「シックス・センス」圧倒的にドラマチックなホラーが生まれた理由とは

ホラー映画

「シックス・センス」と「スクリーム」の意外な関連

映画「シックス・センス」を鑑賞しました。

M・ナイト・シャマラン監督の出世作です。

本作は1999年に公開されたホラー映画。

シックスセンス=第六感、幽霊が視える力をテーマにした作品です。

bitotabi
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ホラーと言いつつ、感動的なドラマ映画としてもかなり見ごたえのある作品で、そこらへんのファミリー映画やメロドラマと比べてしまうと断然泣けてしまうんです。

それまで「ダイ・ハード」の主演でアクションのイメージの強かったブルース・ウィルスが、「アルマゲドン」などを経て、繊細な演技もできることを世に知らしめた作品でもあります。

ダニー
ダニー

子役のハーレイ・ジョエル・オスメントの演技も抜群で、すっごく流行った映画だよね。

今回の記事では、映画「シックス・センス」をより深く味わうための解説をお届けします!

ネタバレ厳禁

本作は何といってもネタバレ厳禁

絶対に秘密を知らずに見たほうがいいんです。

「ユージュアル・サスぺクツ」や「メメント」と並んで、クライマックスを知らずに観ることが何よりも重要な作品の一つであると断言できます。

劇場公開時もブルース・ウィリス演じる主人公からその前置きがあったほどです。

bitotabi
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まだ観てない人は一旦回れ右して、映画を観てからこの記事をお読みください。

これまでのホラーと一線を画すドラマ性

本作は、ホラー映画としても面白いのですが、感動的なドラマも見どころ。

実はその背景には、「スクリーム」や「羊たちの沈黙」などの作品があるのです。

まず、1990年代には、サスペンスフルな傑作映画が数多く生まれています。

「羊たちの沈黙」(1991年)「セブン」(1995年)「ユージュアル・サスぺクツ」(1995年)などが有名どころ。

「トゥルー・マン・ショー」(1998年)「ショーシャンクの空に」(1994年)などといった、仕掛けのあるドラマ作品も公開されましたね。

そして、それらの名作が世に出た上に、「スクリーム」(1996年)が公開されました。

「スクリーム」には、ランディ・ミークスというキャラクターが登場します。

ランディ・ミークスは大のホラーマニアで、ホラー映画のお決まりのパターンや知識を豊富に持っていて、殺人鬼から逃げる際にそれを役立てます。

ホラー映画というジャンルの慣習や決まり文句を知っていて、それを利用して生き延びることができるキャラクターたちを登場させることで、ある意味往年のホラー作品を風刺しているといえます。(ちなみに、「エクソシスト」のリンダ・ブレアも登場もそれに一役買っていますね)

誇大した言い方をしてしまうと、「スクリーム」の大ヒットにより、ホラー映画は一旦白紙に戻ったとも言えるでしょう。

bitotabi
bitotabi

サスペンスのヒット作と、仕掛けのあるドラマ作、そして「スクリーム」の登場により、1990年代後半は、ドラマ性やサスペンス性の高いホラーを生み出す必要があったのではないでしょうか。

ダニー
ダニー

な、なるほど…!

その結果、「シックス・センス」のような素晴らしい作品が生まれたのです。

また、国内でも「リング」のように、ドラマ性とホラー性を上手く掛け合わせた作品が生まれていますね。

「リング」は「スクリーム」のように、フランチャイズ化してしまいましたが…笑

初代は本当によくできた作品だと思います。

 



一度鑑賞した人にオススメの見方

本作は、一度観てしまうと、最後の仕掛けがわかってしまうので、楽しみが減ってしまいますが、映画を細部まで観察すると、何度も楽しむことが可能です。

マルコム医師が既に亡くなっていることを示唆するシーンが密かに隠されているのです。

例えば、歯ブラシが一つしかない、地下室へのドアが開かない、彼はコール以外誰とも話さない、などなど。

他にもいくつか隠されていますので、ぜひじっくりと観察してみてくださいね。

実はお化けはあんまり出ない

本作はホラーが苦手な人にとって、結構怖い作品かもしれませんが、お化けが出るのは、実は結構後半なんです。

映画の半分程度、54分経ってからようやくお化けが登場します。

でも、家の中に出ちゃったり、しかもジャンプスケアな演出が上手かったりするので、ホラーとしても見ごたえがあるんですよね。

 



代理ミュンヒハウゼン症候群

本作には、女の子の霊が登場します。

嘔吐しながらコール君に助けを求め、彼女の葬儀に参加し、母親が食べ物に床用洗剤を混ぜていた結果病死したことが明らかになります。

ダニー
ダニー

だから嘔吐してたのか…。

あの母親が、なぜそのようなことをしていたのかは、明かになっていないのですが、実は代理ミュンヒハウゼン症候群という病気のためなんです。

娘が病気である可哀想な母親として、人の注意を惹きたいという精神病の一つです。

bitotabi
bitotabi

「RUN」という実話を基にした映画でも扱われていますよ。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

映画「シックス・センス」の解説をお届けしました。

ホラーとしても、ドラマとしても、本当によくできた作品です。

bitotabi
bitotabi

まだ観たことのない人は、ぜひご鑑賞ください。きっと心に残る一作になります。

ダニー
ダニー

今ならAmazon Prime Video観放題で鑑賞できますよ!

 

 

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