善も悪もあることを心得よ
世間では漫画の実写「キングダム」で熱狂する人が大半ですが、
私はラース・フォン・トリアーの「キングダム」に夢中です。
ラース・フォン・トリアーといえば、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でカンヌ国際映画祭の最高賞であるパルムドールを受賞したことがあまりにも有名。
一部の映画ファンから大変人気の高い、北欧を代表する映画監督なのであります。
今回は劇場で後編にあたる「キングダムⅡ」を鑑賞してきましたので、そのまとめと見どころをお伝えします!
映画の概要をまとめた前半はこちらだよ👇
STORY
「キングダムⅡ」は、第5~8話を放映するものでした。
Ep5.6
シネマート作品紹介ページより引用
ユディットから生まれた赤ん坊は、新生児とは思えぬ異常な体格を持ち、生まれてすぐに喋りはじめる高い知能を持っていた。しか も、人間では考えられないようなスピードで成長をはじめる 16 億人に 1 人という奇病の持ち主だった。一方、ハイチから帰国した ヘルマーは、自らが犯した少女モナに対する医療ミスの証拠を掴んだクロウスホイを黙らせるため、ハイチで人を思うがままに操ること が出来ると言われる秘薬を手に入れクロウスホイに飲ませる事に成功するのだったが⋯。
Ep7.8
ユディットの赤ん坊の前に彼の父親であるクルーガーが現れ、赤ん坊が異常な成長を続ける秘密を解き明かす。彼は、善と悪を併 せ持つ存在であるこの赤ん坊を救う道はただひとつ、人間の心を捨て悪魔になりきることだと言いユディットを悩ます。また、ハイチの 秘薬のため死にかけたクロウスホイは生還してヘルマーの医療ミスの追及をはじめた。そんなある日、巨大病院のすべての電気が消 え、かつてない大惨事が起ころうとしているのだった⋯。
前半で散りばめられた設定や、伏線を回収していくので、心地よかったです。
また、新たに登場したキャラクターも癖が強くて楽しいんですよ~。
設定や伏線でガチガチっとなっている前半戦よりも、かなり面白かったです!
このキャラクターに注目!
新たに登場したキャラクターに加え、前半に比べると大きく活躍するキャラクターを紹介します。
フィリップ・マルコ
車に轢かれて重傷を負ったドルッセ夫人の治療のために現れた怪しい心霊外科医です。
息子のブルザーが電話帳で探して連れてきたので、超怪しい雰囲気なのですが、まさかの本物なんですよ。
このあたりが、このドラマの素晴らしいところですね笑
手のひらを患部に直接突っ込んで悪いところを取り除くという、現代医学とかけ離れた治療法で夫人を完治させました。
ブラックジャックにも、そんな人が一度出てきましたね。
本作で登場する唯一の黒人である点も魅力的です。
ブルザー
ドルッセ夫人の息子で、病院の雑用係をしている人物。
前半戦でもいっぱい出てくるのですが、後半戦はめっちゃ活躍します。
夫人のバディ的な役割を担い、事件の真相解明に尽力します。
中でも、夫人の催眠術によって、病院の秘密を探るシーンは注目。
ペンギンになっちゃうシーンがベリーキュートです。
あのシーンだけでももう一度観たいほど。
ユディットの息子
前半戦のラストで衝撃的な登場して、観る者を震えさせたユディットの息子。
彼も活躍しますよ~。
出生時からオジサンフェイスだし、赤ん坊なのに、ぐんぐんぐんぐん大きくなります。
戸愚呂弟のような頼もしすぎる肩幅です。
クローネンバーグ作品のようなねっちょりしたボディホラーが何とも気味悪いです。
でも、物語を照らす一筋の光というか、愛や希望のような、前向きなメッセージを象徴する人物でもあります。
コメディ映画としての側面
後半戦は、前半よりも一層ギャグシーンが多かったです。
特に、ヘルマーとメースゴー。
ヘルマーは便器を何度も覗いたり、騙されたり、騙したり、撃たれたり…。
メースゴーは精神科医の治療にかかったり、元気になったり…。
かなり笑えるので、前半よりも退屈することも少ないはずです。
怒涛の伏線回収
後半では多くの伏線が回収されるんですよ!
なぜ幽霊が集まるのか、
クルーガーの目的とはなんであるのか、
ヘルマーの悪行はどのように暴かれていくのか、
監督の最後のポーズは何だったのか…、
などなど。
でも、めちゃくちゃ中途半端で、気になるかたちで終わるんですよ!
こんなのもう、続きを観るしかないじゃんっていう感じでね。
まだまだ謎は残っている訳であります…。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「キングダムⅡ」のまとめと見どころをお伝えしました。
合計10時間、たっぷり楽しんだね!
最新作、絶対観に行きますよ…!
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