普段は映画をメインに綴っていますが、本日は一冊の本について。
今回手に取ったのは、よしもとばななの『アルゼンチンババア』です。
彼女の作品は、どれも軽やかに読み進められる心地よさがあります。
しかし、その手触りの良さに油断していると、ふとした一節に心を射抜かれるような感覚に陥る。
それは、ある種のホラーよりも鮮烈で、背筋がゾクリとするような深い洞察に満ちています。
魂を揺さぶる「一節」との出会い
本作の中で、特に私の足を止めさせた言葉があります。
「今までこの世にいなかった人が縁あってこの世にやってきて、自分を好きになってくれた、それだけでもう胸がいっぱいだ」
この一文に触れた瞬間、胸の奥が熱くなるような、あるいは静かに浄化されるような不思議な感覚を覚えました。
他者と出会い、さらに好意を寄せ合うという奇跡。それは当たり前のようでいて、宇宙的な確率の上に成り立つ、とてつもなく尊いことなのだと改めて気づかされます。
今日の本学:映画ファンにも通ずる物語の力
最後までお読みいただきありがとうございます。
本作は、風変わりな女性「アルゼンチンババア」と、彼女を取り巻く人々を通して、喪失と再生、そして愛の形を描いています。
物語の色彩や空気感は、非常に映像的でもあります。映画を愛する方なら、この作品が持つ「静かながらも力強い肯定感」に、きっと共鳴する部分があるはずです。

忙しい日々の合間に、サクッと読めて、けれど一生消えない棘のような、あるいは光のような言葉を残してくれる。そんな一冊でした。
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