『碁盤斬り』落語と吉原を知っておくとより面白い!

映画

貪不得勝 貪れば勝つことを得ず

映画『碁盤斬り』をTOHOで鑑賞してきました。

割と久しぶりのTOHO。ここのところ、大手シネコン系観たい作品が無かったものでして。

しかし、本作は待望していた作品!

何ていったって、白石和彌監督作品ですからね。

bitotabi
bitotabi

私はもう『孤狼の血1・2』も『日本で一番悪いやつら』も『死刑にいたる病』も『凶悪』も大好きですんで、見逃さずにはいられない!

でも、少しだけ不安要素があるんですよね…。

ダニー
ダニー

えー、なになに?!

bitotabi
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実は『凪待ち』だけは今一つハマれなかったんだよね。『凪待ち』は香取慎吾が主演。

そしてまた今回の『碁盤斬り』では草彅剛が主演なんだ。

正直、辞めているとはいえ、某事務所関係者のタレントが出ると、ノイジーに感じてしまうだよね…。

でも、そんなビッグタレントに、こんな役をさせたら面白いんじゃないかという白石監督の狙いもあるのかもしれない…。

そこで!今回の記事では、『碁盤斬り』の感想をぶっちゃけてお伝えしていこうと思います!

なるべくネタバレにならないようにしますので、未鑑賞の人もご安心ください。

この記事がオススメな人

・白石監督作品が好きな人

・『碁盤斬り』を観ようと思っている人

・『碁盤斬り』をしっかり楽しみたい人

・時代劇を楽しめるか不安な人

・私と同じ理由で面白いかどうか疑っている人

作品概要

まずはあらすじから説明していきたいと思います!

浪人・柳田格之進は身に覚えのない罪をきせられた上に妻も喪い、故郷の彦根藩を追われ、娘のお絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らしている。

しかし、かねてから嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心掛けている。

ある日、旧知の藩士により、悲劇の冤罪事件の真相を知らされた格之進とお絹は、復讐を決意する。

お絹は仇討ち決行のために、自らが犠牲になる道を選び……。

父と娘の、誇りをかけた闘いが始まる!

https://gobangiri-movie.com/

とまあこんな感じで、舞台は江戸時代です。

白石監督にとって、初めての時代劇。

脚本は加藤正人。この人がまた、『凪待ち』でも脚本を書いた人なんですよね。

若干不安が高まります笑

キャストはもの凄く豪華。流石は白石監督といったところでしょうか。

草彅剛 – 清原果耶 – 中川大志 – 奥野瑛太 – 音尾琢真 – 市村正親 – 斎藤工 – 小泉今日子 – 國村隼

など、バランスのよいキャスティング。

で、本作なんですが、古典落語の『柳田格之進』という話をベースにしているそうです。

それについて少しだけ解説しておきます。

 



『柳田格之進』って?

柳田格之進(やなぎだかくのしん)は古典落語の演目で、江戸落語って感じですね。

大阪で落語を聞くことが多い私にとっては、初めて知る話です。

別名として、柳田の堪忍袋(やなぎだのかんにんぶくろ)または碁盤割(ごばんわり)と言われることもあります。

「柳田角之進」と書くことも。

誇り高い武士の生きざまを描いた人情噺で、元は講釈ネタであったものを落語にした噺なんだとか。

主な噺家としては、三代目春風亭柳枝が得意としたそうで、近年では五代目古今亭志ん生、そして子息の十代目金原亭馬生、三代目古今亭志ん朝の得意ネタ。

もう三代目春風亭柳枝なんて、明治の初めごろの落語家さんですから、随分古い噺なんですね。

映画では、格之進が放逐(藩から追い払われること)された理由と、そのための仇討ちが割と色濃く描かれていますが、落語にはこの下りはありません。(もしかしたら噺家さんによってはあるのかもしれませんが)

なので、復讐心が二つあるわけですね。

かつ、走れメロス感というか、緊張感も一層高まる演出になっています。

このあたりはエンタメ的で映画仕様にしたのでしょう。

かろうじて、古今亭志ん生の『柳田格之進』は音源を見つけることができました。

映画を観た後にでも、聞いてみてください。

 



吉原の恐ろしさを知っておくべし

『碁盤斬り』をより一層楽しむためには、吉原について知っておいたいいでしょう。

吉原に預けられるということが、あの時代どういう意味を持つのか。

どういった経緯で預けられるのか。

一度預けられたらどうなってしまうのか。

今の風俗とは全然違うんですよ…。

『滔々と紅』という小説を読んで知ったことをこちらにまとめていますので、ぜひ鑑賞の前後におよみください。

こちらもよければ是非。当サイトで人気のある記事です。

感想

さて、冒頭でお伝えしました通り、若干の不安を抱えて観た私ですが、

『碁盤斬り』かなり面白かったです。

寡黙で誠実なキャラクターということもあるのでしょうが、草彅剛がノイジーな感じはあまりなかったですね。

むしろ、周りのやりすぎ感の方が気になるくらいだったかも。

時代劇だから、どうしてもそうなっちゃうんですかね。

黒沢清の『映画はおそろしい』という著書の中にあったんですが、日本で時代物をやると、どうしてもちょんまげスタイルが必須になってしまう。

あれってかなり滑稽に見えるし、「カツラ被ってるな~」って感じがしちゃうんですよね。

海外だとそういうことがないからいいよなっていう。

思い切って、普通の髪型にしてみるのはどうなんでしょうね笑 せめて長髪を縛るだけとか。

でも、特に歴史的な知識がなくても十分に楽しめますし、『孤狼の血』のようなえげつなさもない、鑑賞ハードルは低めの作品です。

個人的にはもっと血飛沫とか観たかったですが笑

なんにせよ、落語が好きな私にとっては、かなり楽しい話でした。

落語のように、起承転結がしっかりしていたし、最後はしっかり救われる人情噺で、観た後の心地よさが気持ちいい作品でしたね。

落語が好きな人には絶対おすすめ。

あと、落語を聞いた事ないって人は、これを機に落語の世界に浸かってみてもいいかもしれませんよ。

不思議なもので、落語って映画よりも映像が浮かび上がってきますから。ほんとですよ。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

映画『碁盤斬り』について解説しました。

bitotabi
bitotabi

落語や吉原について少しだけ知っておくと、より作品を楽しめると思います。

ダニー
ダニー

落語や時代劇のゲートウェイとしてちょうどいいかもしれないね!

 

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