「紅い服の少女」台湾の伝統と社会問題にメスを入れたホラー!

ホラー映画

台湾のホラー映画「紅い服の少女 第一章神隠し/第二章真実」をシネマート心斎橋で鑑賞しました。

台湾で語り継がれる妖怪「魔神仔」や、

実際に起こった失踪事件やそれに関わる怪現象。

それらをベースにした作品です。

「哭悲」や「呪詛」など、ホラー作品に勢いのある台湾。

管理人
管理人

今回の記事では、台湾発のホラー「紅い服の少女 第一章神隠し」と「紅い服の少女 第二章真実」をより楽しむための予備的な知識や、押さえるべきポイントをお伝えします!

STORY

「第一章神隠し」
不可解な失踪事件が、新たな謎を呼び寄せる―
不動産屋で働くジーウェイは祖母と 2 人で暮らしている。ラジオ DJ のイージュンとは交際5年目。ある日、祖母の友人が山でハイキング中に失踪する。心配する祖母だが、今度は祖母が失踪してしまう。心配するジーウェイの元に突然送られてきたカメラには、ハイキングを楽しむ老人達についてくる“紅い服の少女”の姿が映っていた。やがてジーウェイも行方をくらましてしまい、イージュンは人を惑わす魔物<魔神仔モーシンナア>の仕業ではないかと疑い始める…。

「第二章真実」
“紅い服の少女”に隠された謎と、試される母と娘の絆
社会局家庭内暴力センターで働くリー。仕事で忙しくしている最中、娘のヤーティンが妊娠していることが発覚する。リーはヤーティンの意志を無視して中絶させようとするがヤーティンは反発し、学校から帰宅せず姿を消してしまう。学校の監視カメラには “紅い服の少女”に連れ去られるヤーティンの姿が映っていた。果たしてリーはヤーティンを無事救い出すことができるのかー。

https://taiwanfilm.net/akaifuku/

実際のニュース映像もYouTubeで観ることができますが、日本のホラー番組風のものなのかどうか、定かではありません。

なんともオカルト心をくすぐりますね…!

魔神仔(モーシンナア)とは

魔神仔(モーシンナア)とは、台湾各地に伝わる山や森に住む妖怪・未確認生物のことです。

外見は、子どものようであることは共通して言われますが、
全身が毛におおわれているというパターンや、
顔は老人のようである、
青っぽい肌をしているなど、

ディテールは様々です。

映画に出てきた魔神仔は、紅い服に、子どものような背丈、顔は白っぽい見た目でした。

市伝説的な扱われ方をする場合は、紅い服のイメージが強いようです。その発端となったのは、2014年6月と7月に花蓮市と台東県で実際に起こった失踪事件のようです。

それまでは、どちらかというと、妖怪・精霊チックなイメージの方が強く持たれていたようです。

日本でいうと、沖縄の妖怪キジムナーのような感じでしょうか。

キジムナーとの類似点

森林に潜むという点や、台湾と沖縄の距離感といい、なんだか共通した存在である妄想が膨らみます。

映画の中では「森林を伐採されたから怒って町までやってきたんだ」と言われていました。

爆竹は邪気払い?

台湾では、旧正月や春節やお祭りの際に、爆竹を鳴らす風習があります。

「商売繁盛」のために鳴らすことが多いのですが、実は別の意味もあるのです。

その昔台湾では「年獣」という怪物が、旧正月の深夜に現れるという言い伝えがありました。
「年獣」を驚かせ、追い払うために、爆竹を鳴らしていたそうです。

爆竹には邪気払いの効果があるという側面もあるのですね。

映画の中でも、爆竹や発煙筒など、派手な光や音を出すアイテムは大変活躍します。

メンガタスズメとは

映画の中で何度も登場する「メンガタスズメ」という蛾。

背中に人面のような模様を持ち、なんとも不気味な印象。

日本にも広く分布するそうです。

農作物を食べつくしてしまうことがあり、害虫として知られています。

さらに、ヨーロッパでは、Death’s-head Hawkmoth の呼び名があり、文字通り不吉や不幸、死の象徴だとされています。

映画「羊たちの沈黙」ではシリアルキラーが家で育て、犯行の証拠に残していたことや、ポスターやDVDのジャケットとしても印象的です。

台湾では、2022年に、嘉義市の葬儀場に3日連続で出現したことが不吉であるとニュースになるほどでした。

何とも嫌われ者な虫さんです…。

虎爺(フーイエ)とは

https://www.travel.taipei/ja/pictorial/article/28886

第二章で大活躍する「虎爺(フーイエ)

凶暴で強そうなイメージの虎ですが、台湾では平和や守護の神様として信仰されています。

諸説ありますが、道教がルーツであるという説が多いです。

地位の高い神様を乗せたり、守ったりしていたとされており、どちらかというと身近なイメージの神様のようですね。

しかしながら、虎の持つ獰猛なイメージもやはりあります。

畏怖や道教の教えがミックスされ、現在多くの人に愛されるかたちになったそうです。

中絶に対するメッセージ

第二章では、まだ中高生の娘が妊娠し、中絶することが決まってから、物語が発展していきます。

台湾では、中絶の件数の多さや出生率の低さが憂慮すべき問題であると言われています。

倫理的な問題だけではなく、台湾における女性の権利や、胎児の生命の権利などがこの映画には込められているのではないかと思います。

このテーマだけは、オカルトや心霊スクープとは関係ない、映画オリジナルのストーリーですからね。

しかし、この設定があったからこそ、この映画は立体感や奥行きをもったのではないかと思います。

「リング」や「仄暗い水の底から」「シックスセンス」といったような、ただ恐いだけではない、軸のある作品になっていました。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

管理人
管理人

「紅い服の少女」の解説をしました!台湾の伝統や、社会問題を押さえた上で観ると、なかなか味わい深い作品です。

 

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