洋画の中で、ホラージャンルの映画の私的ベスト10を紹介する記事です。
今回の記事では、恐怖の根源を「シリアルキラー」や「人間の狂気」に限定し、ホラー映画の名作を10本選出しました。
霊や妖怪、超常現象といった霊的な怖さがメインの作品は、今回は省いています。
例えば、キューブリックの『シャイニング』や、フリードキンの『エクソシスト』は超名作ですが、霊的な要素が強いため、今回は選考外としました。
ここに並ぶのは、人間の心が生み出す「狂気」と「猟奇性」に焦点を当てた、観る者に強烈な後味を残す作品ばかりです。

bitotabi
あなたのフェイバリットは入っているでしょうか?

ダニー
ではさっそく10位から!
もくじ
10位 アオラレ

- 公開年: 2020年
- 監督: デリック・ボルテ
- 脚本: カール・エルスワース
- メインキャスト: ラッセル・クロウ、カレン・ピストリアス
- あらすじ: 些細な口論から、主人公レイチェルは中年男性ドライバーの逆鱗に触れてしまう。怒りの制御を失ったその男は、執拗なまでの追跡と報復を開始する。
- ここがおすすめ!:似た作品にルドガー・ハウアー主演の名作『ヒッチャー』がありますが、個人的にはこちらの方が恐い。なぜなら今にも殴りかかってきそうなデカすぎるラッセル・クロウのビジュアルがコワすぎ!
9位 スクリーム

- 公開年: 1996年
- 監督: ウェス・クレイヴン
- 脚本: ケヴィン・ウィリアムソン
- メインキャスト: ネーヴ・キャンベル、コートニー・コックス、デヴィッド・アークエット
- あらすじ: ホラー映画のルールを知り尽くした殺人鬼ゴーストフェイスが、次々と人々を襲っていく。若者たちは、ホラー映画のセオリーを駆使して反撃を試みる。
- ここがおすすめ!:あなたのホラー愛を試される。そんな作品。これまでのホラーをメタ的に解析するという、禁じ手に手を出した初の作品といえるでしょう。殺人鬼が弱いってのがいい。
8位 アメリカン・サイコ

- 公開年: 2000年
- 監督: メアリー・ハロン
- 脚本: メアリー・ハロン、グィネヴィア・ターナー
- メインキャスト: クリスチャン・ベール、ジャレッド・レト
- あらすじ: 80年代、ウォール街のエリート証券マン、パトリック・ベイトマン。完璧な表の顔とは裏腹に、夜な夜な殺人を繰り返すシリアルキラーとしての顔を持っていた。
- ここがおすすめ!:肩透かしを食らうオチは正直好かないが、クリスチャン・ベールがカッコいいのと、オチまでの猟奇的な描写は大変素晴らしい。
7位 ミザリー

- 公開年: 1990年
- 監督: ロブ・ライナー
- 脚本: ウィリアム・ゴールドマン
- 受賞歴: 第63回アカデミー賞主演女優賞(キャシー・ベイツ)
- メインキャスト: ジェームズ・カーン、キャシー・ベイツ
- あらすじ: 人気作家ポール・シェルダンは、交通事故に遭い、熱狂的なファンであるアニー・ウィルクスに助けられる。しかし、彼は彼女の家で軟禁状態に置かれる。
- ここがおすすめ!:スティーブン・キング原作。キングの作家としての恐怖を映像化した傑作。両主演の演技が素晴らしい。この映画を観た後、『タイタニック』を観てもちょっと怖くなるでしょう。
6位 ラストナイト・イン・ソーホー

- 公開年: 2021年
- 監督: エドガー・ライト
- 脚本: エドガー・ライト、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ
- メインキャスト: トーマシン・マッケンジー、アニャ・テイラー=ジョイ、マット・スミス
- あらすじ: ファッションデザイナーを目指す少女エロイーズは、60年代のソーホーにタイムスリップする。そこで憧れの歌手サンディと出会うが、やがてその時代に起きた連続殺人事件の悪夢に囚われていく。
- ここがおすすめ!:2020年代の傑作。オシャレな映像と、アニャ・テイラー・ジョイとトーマシン・マッケンジーの魅力にも酔いしれる。若干超常現象的なプロットでもあるが、人為的な怖さを描いているものであることは間違いない。
5位 ソウ

- 公開年: 2004年
- 監督: ジェームズ・ワン
- 脚本: ジェームズ・ワン、リー・ワネル
- メインキャスト: リー・ワネル、ケイリー・エルウィス、ダニー・グローヴァー
- あらすじ: 見ず知らずの二人の男が、汚いバスルームで目覚める。目の前には鎖で繋がれた死体があり、脱出のための「ゲーム」が始まる。
- ここがおすすめ!:ジェームズ・ワンの出世作。ワンシチュエーションでここまで魅せる作品は他にない。まだ観たことが無い人が羨ましい。そんな作品。
4位 アングスト/不安

- 公開年: 1983年
- 監督: ジェラルド・カーグル
- 脚本: ジェラルド・カーグル
- メインキャスト: アーウィン・レダー
- あらすじ: 刑務所から仮出所した殺人鬼が、自宅に戻ったその日のうちに、次の獲物を求めて再び行動を開始する。全編、殺人鬼の独白と彼の視点で描かれる。
- ここがおすすめ!:オーストリアで起きた実際の一家惨殺事件を基に、殺人犯の視点から凶行の一部始終をじっくりと見せていくというおぞましい作品。アーウィン・レダーの変態感あふれる演技が最高。批判を受けたとしても言っておきたい。犬は無事だ。犬好きも安心して観るべし。
3位 サイコ

- 公開年: 1960年
- 監督: アルフレッド・ヒッチコック
- 脚本: ジョセフ・ステファノ
- メインキャスト: アンソニー・パーキンス、ジャネット・リー
- あらすじ: 大金を横領して逃亡中のマリオンは、嵐の夜に「ベイツ・モーテル」に立ち寄る。そこには、内気な支配人ノーマン・ベイツがいた。
- ここがおすすめ!:シャワーシーンとラストシーンは、数々の作品でオマージュされている名場面。ラストについて、夜長にホラー好きと語り合いたい。個人的には続編も好き。
2位 羊たちの沈黙

- 公開年: 1991年
- 監督: ジョナサン・デミ
- 脚本: テッド・タリー
- 受賞歴: 第64回アカデミー賞主要5部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞)受賞
- メインキャスト: ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス
- あらすじ: FBIの訓練生クラリス・スターリングは、女性を殺害して皮を剥ぐ連続殺人鬼“バッファロー・ビル”事件を解決するため、元精神科医で人食い殺人鬼のハンニバル・レクター博士に助言を求める。
- ここがおすすめ!:両主演の演技が光る。とにかく光る。殺人鬼であり、紳士。ハンニバル・レクターは本当にカッコイイ。一番怖いのはまだ見習いのクラリスにあんな任務を課すあたりに強烈な下心を醸すスコット・グレン演じる主任か、次作でジョディ・フォスターを脱がせるための原作を書いたトマス・ハリス。
1位 悪魔のいけにえ

- 公開年: 1974年
- 監督: トビー・フーパー
- 脚本: トビー・フーパー、キム・ヘンケル
- メインキャスト: マリリン・バーンズ、アレン・ダンジガー、ポール・A・パートン
- あらすじ: テキサス州を旅行中の若者たちが、レザーフェイスというチェーンソーを持った殺人鬼とその狂気に満ちた家族に遭遇し、次々と惨殺されていく。
- ここがおすすめ!:ソーヤー一家の面々がもれなくイカている様、そして序盤にヒッチハイカーを登場させ、満を持して主役のレザーフェイスの登場。ここまでの展開がまず素晴らしい。そしてその後の若者たちのやられっぷり、大将のグランパのギリギリ感。そしてラストのチェンソーダンス。最高。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます。
人間の狂気や猟奇性を描いたホラー映画は、観る者に深く心に突き刺さるような恐怖を植え付けますね。
それは、スクリーンの中の出来事が決して絵空事ではなく、現実にも起こり得るのではないかという不安を呼び起こすからです。
今回ご紹介した作品は、どれもそんな根源的な恐怖を私たちに突きつけてきます。

bitotabi
もし、このリストを参考に鑑賞する機会がありましたら、ぜひあなたの「ここがおすすめ!」ポイントも教えてください。

ダニー
どれもおすすめだよ~。観たことが無い人はぜひ!
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