映画『ビートルジュース』を鑑賞しました。
本作は1988年に公開されたティム・バートン監督のコメディ・ホラー映画で、多くのファンに愛されています。

今回はこの映画の魅力をたっぷりご紹介します。

ちょっとした豆知識も紹介するね!
あらすじ
物語は、新婚夫婦であるアダムとバーバラが交通事故で命を落とし、幽霊として自宅に留まることから始まります。彼らの家には新しい家族が引っ越してきますが、アダムとバーバラは新居者たちを追い出そうと決意。そこで、問題解決のために悪名高いビートルジュースを召喚します。しかし、ビートルジュースの破天荒な行動により、予想もしない展開が巻き起こります。
新作とオープニングが一緒
新作の『ビートルジュースビートルジュース』では、オープニングがほとんど本作と同じです。
これは、観客に懐かしさを感じさせる一方で、新たな物語の始まりを期待させます。
もしかしたら、セットのミニチュアそのまま残してたんじゃないでしょうか。
カリガリ博士の影響
『ビートルジュース』には、ドイツ表現主義の名作『カリガリ博士』からの影響が見られます。特に、美術セットの独特な歪みや影の使い方が顕著です。この要素は、ティム・バートンの独自のビジュアルスタイルを形成する一助となっています。

スケベキャラの登場
ティム・バートン映画には珍しいスケベキャラ、ビートルジュース(演:マイケル・キートン)の存在。
このキャラクターは、1980年代の時代背景を反映しています。
彼の破天荒でセクシュアルな性格は、映画全体にユーモアと危険な魅力を加えています。
アメフト部員の幽霊
映画『ビートルジュース』には、事故で命を落としたアメフト部員の幽霊が登場します。彼らはジャージ姿で登場し、事故の後遺症を抱えつつもコミカルで愛らしいキャラクターです。特に印象的なシーンは、彼らが質問する場面。「コーチ!」という呼びかけが可愛らしく、観客に笑いを提供します。この幽霊たちは映画のホラー要素を和らげ、全体の雰囲気を明るくする役割を果たしていますね。

個人的に一番好きなキャラクターたちでした。
ウィノナ・ライダーの魅力

新作では若干変わり者感が強くなっていたリディアですが、初作ではピュアで可愛らしいんです。
ウィノナ・ライダーが演じるリディアは、映画の中心的なキャラクターであり、彼女の純粋さと可愛らしさが観客の共感を呼びます。リディアのキャラクターは、ティム・バートン映画の中でも特に愛される存在です。
ちなみに当時17才でした。
マイケル・キートンの演技

マイケル・キートンのビートルジュースは、彼の渋さとユーモアが絶妙に融合した演技です。不潔感が漂うが魅力的なキャラクターとして描かれています。
キートンの過去の役柄
キートンは『ビートルジュース』以前もコメディ映画で活躍しており、『ナイト・シフト』や『ミスター・マム』、『ジョニー・デンジャラスリー』などで知られていました。しかし、ビートルジュースのような破天荒でセクシュアルなキャラクターは、彼のこれまでのコメディ役とは一線を画す意外な配役でした。
小さい顔の呪術

映画の中で登場する小さい顔の呪術は、アマゾン川流域に住むシュアール族(Shuar tribe)の「ツァンツァ」(Tsantsa)にインスパイアされた可能性があります。ツァンツァは、敵の首を取り、その頭部を収縮させて作られた「縮小頭」のことを指します。この風習は、敵の魂を封じ込めるためや、戦士としての力を示すために行われました。
ツァンツァの作り方
- 首を切り取った後、皮を剥いで頭蓋骨を取り除きます。
- 皮を逆さにして沸騰させます。この過程で皮が収縮します。
- 皮を戻して砂や熱した石を詰めて形を整えます。
- 目や口を縫い合わせ、仕上げに煙で燻します。
ツァンツァは、シュアール族の宗教的・儀式的な意味合いが強く、現代ではほとんど行われていません。
プラクティカルエフェクトの使用
ティム・バートン監督は、『ビートルジュース』の制作においてCGをほとんど使用せず、実際の特殊効果(プラクティカルエフェクト)を多用しています。これは、映画のリアリティと独特のビジュアルスタイルを維持するために選ばれた手法です。例えば、パペットや特殊メイク、ストップモーションアニメーションを駆使して、独自の世界観を作り上げています。

豆知識
- ビートルジュースの名前の由来:「ビートルジュース」という名前は、実は「ベテルギウス」という恒星の名前から来ています。ビートルジュースを召喚するために彼の名前を三回言わなければならない設定は、このユニークな名前が使われています。
- マイケル・キートンの即興演技:マイケル・キートンがビートルジュースを演じる際、彼の多くのセリフと行動は即興で行われました。キートンはキャラクターを自由に解釈し、様々なアドリブを加えたことで、ビートルジュースの予測不可能でカオスな性格が生まれました。
- ギナ・デイビスのリアクション:映画の中で、ギナ・デイビス演じるバーバラがビートルジュースに初めて会うシーンで、彼女の驚いた表情は完全に自然なものでした。キートンのアドリブと予想外の行動に、本当に驚いていたのです
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
『ビートルジュース』は、ティム・バートンの独特のビジュアルスタイルとユーモアが光る作品です。
キャラクターたちの個性豊かな演技や、プラクティカルエフェクトの使用が映画をより一層魅力的にしています。

これを観ると、続編がより楽しいものになりますよ。

特殊効果とキャラクターが癖になるよね!
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