今回は、私が特に魅力を感じる映画キャラクターを5名ご紹介します。

bitotabi
どのキャラクターも、彼らが出演する作品とともに、観る者の心に深く刻み込まれる存在です。

ダニー
どんなキャラクターだろ?!
1. ジュールス・ウィンフィールド(『パルプ・フィクション』より)

- 俳優: サミュエル・L・ジャクソン
- 作品概要: 1994年公開のクエンティン・タランティーノ監督作品。複数のエピソードが複雑に絡み合う群像劇で、ロサンゼルスを舞台にギャング、強盗犯、ボクサー、麻薬ディーラーなど様々な人物の日常が、スタイリッシュな暴力と哲学的な会話を交えながら描かれます。ポストモダン映画の代表作として、世界的に高い評価を受けています。
- 役どころ: ロサンゼルスのマフィアのボス、マーセルス・ウォレスの忠実な殺し屋。相棒のヴィンセント(ジョン・トラボルタ)と共に、裏切り者を始末したり、ボスの妻の世話をしたりと、危険な仕事をこなします。聖書の一節を引用しながら相手を脅す独特のスタイルが特徴です。
- 魅力: サミュエル・L・ジャクソンが演じるジュールスは、その圧倒的な存在感と哲学的な台詞回しで、観客に強烈な印象を残します。特に、強盗に襲われたダイナーでの「エゼキエル書25章17節」の引用は、映画史に残る名シーンとして知られています。残忍な殺し屋でありながら、ある種の道徳観を持ち合わせ、物語のなかで精神的な変化を遂げていくさまも彼の魅力です。クールでありながらも人間味あふれるキャラクターとして、多くのファンに愛されています。
2. パリー(『フィッシャー・キング』より)

- 俳優: ロビン・ウィリアムズ
- 作品概要: 1991年公開のテリー・ギリアム監督作品。人気DJだったジャック(ジェフ・ブリッジス)が、自身の失言がきっかけでホームレスとなり、やがて「聖杯」を探す奇妙なホームレス、パリーと出会う物語です。ファンタジー要素と現実の厳しさが入り混じった、心温まるヒューマンドラマとして評価されています。
- 役どころ: ニューヨークの路上で暮らすホームレス。元大学教授でしたが、ある悲劇的な事件をきっかけに精神を病み、自身を中世の騎士だと信じ込み、「聖杯」を探しています。ジャックに聖杯探しの協力を求め、奇妙な友情を育んでいきます。
- 魅力: ロビン・ウィリアムズが演じるパリーは、その純粋さ、無垢さ、そしてどこか悲しげな瞳が観客の心を打ちます。精神を病んでいながらも、どこか哲学的でユーモアに満ちた言動は、彼独特の魅力です。彼の空想の世界と現実が交錯する描写は、観る者に深い感動を与えます。特に、ジャックとパリーが中華料理を食べるシーンは、彼らの間に芽生える温かい絆と、パリーの無邪気さが際立つ、この映画のハイライトの一つと言えるでしょう。ロビン・ウィリアムズの類稀なる演技力が光る、忘れられないキャラクターです。
3. アラン・ガーナー(『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』より)

- 俳優: ザック・ガリフィアナキス
- 作品概要: 2009年公開のトッド・フィリップス監督作品。結婚式を控えた友人ダグのバチェラーパーティーでラスベガスを訪れたフィル、ステュー、アランの3人が、翌朝、花ムコが行方不明になり、前夜の記憶を失っていることに気づくところから始まるコメディです。二日酔いのなか、前夜に何があったのかを解明しようとする彼らの騒動が、爆笑を誘います。
- 役どころ: 主人公たちの友人であり、やや社会不適合気味で風変わりな人物。物語のほとんどの問題の原因を作ってしまう、良くも悪くも予測不能なキャラクターです。奇妙なTシャツを好み、常にウエストポーチを身につけています。
- 魅力: ザック・ガリフィアナキスが演じるアランは、その独特な言動と存在感で、この映画のコメディ要素の多くを担っています。子供のような純粋さを持つ一方で、時として常軌を逸した行動に出るギャップが魅力です。彼の放つシュールなジョークや、予想外の行動は、観客を爆笑の渦に巻き込みます。一見するととっつきにくいキャラクターですが、どこか憎めない彼のキャラクターは、シリーズを通して絶大な人気を誇っています。
4. エメラルド・ヘイウッド(『NOPE/ノープ』より)

- 俳優: キキ・パーマー
- 作品概要: 2022年公開のジョーダン・ピール監督作品。カリフォルニア州の牧場で暮らす兄妹が、空に潜む未確認飛行物体(UFO)の存在に気づき、その撮影を試みるSFホラー映画です。人間の傲慢さ、ショービジネスの光と闇、そして恐怖といったテーマが込められています。
- 役どころ: 兄のOJと共に、先祖代々続く牧場「ヘイウッド・ハリウッド・ホース」を営む。社交的で機転が利き、ビジネスセンスもあるが、どこか現実離れした一面も持つ。謎の飛行物体を「完璧な映像」として撮影し、一攫千金を狙おうと画策します。
- 魅力: キキ・パーマーが演じるエメラルドは、そのエネルギッシュで自信に満ちた佇まいが非常に魅力的です。兄とは対照的に、常に現状を打破しようとする積極性と、どんな状況でもユーモアを忘れないタフネスさを持っています。彼女の生き生きとした演技は、物語に軽快さと人間味を与え、観客を惹きつけます。予測不能な状況に立ち向かう彼女の強さと、兄との温かい絆も、キャラクターの深みを増しています。
5. コーキー(『ナイト・オン・ザ・プラネット』より)

- 俳優: ウィノナ・ライダー
- 作品概要: 1991年公開のジム・ジャームッシュ監督作品。ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキの5つの都市を舞台に、それぞれ異なるタクシードライバーと乗客たちの短い出会いを描いたオムニバス映画です。夜の街を舞台に、人間模様が淡々と、そしてユーモラスに繰り広げられます。
- 役どころ: ロサンゼルスのタクシードライバー。ボーイッシュな服装に身を包み、ぶっきらぼうな口調で、煙草をくわえていることが多い。仕事中にスカウトマンのジーナ・ローランズを乗せ、映画出演の話を持ちかけられます。
- 魅力: ウィノナ・ライダーが演じるコーキーは、その飾らない魅力と自然体な演技が際立っています。女優として成功する機会を目の前にしても、自分の道を貫こうとする独立心と、どこか厭世的な雰囲気が彼女のキャラクターを際立たせています。当時のハリウッドにおける若手女優のイメージを覆すような、クールでタフな女性像は、多くの観客を魅了しました。彼女の独特のカリスマ性が光る役柄です。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?

bitotabi
これらのキャラクターたちが、あなたの映画鑑賞体験をさらに豊かなものにしてくれることを願っています。

ダニー
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