常に巧みなストーリー展開になっています。

この心地よさや爽快感が、コメディなら笑いで済みます。

しかし、「JOKER」のようにシリアスなクライム系の作品で悪が勝利する心地よさが残ったとしたらどうでしょう…。

「JOKER」がヒットしたとともに、社会的に問題視された部分はきっとここにあるのでしょう。

「JOKER」のラストは、傑作コメディ並みに、爽快過ぎたし、面白すぎたのです。（ちなみに私は、「JOKER」大好きです）

　

「ハングオーバー」は「JOKER」級の作品！

上記のように、「ハングオーバー」なくして、「JOKER」は生まれなかったのではないかと、私は思います。

「JOKER」の土台には、「ハングオーバー」のキャラクターや、コメディだから許された要素が多分にあります。

だからこそ、「JOKER」は強烈で、危さという魅力を伴いながら、人々の心に響いたのでしょう。

また、「ハングオーバー」は、酔っ払って記憶の無い中に撮影した写真が最後の最後に流れます。

これがまた、伏線回収的な面白さがあり、最後まで集中して楽しめるいい仕掛けになっています。

コメディ映画って、途中で観るのが疲れてしまうことが、よくわりますが、「ハングオーバー」最初から最後まで存分に楽しめますよ。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます！

　　

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