俺は『エイリアン3』を認めない…!
映画『エイリアン3』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
本作は、『セブン』『ドラゴンタトゥーの女』『ファイトクラブ』のデヴィッド・フィンチャー監督のデビュー作です。
現在でも、非常にファンが多く、人気のあるデヴィッド・フィンチャー。
しかも大ヒットシリーズの続編。それならば、かなり面白いのでは…?と思ってしまいますが、『エイリアン3』は興行的にも内容的にも大コケしています。
そうなんだ…。残念…。
しかし、見どころもそれなりにある作品です!
今回の記事では、『エイリアン3』の見どころや解説をお届けしていきます!
監督自身が認めていない
本作は、デヴィッド・フィンチャー監督自身も、自分の作品であると認めていません。
当時、デヴィッド・フィンチャーは駆け出しの映画監督で、制作側に色々とコントロールされてしまったんでしょうね…。
でも、それなりにデヴィッド・フィンチャーらしい作品にも見えます。
まず、暗い雰囲気ですね。
これまでの『エイリアン』『エイリアン2』は、SFホラーとしての側面が強く、画面的には明るいシーンも多かったです。
そこから一転、暗い地下のシーンが多く、カメラの映像もなんとなくクライムものっぽい、全体的に暗い仕上がりになっています。
このあたりは、『セブン』にも繋がっていそうです。
また、そもそもデヴィッド・フィンチャーは、SFとの相性があまりよくなかったかもしれません…。
シリアスなドラマの方に重きを置いていれば、もう少し高く評価される作品になっていたでしょう。
囚人たちの悪行とか葛藤とかを盛り込めば面白そう。
『セブン』を観た方はご存じの通り、宗教的ものを絡めた怖さを描かせれば、絶品の映画を撮る監督なので、むしろ『プロメテウス』をデヴィッド・フィンチャーで観てみたい気もします。(もう一回バトンタッチしてくれないかな笑)
仕掛けの巧さという点では、スプリンクラーの伏線回収はなかなか面白かったです。ああいうのはこれまでのシリーズにない、新しさですね。
坊主のシガニー・ウィーバー
『エイリアン3』ではシガニー・ウィーバーが続投しています。
もちろん主人公のリプリーを演じているのですが、今回は何と坊主なんです!
坊主ですが、これまでのシリーズと比較して、かなり女性っぽい、色っぽいシーンが多くみられます。
そもそも、男性だけの星に不時着しちゃいますしね。
原点回帰
『エイリアン3』は、制作側の意図で、原点回帰を意識した作品です。
多数のエイリアンとの闘いから、『エイリアン』と同じく一匹と閉鎖空間の設定に戻っています。
『エイリアン2』でグッと恐ろしくなったエイリアンたちを、ミニマルにしてしまったんですね…。
モンスター映画を観たい人にとっては、物足りないのでしょう。
ここにも注目!
他に注目すべきポイントとしては、
『ユージュアル・サスペクツ』でコバヤシを演じたピート・ポスルスウェイトが出演していることや、
ウェイランド・ユタニ社が日本の会社であるということを濃く描いてるので、所々に漢字がみられること
なども、映画を観る上で少し楽しみが増すポイントです。
ここが残念…!
個人的な感想としても、世間の評判通り、『エイリアン3』は前作前々作に比べるとあまり楽しむことができませんでした。
そう思ったポイントとして、CGが多すぎることが最も印象的でした。
これまでの作品ではSFXを用いて生々しい不気味なエイリアンを表現していたんですが、今回はCGを多用しています。
もう、全然怖くない笑
また、その肝心なエイリアンの見た目も、犬に寄生したのにこれまでのどのエイリアンよりも人間っぽいので、どこか腑に落ちないところがありました。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『エイリアン3』の見どころや感想をお伝えしました。
しかしながら、『エイリアン4』との繋がりがかなり強いので、評判が悪いとはいえ、見逃したくはない作品です。
今ならAmazon Prime Videoで観放題だよ!
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