2016年に公開され、高い評価と人気を博した『ズートピア』の続編、『ズートピア2』。
前作は多様性に訴えかける力強いメッセージ性が感じられましたが、続編はいかに。

社会情勢に比例して、DEI推進が難しい昨今、『ズートピア2』はどんなもんだったのか。結論から言うと、まあまあいい感じでした。決して逃げてはないかなと言った感じ。そのあたり詳しく解説していきます。

映画好きにはたまらないオマージュシーンもいくつか紹介するよ!
作品概要
公開年は2025年。
監督と脚本はメンバーが変わってますが、暫定として1人ずつ残ってます。ジャレド・ブッシュとバイロン・ハワードです。
主要キャラクターをキー・ホイ・クァンが演じ、チョイ役でマイケル・J・フォックスも演じているなど、声優陣はかなりグレードアップしてます。
ズートピアの世界には生息しないはずの蛇の抜け殻を発見し、その行方を追うにつれズートピアの闇が明らかになっていくといったあらすじです。
解説(ネタバレあり)

ここからはネタバレありなので、承知の上で読んでください。
本作では「蛇」や「爬虫類」が重要な位置づけとして登場します。
ズートピアの世界にはなぜ爬虫類がいないのか。カメレオンなんて味方として容疑者としてもめちゃくちゃ使いやすそうなのに。
特に蛇はとにかく危険視されているんですね。
なぜなら、その昔、亀を殺害した事件が起こり、それ以来「蛇は危険だ」というレッテルが貼られてしまったんですね。しかも実際は無実。それどころか、殺したのは権力と金を持つオオヤマネコだったわけです。
オオヤマネコのたちは蛇の利権を奪い、かつ追放することにも成功し、今なおズートピアの世界で金と権力を有し続けると。こういったお話なわけです。
これ、植民地支配のメタファーですよね。かつてヨーロッパからやってきた白人が、ネイティブアメリカンたちの土地を奪い追いやった。それと重ねることもできるし、どの国が行ってきた植民地支配とも重ねられると思います。
MAGAの勢い、DEI廃止の流れにある米国でこのストーリーを作ったのはなかなかがんばったのではないかと思います。前作に比べると勿論物足りないですけどね。でも称賛に値するでしょう。
前作でも扱われたテーマですが、民衆が妄信してしまうあたりは、前作よりもリアルに感じ取れてしまいました。間違った情報を疑わずに鵜呑みしてしまう感覚。こういった映画を観ると慎重になろうと思えますよね。「〇〇は危険だ!」とかいう情報をそのままとらえず、この情報で得をするのは誰か、なぜこの報道をするのか、逆の立場だとどう報じられ、感じるのか。様々な知見で以て情報をジャッジできるように日々研鑽していかねば。
気づいたオマージュ
ディズニー映画には割と多い名作映画のオマージュ。
本作はかなり豊富に観られました。
前作に引き続き、ドン・コルレオーネを模したネズミの親分。あのキャラクター可愛いんですよね。
『羊たちの沈黙』のレクター博士のオマージュ。ジュディ自体がクラリスを感じるっちゃ感じるキャラなので、今回の明らかなオマージュはとても気持ちがよかったです。
あとはみんな大好き『シャイニング』ですね。これはもう、BGMまで擦ってます。最高です。
他にもディズニー映画のオマージュもたくさんありました。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます。
『ズートピア2』の解説をお届けしました。

フィルムノワール的な雰囲気で作ったのも、前作を観た子どもたちが大きくなっても楽しめるように配慮した可能性がありますよね。

なるほど!
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