ファンタジーと現実の融合に引き込まれる!
映画「フィッシャー・キング」を鑑賞しました。
こちらの作品、奇才テリー・ギリアムの作品。
午前十時の映画祭作品で上映された作品で、カッチリしたドラマ作品かと思いきや、結構ぶっ飛んだ内容でした。
直前に調べておいてよかったね笑
やっぱり映画の予習って大事です。
STORY:
午前十時の映画祭作品紹介ページより引用
人気DJのジャック(ジェフ・ブリッジス)は過激なトークが売り物だったが、不用意な発言がもとで銃乱射事件が起きてしまう。それから3年、失意の日々を送っていたジャックは、ある晩、埠頭で泥酔していたところを浮浪者狩りの若者たちに襲われる。その危機を救ったのはホームレスのパリー(ロビン・ウィリアムズ)と仲間たちだった。パリーは、自分は神から「聖杯」を探す使命を与えられていると熱く語り、ジャックに探索の手助けを求めるが―。
しかしですね、今作は他のテリー・ギリアム作品に比べると、ドラマチックな仕上がりとなっております。
ファンタジーと現実の見事な融合
テリー・ギリアムの作品は、おとぎ話を下敷きにしたものが数作あります。
この映画もその一つで、アーサー王伝説を基にしています。
タイトルの”フィッシャー・キング”は、アーサー王伝説に登場する人物の一人で、ロンギヌスの槍によって癒えない負傷を得たことから、不具の王などとも呼ばれる人物です。
実際に槍や王様が登場するという訳ではありません。
今作では、ロビン・ウィリアムズ演じるパリーが、ジェフ・ブリッジス演じるDJのジャックが原因を作った事故により、心に癒えない傷を負うという設定に置き換えています。
このあたりが、絶妙だなあと思います。
ギリギリ妄想の範囲内に収まるというか。
ところどころファンタジックな演出も観られますが、鑑賞者を置いてけぼりにしない、絶妙な加減です。
私はファンタジーが苦手なので、とても助かりました笑
テリー・ギリアムは、前作「バロン」で興行的にオオコケしてしまったので、あまりぶっ飛んだ映画にはしなかったのでしょう。
その中道的な具合が、現実的なドラマでも感動できることに繋がっているように思えますね。
キャラクターが魅力的
「フィッシャー・キング」は、登場人物が非常に魅力的です。
ジェフ・ブリッジスとロビン・ウィリアムズの両主役はもちろん素晴らしい。
脇を固める女性陣がまた素敵なんですよ。
特に、リディア役を演じたアマンダ・プラナー。
リアクションがいちいち滑稽で、可愛すぎます。
ジェフ・ブリッジスのTシャツ
ジェフ・ブリッジスのTシャツにご注目ください。
変な野球Tシャツを着ているシーンがございます。
あれは、ビッグ・リボウスキでも着用していた、彼の私物です。
詳しくはこちらで解説しておりますので、ぜひお読みください👇
中華料理屋のシーンは必見!
一番印象的だったのが、中華レストランでダブルデートをするシーンです。
リディアとパリーの食べ方の汚さは思わず笑ってしまいます。
しかし、両者の不器用さというか、似た者同士であることが微笑ましく伝わってきて、何だかあたたかい気持ちになります。
笑えてなんだかホロリともくる。素晴らしいシーンですね。
公園のシーンもすごい!
夜の公園のシーンも見逃せません。
なぜなら、ロビン・ウィリアムズがもの凄い格好になって飛び跳ねるからです笑
これは映画を観て確かめてみてください。絶対笑えます。
あれを爽やかに見せられるのが、ロビン・ウィリアムズのすごいところです。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「フィッシャー・キング」の解説をお伝えしました!
テリー・ギリアムにしては、置きにいった作品ですが、それがいい具合に感動できます。
とてもいい映画です。
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