『Eternity』:人生の終着駅で選ぶのは、かつての情熱か、共に歩んだ年月か

恋愛映画

人生の最後に待っているのは、安らかな眠りか、それとも新たな選択か。

A24が贈る最新作『Eternity』は、死後の世界を舞台にした、これまでにないほど静かで、かつ情熱的なロマンティック・ファンタジーです。

もしも死後、人生で最も幸せだった頃の姿に戻り、誰と永遠を過ごすか選べるとしたら、あなたなら誰を選びますか。

bitotabi
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若くして失った大好きだったかつてのパートナーか、それとも何十年も共に歩んだ伴侶か。本作は、そんな究極の問いを私たちに投げかけます。

ダニー
ダニー

後半はネタバレを含めた考察だよ~。

作品概要

本作は、独創的な作品で映画ファンを魅了し続けるスタジオ、A24が製作を手掛けた注目作です。キャストには、人生の決断を迫られる主人公ジョアン役にエリザベス・オルセン、彼女と共に人生を歩んだ夫ラリー役にマイルズ・テラー、そして若くして世を去ったかつてのパートナー、ルーク役をカラム・ターナーが演じています。

ポスターでは、中央に座るジョアンを挟んで、短髪でスーツを纏ったルークと、ストライプのシャツを着たラリー、さらに二人の男性が背後まで延々と続いていくという、死後の世界の不可思議さを象徴するようなビジュアルが目を引きます。

あらすじ

物語の舞台は、死後の世界の中継地点である「ハブ」。ここに来た死者は、1週間以内に「どこの世界で、誰と永遠を過ごすか」を決めなければなりません。一度決めたら二度とやり直しはきかない、文字通り永遠の選択です。

80代で生涯を閉じたジョアンは、若返った姿でこの場所に到着します。そこで彼女を待っていたのは、数日前に亡くなった夫のラリーでした。しかし、二人の前にもう一人の男が現れます。それは、60年以上前に若くして亡くなった、ジョアンがかつて深く愛したパートナー、ルークでした。




【ここから先はネタバレあり】3人の視点から紐解く結末

この映画の結末では、ジョアンは最終的に、共に老後を過ごしたラリーとの「永遠」を選びます。なぜその結論に至ったのか、ジョアン(エリザベス・オルセン)、ラリー(マイルズ・テラー)、ルーク(カラム・ターナー)3者それぞれの視点から解説します。

ジョアンの視点:積み重ねた時間の尊さ

ジョアンにとってルークは、若き日に情熱を捧げ、そしてあまりに早く失ってしまった、かつての大切なパートナーでした。再会した彼は、あの頃のまま時を止めた、輝かしい日々の象徴です。しかし、彼女は気づきます。ルークが知っているのは若かった頃の自分だけであり、自分の人生の苦楽を共有してきたのはラリーだけなのだと。彼女は、凍結された美しい記憶よりも、共に長い年月を歩み、変化を共有し続けた現実の絆を選びました。

ラリーの視点:愛ゆえの献身

ラリーは、ルークがジョアンを待つために67年間もバーテンダーとして働き続けていたことを知り、一度は身を引こうとします。彼はジョアンに「君の心に従っていい」と告げます。この、相手の自由を尊重する究極の優しさが、結果としてジョアンに「やはりこの人こそが自分の伴侶だ」と再確認させることになりました。

ルークの視点:永遠の待ち人

67年という途方もない時間を、ただ再会のためだけに費やしたルーク。彼はジョアンに選ばれませんでしたが、彼が待ち続けた行為そのものが、ジョアンに「自分はこれほどまでに愛されていた」という実感を強く与えました。ルークの純愛は、ジョアンが迷いを断ち切り、自分の人生を全肯定するための、最後の救いとなったのです。


『Eternity』のこぼれ話

ロケ地となったホテルの秘密

映画の舞台となる神秘的な「ハブ」のシーンは、メキシコにある「Hotel El Ganzo」などで撮影されました。アートとモダンが融合したこのホテルの内装が、生と死の境界線にある独特な空気感を見事に演出しています。



撮影手法のこだわり

ポスターにも見られる「同じ人物が反復する」ような演出は、劇中でも「過去の記憶が重なり合う」感覚を表現するために効果的に使われています。視覚的な面白さだけでなく、それがキャラクターの深層心理と結びつくような、緻密な画作りがなされています。

A24らしい音の演出

本作の劇伴には、生者が死者を想う時に聞こえるような、微かな生活音や風の音が取り入れられています。観客が死後の世界を恐ろしい場所ではなく、どこか懐かしい、安らげる場所として感じられるよう、あえてアナログな録音方法にこだわった音が採用されています。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます。

『Eternity』は、私たちが日々積み重ねている何気ない時間が、いかにかけがえのないものであるかを教えてくれる作品です。

もしあなたがジョアンと同じ立場に立たされたら、最後にどちらの手を取るでしょうか。

bitotabi
bitotabi

観終わった後、大切な人と語り合いたくなる、そんな余韻が残ります。

ダニー
ダニー

死後の世界が楽しそうってのもいいよね。

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