映画好きの皆さん、もし「ジョジョは長いし、どこから読めばいいか分からない」と足踏みしているなら、私は迷わず「第6部(ストーンオーシャン)」を薦めます。
この第6部こそ、シリーズの中で最も「映画への愛」と「映画的ギミック」が詰め込まれた、濃密なシネマティック・アクションだからです。

最近改めてコミックスを読んだのですが、映画ネタが多くてワクワクしました。

ちょっとだけ紹介するよ~。
舞台は「監獄」――それだけで映画好きの血が騒ぐ
物語の舞台はアメリカ、フロリダ州のグリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所。通称「水族館」。 この設定を聞いただけで、『ショーシャンクの空に』『パピヨン』『グリーンマイル』といった監獄映画の名作を思い浮かべる方も多いでしょう。
閉鎖空間、厳しい規律、看守の目、そしてそこからの脱獄。
第6部は、こうした監獄ものの王道ジャンルを下敷きにしながら、超常能力「スタンド」が入り乱れる唯一無二のサスペンスに仕上がっています。

確信犯的な具体的オマージュの数々
本作には、映画ファンなら思わず膝を打つような具体的なオマージュが散りばめられています。
- 『マグノリア』とサンダー・マックイイーン 敵スタンド使いが語る「自殺しようと飛び降りた女性を、別の階の住人が偶然撃ち殺した」という話。これはポール・トーマス・アンダーソン監督の『マグノリア』冒頭で語られるエピソードそのものです。さらに、空から「カエル」が大量に降ってくる象徴的なシーンも劇中で再現されています。

- 『メメント』とジェイル・ハウス・ロック 「3つ以上のことを記憶できなくなる」という絶望的な状況下での闘い。これはクリストファー・ノーラン監督の出世作『メメント』へのリスペクトでしょう。短期記憶が失われていく中で、いかにして敵を追い詰めるかというパズルのような知略戦は、まさに映画的な快感に満ちています。

- エンポリオと「物の幽霊」 監獄の隠し部屋に住む少年・エンポリオ。彼の能力「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」は、過去に焼失した「物の幽霊」を扱うものです。存在しないはずのピアノが鳴り、壁の隙間から異空間へ入り込む演出は、『ポルターガイスト』や『シャイニング』といったクラシックなホラー映画の文法を鮮やかに反転させています。

さて、次項では物語のラスト及び核心に迫る考察をお届けしますので、まだ読んでない、観てない人はご注意ください!
※ここから先は物語の核心に触れるネタバレを含みます
考察:6部は「映画(幽霊)」が「未来(運命)」に立ち向かう物語である
私が第6部を映画ファンに推したい最大の理由は、その結末にあります。
この物語は、「過去の幽霊(映画)の中で生きるエンポリオが、未来を書き換えようとするプッチ神父と戦う物語」として解釈できるからです。物語のクライマックス、プッチ神父と相対するのは少年エンポリオ。

ここで注目したいのが、エンポリオが常に着用している野球のユニフォームです。 これは『がんばれ!ベアーズ』のような弱小チームの逆転劇や、『ナチュラル』のような不屈の精神、そして何より『フィールド・オブ・ドリームス』のような「過去(幽霊)との和解と継承」を象徴しているのではないでしょうか。
『フィールド・オブ・ドリームス』において、幽霊として現れる野球選手たちは、やり残した夢を果たすためにグラウンドに立ちます。6部も同様です。父・承太郎と徐倫の関係。彼らが託した「記憶」という名のディスク、志半ばで倒れた仲間たちの「遺志」。それら「過去の幽霊」を一身に背負い、ユニフォームを纏って戦うエンポリオの姿は、映画史に残るエモーショナルな光景と重なります。
彼が「映画の記憶」のような幽霊の力を武器にして、あらかじめ決められた残酷な未来を打ち破る。その結末は、私たちが過去の名作映画から勇気をもらい、現実の困難に立ち向かう姿そのものを象徴しているように思えてなりません。

今日のJOJO学ゥゥー!
最後までお読みいただきありがとうございます。
『ジョジョ第6部』は、能力者バトル漫画の枠に留まりません。 それは、監獄という極限状態の中で、映画的な情熱が運命を切り拓く物語だからです。
クリストファー・ノーランやポール・トーマス・アンダーソンの映画を愛するように、この物語にも身を委ねてみてください。
きっと、最高の映画体験に匹敵する興奮が待っているはずです。

JOJOシリーズの中でも名キャラクター揃いですし、個人的には一番好きなシリーズです。

徐倫が歴代主人公でも強くてカッコイイよね。
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