『クラブ・ゼロ』これは洗脳か、崇高な解脱か

映画

『クラブ・ゼロ』を鑑賞しました。

めちゃくちゃクセのある作品ですが、訴えかけるメッセージや名作の雰囲気も漂う見ごたえ満点の作品です。

bitotabi
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キューブリックや小津の雰囲気もありながら、ストーリーのミステリアスさもかなり面白いです。

ダニー
ダニー

まずは作品概要からいくよ~。観てから読んでね~。

作品概要

『クラブ・ゼロ』は2023年に製作された作品です。オーストリア出身のジェシカ・ハウスナー監督作で、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカが主演しています。

名門校に赴任してきた栄養学の教師ノヴァクは【意識的な食事/conscious eating】という「少食は健康的であり、社会の束縛から自分を解放することができる」食事法を生徒たちに説く。親たちが気付き始めた頃には時すでに遅く、生徒たちはその教えにのめり込んでいき、「クラブゼロ」と呼ばれる謎のクラブに参加することになる。

栄養学の教師が導くのは、幸福か、破滅か―― 

https://klockworx-v.com/clubzero/



解説・感想

冒頭でも述べた通り、本作はキューブリックや小津安二郎を感じる雰囲気やショットがたくさんあります。

ロングショットで空間全体を撮る構図や、視線だけの演技なんかが多いです。

建物もオシャレです。

『2001年宇宙の旅』とか『バリーリンドン』のような美しさを覚えます。定点ショットは小津調を意識しているでしょうね。

で、ストーリーの方はすごく変わってます。終末感がどことなく『ピクニックatハンギング・ロック』でもあるんですけど、ティーンエージャーならではの小さな悩みみたいな演出もあって、鑑賞者を置いてけぼりにはしないようなそんないい塩梅です。

非常に興味深いなと思ったのが、本作で繰り返し使用される「意識的な食事」は英語音声で「conscious eating」と表されるんですが、これ「mindful eating」という同じような食事方が実際にあるんですよ。

仏教のマインドフルネスに基づくもので、映画と同じように深呼吸して自分に空腹感を問いかけたり、目や耳、香りなど五感を使用してゆっくり味わうという。

僕も映画を観た後に実際やってみましたが、かなりいいです。バクバク食べるよりも格段に味を感じることができます。

特に野菜がすごい。こんなに味がするものなのかと驚きました。

僕は意識しないと咀嚼もキチンとしないし、一口もめちゃくちゃ大きいので、それぞれの食材をいかに味わっていなかったを痛感しました。



そもそも僕も一日に一回、多くても二回しか食事しないんですよ。ちょっとしたファスティングをずっと続けてます。

映画でも言ってたように、一日三回モリモリ食べるべしってのは、消費社会における企業の戦略であるというのは割と正しいと思ってるんですよね~。

で、かつ、三回も食べると集中できなくなっちゃうんですよ。食事をしない時間が多い方が、というか食後の時間を減らした方が、割と過ごしやすいんです。私の身体には合ってるように感じます。

映画で語られている「なにも食べない人も存在する」ってのは流石にどうかな?と思いますけども、現代人は食べ過ぎってのは間違ってないと思います。

なので、個人的な感想としては、そこまでクレイジーな思想だとは思いませんでした。

スマホ触ったり、仕事しながら、そんな忙しいし時間が惜しいにも関わらず半強制的に食事をするのは、本当に自分の意志で食べていると言えるのでしょうか?

食べさせられているのかもしれませんね。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます。

『クラブ・ゼロ』の解説・感想をお届けしました。

bitotabi
bitotabi

劇中でも描かれましたが、病気や生活環境によって小食が合わない人もいると思うので、そのあたりは自分で考えて実践すべきだとは思います。

ダニー
ダニー

でも、キチンと食事に向き合うことは、すごくいい習慣だと思うよ!

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