アクション映画の原点!観客が悲鳴を上げた『大列車強盗』の魔術

アクション・パニック映画

『マッドマックス』や『ワイルド・スピード』のような、手に汗握るノンストップ・アクション。そのすべての基礎を築いたのが、今から120年以上前の1903年に作られた、わずか12分のサイレント映画であることをご存知でしょうか。

それが映画『大列車強盗』です。

現代の映画でも必ず使われる、観客をハラハラさせるための映像トリックを解説します。

bitotabi
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前回の記事ではエジソンのビジネスに特化した解説でしたが、今回は映画そのものの解説です。

ダニー
ダニー

映画の歴史にとってはビジネスの方もめっちゃ重要だから、ぜひこちらも読んでね!

作品概要

  • 公開年:1903年
  • 監督:エドウィン・S・ポーター
  • 脚本:エドウィン・S・ポーター(実在の強盗事件や舞台劇から着想)
  • キャスト:ギルバート・M・アンダーソン、ジュスタス・D・バーンズ
  • あらすじ: 4人組の悪辣な強盗団が鉄道駅を襲撃し、電信係を縛り上げて列車に乗り込みます。走行中の列車内で乗客の財産を奪い、郵便車両の金庫を爆破した強盗団は、まんまと逃走を図ります。縛り上げられていた電信係が娘に救出され、事態を知った保安官たち結成され、馬にまたがり猛追跡を開始。荒野を舞台に、容赦のない銃撃戦と追跡劇が幕を開けます。

解説

ハラハラドキドキの正体!2つの場面を交互に見せる「並行編集」の誕生

当時の映画は、1つの場面が始まったら終わるまでじっとカメラを固定して観るのが普通でした。 しかしポーター監督は、強盗が逃げているシーンと、保安官たちが追跡の準備をしているシーンという、別の場所で同時に起きている出来 precession を交互に映し出す技術(並行編集/クロスプレカッティング)を世界で初めて本格的に取り入れました。 この編集テクニックによって、12分という短さの中に凄まじい緊迫感が生まれました。現代の映画でもクライマックスで必ず使われるこの手法のルーツがここにある、という解説は映画好きの知的好奇心を刺激します。



スタジオを飛び出してリアルを追求!本物の蒸気機関車を使ったロケ撮影

前年にフランスで大ヒットした『月世界旅行』が、スタジオの中だけで作られたファンタジーだったのに対し、本作は徹底的にリアルを追求しました。 本物の蒸気機関車を走らせ、本物の山や川といった屋外(ロケ地)で撮影を敢行したのです。 走行する列車の上でのリアルな格闘シーンや, 馬にまたがった保安官たちの猛追跡など、スタジオの壁をぶち破って外へ飛び出した臨場感こそが、現代のアクション映画のDNAへと繋がっています。

観客が腰を抜かした!映画史に残る「ラストの1カット」

この映画のラストには、映画史に永遠に刻まれるあまりにも有名なワンカットがあります。 強盗のボスが、画面の向こうの観客(カメラ)に向かって、真正面から拳銃を何度もぶっ放すのです。 今では当たり前の演出ですが、映画というメディア自体が珍しかった当時、劇場の観客たちは「本当に自分が撃たれる!」と本気で恐怖し、悲鳴を上げて座席の下に隠れたり、劇場から逃げ出したりした人が続出したと言われています。この映画がもたらしたリアルな衝撃は、大衆を惹きつける映画のパワーを証明することになりました。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます。

『大列車強盗』は、カメラを外に連れ出し、編集の力でハラハラドキドキというエンターテインメントの感情を初めて生み出した記念碑的作品です。

ダニー
ダニー

映画の文法をガラリと変えた伝説の銃撃シーンや編集の妙は、YouTubeなどで全編を無料(12分)で観ることができるため、タイパ抜群の答え合わせができるよ。

bitotabi
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現代のアクション映画の見方がちょっと変わる最初の奇跡を、ぜひその目で確かめてみてください。

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