前作『JUNK HEAD』で世界を震撼させた堀貴秀監督が放つ、待望の新作『JUNK WORLD』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
一人のクリエイターが人生を投じて作り上げるこのシリーズは、今回も観る者の常識を心地よく破壊してくれます。
圧倒的な造形美と、どこか懐かしくも新しいディストピアの空気に、冒頭から一気に引き込まれました。

ストーリーに関するネタバレは無しに、『JUNK WORLD』の魅力について解説していきます!

『JUNK WORLD』について知らない人はまずはこちらを読んでみてね~。
種族の衝突、そして1042年前の邂逅
本作は前作の1042年前を舞台としたプリクエル(前日譚)です。かつて人間によって造られ、高い知能を得たことで人類と衝突したクローン生物「マリガン」。
争いの末に人類は地上に留まり、マリガンは地下へと逃れ、それぞれが別の進化を歩むこととなりました。本作は、そんな断絶された世界で、地上の人間が未知の地下世界へと足を踏み入れたことから始まるロードムービーです。

最後まで見れば、前作で謎だった主人公の正体が分かりますよ!
没入感を高める「マリガン語」の魔法
Amazon Prime Videoではデフォルトが日本語音声になっていますが、ぜひ音声設定を独自の言語(ゴニョゴニョ語)に切り替えて観ることを強くおすすめします。 耳に馴染みのある日本語が、絶妙にズレた意味で使われる言葉遊びが最高にクールです。
- モーマンタイ(意味:問題ない)
- マンインデンシャ(意味:狭すぎる)
- アサゴハン(意味:食べ物)
- サカズキ(意味:契約)
- ノゾキミ(意味:監視)
- アキレスケン(意味:いらない)
- ガッテンショウ(意味:承知しました)
「イカゲソ(虫の串焼き)」を「オイシー」と食べる姿や、退屈なときに「ウンザリ」と漏らすシュールさは、この言語設定でこそ輝きます。

炸裂するシュールな笑いと「ギュラ教」の狂気
中盤までは、監督特有のブラックなコメディ要素が全開です。
言葉遊びもさることながら、特に「ギュラ教」にまつわる変態的な描写には、思わず吹き出してしまうようなナンセンスな笑いが詰まっています。
この「不気味なのにどこか愛嬌がある」バランスこそが、本作の真骨頂と言えるでしょう。

怒涛の後半戦:一級品のSF脚本に唸る
しかし、物語の後半に入ると空気は一変します。
コメディ要素が影を潜め、物語は一気に硬派なSFへと加速。時空や次元のトリックを駆使した巧みなストーリー展開には、ただただ圧倒されました。
堀監督は、驚異的な技術を持つ「ストップモーションクリエイター」であると同時に、極めて緻密な物語を構成する「脚本家」であることを改めて証明しています。
命を吹き込む「一コマ」への執念
CG全盛の時代に、あえて人形を一コマずつ動かすストップモーションという手法。
その執念が生み出す「実在感」と「手触り」は、他のどんな映画でも味わえません。
キャラクターの微細な動き、崩れゆく壁の質感、そのすべてに作り手の魂が宿っており、画面の隅々まで見逃せません。

最後まで画面を閉じないで!繋がる世界
エンドロールが始まっても、すぐに動画を閉じないように注意してください。
背景では、監督やスタッフが膨大な時間をかけて撮影に挑むメイキングの様子が映し出されます。
その凄まじい熱量に触れ、クリエイターの情熱に胸が熱くなった直後……最後には『JUNK HEAD』へと繋がる見事な演出が待ち構えています。
このラストがあることで、シリーズとしての深みが一気に増し、鳥肌が立つこと間違いなしです。
三部作の完結へ向けて
本作は全三部作の第二章。
メイキングで観たあの気が遠くなるような作業の先に、この壮大な物語がどこへ行き着くのか。
過去と未来、地上と地下、すべての線がつながる完結編を早く観たくて仕方がありません。

最終作は『JUNK END』となる予定だそうです。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます。
『JUNK WORLD』は、アニメーションの枠を超えた「執念の芸術」です。
笑って、驚いて、最後にはその深遠な世界観に打ちのめされる。
この唯一無二の体験を、ぜひゴニョゴニョ語設定で、そして最後の最後まで見届けてください。

ガッテンショウ!

設定が少しだけ悩みますが、日本語の他にもう一つあるやつを選べば大丈夫でした。
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