「ブギーマン」見えない恐怖と閉鎖空間と家族の絆

ホラー映画

映画「ブギーマン」を鑑賞しました。

ホラーの巨匠スティーヴン・キングの短編小説を元にした、全米注目の映画『ブギーマン』。『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の製作会社21 Lapsのプロデューサー・チーム、そして彼らが惚れ込んだ次世代のホラー映画界を担うロブ・サヴェッジ監督のタッグが、全世界そして日本を震わせる“恐怖”を生みだした。
【Story】母の突然の死から立ち直れずにいる女子高生の姉セイディと幼い妹ソーヤー。セラピストである父親もまた、妻を失った悲しみに打ちひしがれ、娘たちと向き合うことができずにいた。そんな心に闇を抱えたバラバラの家族を狙う、得体の知れない恐ろしい“ナニか”がしのび寄っていた…。

作品公式サイトより引用
ダニー
ダニー

「ハロウィン」や「ブギーマン」のタイトルの映画っていっぱいあるよね。

bitotabi
bitotabi

2023年に公開された本作は、「ハロウィン」シリーズの「ブギーマン」とはあまり関係ない作品だよ。

 本作は、スティーヴン・キングの短編小説を基に作った作品で、マイケル・マイヤーズが出てくる流れとは別物の「ブギーマン」になります。ジョン・カーペンターの作品とは関係なし。なんとなく、ブギーマン=マイケル・マイヤーズが定着してしまっていますが、もともとブギーマンというのは、海外で古くから伝承されている霊的な“怖いもの”を指す存在です。日本でいうところの鬼みたいな感じでしょうか。悪い子は鬼にさらわれる。早く寝ないと鬼がくる。みたいなものです。
 私が好きな「ぼぎわんが、来る」というホラー小説でも、「ブギーマンが日本に伝わる過程で訛って『ぼぎわん』になった」という場面がありました。海外で古くから言い伝えられているもののようですね。

 さて、本作はスティーヴン・キングの原作らしく、親子愛であるとか、ジュブナイル的な要素も含んだ、王道系のホラーでした。「ハロウィン」と違い、しっかりと怪異が現れる類の映画です。
 スティーヴン・キングは、自分が乗り越えたいものや、恐怖を感じるもの、トラウマを題材にして小説を書くことが多いんです。「シャイニング」は父親とアルコール依存症を。「キャリー」は信仰心が生み出す集団心理を。「瘦せゆく男」は肥満を。「ミザリー」では閉所、「ミスト」は見えない恐怖を。スティーヴン・キングは見えないものや閉所空間を特にテーマにすることが多いです。(トウモロコシ畑や背の高い草むらは本当によく出てきます)本作もまた、閉鎖的な空間における見えない恐怖を描いているのでしょう。

 暗闇や閉鎖的な場所が怖いというのは、人間の心理としては当然のような気がしますが、ドアの隙間やクローゼットを基にした怖い話もまた、多いのは不思議ですよね。ブラジル・ポルトガル・ブルガリア・チェコ・デンマーク・フィンランド・ドイツ・フランス・ハンガリー・イタリア・インド・フィリピン・ベトナムなどなど、世界中で似たような怪談は存在するようです。どれも大体が、寝ない子どもに対して伝えられがちな伝承で、寝台の下や箪笥の隙間、窓の外、クローゼットなどから現れ、子どもをさらっていくパターンが多いです。正に、万国共通の恐怖なのかもしれませんね。

 本作は、かなりストレートなホラー作品です。めちゃくちゃ分かりやすい上に、テンポもいい。鑑賞者を置いてけぼりにしない魅力があります。怪異そのものがCGなので、少し味気ない感じもしますが、ジャンプスケアや登場人物目線のカメラワークはかなり楽しめます。また、登場人物の一人のカルテ番号や住所が“217”である点も、ホラーファンとしては見逃せないポイントですよ。

 最後までお読みいただきありがとうございます!

「ブギーマン」の見どころを紹介しました。

ダニー
ダニー

クローゼットや押し入れ、暗闇が怖いというのは、全世界共通なんだね。

bitotabi
bitotabi

スティーヴン・キングのファンにはたまらない作品だと思います!

 

当ブログは、毎日更新しています。
ブックマークして、またご覧いただけると嬉しいです。励みになります。
SNSにフォローしていただければ、更新がすぐわかりますので、ぜひフォロー・拡散よろしくお願いします。

X(旧Twitter)はこちら
https://twitter.com/bit0tabi
Instagramはこちら
https://www.instagram.com/bit0tabi/
Facebookはこちら
https://www.facebook.com/bit0tabi/
noteはこちら
https://note.com/bit0tabi

 



コメント

タイトルとURLをコピーしました