映画『BORDER 戦場記者 ✖ イスラム国』を鑑賞しました。
本作は「TBSドキュメンタリー映画祭」のラインナップの一つです。
イスラム国の起こした出来事や現在のキャンプの様子をありありと見せてくれるドキュメンタリー映画でした。
今回の記事では、私の感想や映画の見どころを解説していきます。
公式サイトのあらすじはこちら!
「お前の首を切り落としてやる」。シリア奥深くの砂漠にある難民キャンプで子供たちが記者に放った言葉は、ただの脅しではなく、血の滴るナイフを突き付けられているかのようにリアルだった。壊滅したはずの過激派組織イスラム国。しかし他者との共生を拒みながらも、世界に広がった極めて過激な思想に、いまだ共鳴する人たちがいる。いったい、なぜ。忘れられた地で、記者が「境界BORDER」を歩いた。
https://www.tbs.co.jp/TBSDOCS_eigasai/
イスラム国って、もうアメリカ(連合国軍)が鎮圧しちゃったんじゃないの?と何となく思っていました。
確かに、イラクやシリアにおける支配地域は空爆で損壊したり、戦闘においても事実上敗北しているので、国としてのイスラム国は壊滅したいえます。
しかし、現在でも、イスラム国を支持している勢力によって、爆破テロや襲撃事件は起こっているという現状です。
そういうのって、名前を語っているだけの場合があるので、本当のところイスラム国の思想がどこまで生き残っているかって実際は分かりませんよね。
でも、『BORDER 戦場記者 ✖ イスラム国』を観るとそれがよくわかります。
結論から申し上げますと、イスラム国の思想はかなり強い上にやっかいなかたちで継承されているのです。
シリア奥深くの難民キャンプでは、イスラム国の生き残りが今も暮らしているのです。
このキャンプの中には、女性と子どもしかいません。男性はみな捕まっているからです。
女性は世界中から集まってきたイスラム国の支持者です。今も過激な思想を持っている様子でした。
子どもたちは、国籍も持たず、教育も受けていない。
そんな子どもたちもまた、イスラム国の過激な思想に染まっていくのです。
「異教徒とは暮らせない」
「多神教のおまえらなんて嫌いだ」
「それ以上撮ったら首を切り落とすぞ」
そんな発言が映画の中でも観られました。
キャンプにはもちろん、男の子も女の子もいます。
男性がいないので、男の子が子孫を増やすために性的に搾取されているということも映画では語られていました。
また、男の子は、青年になったら逮捕されてしまうんです…。
自身が罪を犯していなくとも。
そんな彼らが復讐や報復のために牙をむくことは、想像に足る未来なのではないでしょうか?
もう、この負の連鎖を断ち切ることはできないのでしょうか…?
少し暗い気持ちになりましたが、知ることができてよかったです。
ニュースの見方が変わりそう。
最後までお読みいただきありがとうございます!
『BORDER 戦場記者 ✖ イスラム国』について感想をお伝えしました。
すごく貴重なドキュメンタリーだったね!
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