幽霊やゾンビ、お決まりのモンスターに食傷気味なあなたへ。
本稿では、ありきたりなホラーの枠を超え、見る者の心に深く刺さる異色のホラー映画を10本厳選して紹介します。ここで取り上げるのは、単なる恐怖演出を超え、人間の内面に潜む闇、社会の歪み、あるいは不可解な宇宙の法則を描き出した作品群です。
霊的な存在やゾンビが登場しなくても、そして明確なモンスターが存在しなくても、これほどまでに恐ろしい世界観を構築できるのか。
選考基準は「既存のジャンルに収まらない異質さ」と「観客の心に深い爪痕を残す独創性」。

鑑賞後もその世界観から抜け出せなくなるような、中毒性の高い作品ばかりを集めました。

さあ、常識を覆す恐怖体験の扉を開きましょう!
アルタード・ステーツ (Altered States)

- 公開年: 1980年
- 監督: ケン・ラッセル
- 脚本: パディ・チャイエフスキー
- キャスト: ウィリアム・ハート、ブレア・ブラウン、ボブ・バラバン
- あらすじ: 意識の変容を研究する科学者エディ・ホーキンスは、感覚遮断タンクと強力な幻覚剤を組み合わせた実験を繰り返す。彼の探求は、人類の根源へと遡る想像を絶する変貌を遂げ、自己の存在そのものが危機に瀕していく。
- 解説:ホラーかSFか微妙なところだが、その恐さは間違いなし。トリップ感満載のサイケデリックな演出もたまらない。
女神の継承 (The Medium)

- 公開年: 2021年
- 監督: バンジョン・ピサンタナクーン
- 脚本: バンジョン・ピサンタナクーン、チェ・ジンス、ナ・ホンジン
- キャスト: サワニー・ウトーマ、ナリラー・クルモンコンペート、シラニ・ヤンキッティカーン
- あらすじ: タイ東北部の山村で、代々「バヤン神」を信仰する霊媒師の一族。次期継承者と目されるミンに異変が起き始めたことから、ドキュメンタリークルーが密着取材を開始する。やがて明らかになるのは、神聖な継承とはかけ離れたおぞましい真実だった。
- 解説:じっとり。因習と呪いの恐さをじめっと魅せつつ、考察的なストーリーや独特で激しい祈祷のシーンの緩急も素晴らしい。
ヘレディタリー/継承 (Hereditary)

- 公開年: 2018年
- 監督: アリ・アスター
- 脚本: アリ・アスター
- キャスト: トニ・コレット、アレックス・ウォルフ、ミリー・シャピロ
- あらすじ: グラハム家の祖母が亡くなった後、娘であるアニーは奇妙な出来事に悩まされ始める。家族に降りかかる不可解な出来事が、やがて一家に代々受け継がれてきたおぞましい秘密へと繋がっていく。
- 解説:超独特。箱庭系ホラーとでも形容しようか。とにかく終始気味が悪い。
ミッドサマー (Midsommar)

- 公開年: 2019年
- 監督: アリ・アスター
- 脚本: アリ・アスター
- キャスト: フローレンス・ピュー、ジャック・レイナー、ウィル・ポールター
- あらすじ: 恋人との関係に問題を抱える大学生ダニーは、友人に誘われスウェーデンの奥地で開催される夏至祭に参加する。しかし、そこで彼らを待っていたのは、美しい自然と奇妙な儀式に彩られた狂気の世界だった。
- 解説:ヘレディタリーよりはまだ爽やかさもあるかも。因習系ホラー。細部にまでこだわったギミックにも注目。フローレンス・ピューの演技もいい。
サマーキャンプ・インフェルノ (Sleepaway Camp)

- 公開年: 1983年
- 監督: ロバート・ヒルツィック
- 脚本: ロバート・ヒルツィック
- キャスト: フェリッサ・ローズ、ジョナサン・ティアーズ、カレン・フィールズ
- あらすじ: 内気な少女アンジェラは、従兄弟のリッキーと共にサマーキャンプに参加する。キャンプで彼女をからかう者たちが次々と謎の死を遂げていく中、物語は衝撃的な結末へと向かう。
- 解説:とにかくラストで衝撃を受けたいならコレ。
赤い影 (Don’t Look Now)

- 公開年: 1973年
- 監督: ニコラス・ローグ
- 脚本: アラン・スコット、クリス・ブライアント
- キャスト: ジュリー・クリスティ、ドナルド・サザーランド
- あらすじ: 娘を事故で亡くしたばかりの夫婦が、仕事で訪れたヴェネツィアで霊能力を持つ老婆と出会う。老婆は亡くなった娘の霊が見えると言うが、夫婦の周囲では不穏な出来事が次々と起こり始める。
- 解説:これもラストが評価されがちだが、序盤の濃厚なベッドシーンもいい。深い意味がある。
ゲット・アウト (Get Out)

- 公開年: 2017年
- 監督: ジョーダン・ピール
- 脚本: ジョーダン・ピール
- キャスト: ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード
- あらすじ: アフリカ系アメリカ人の写真家クリスが、白人の恋人の実家を初めて訪れる。最初は友好的に見えた家族だが、徐々に不気味な違和感を覚え、彼は想像を絶する事態に巻き込まれていく。
- 解説:ジョーダン・ピールの黒人差別を訴えるメタファーにとどまらず、鑑賞者のフラストレーションをピークにしつつ、ホラー展開へ持っていく見事さ。
聖なる鹿殺し (The Killing of a Sacred Deer)

- 公開年: 2017年
- 監督: ヨルゴス・ランティモス
- 脚本: ヨルゴス・ランティモス、エフティミス・フィリップ
- キャスト: コリン・ファレル、ニコール・キッドマン、バリー・コーガン
- あらすじ: 心臓外科医スティーブンは、かつて手術で患者を死なせてしまった過去を持つ。その患者の息子である少年マーティンと交流を持つようになるが、マーティンはスティーブンの家族に不穏な呪いをかけ、恐ろしい選択を迫る。
- 解説:一体この映画が何を意味しているのか。観た後にたっぷり考えてみてほしい。分からなければ本ブログで検索を。
アイズ ワイド シャット (Eyes Wide Shut)

- 公開年: 1999年
- 監督: スタンリー・キューブリック
- 脚本: スタンリー・キューブリック、フレデリック・ラファエル
- キャスト: トム・クルーズ、ニコール・キッドマン
- あらすじ: 妻の告白をきっかけに、嫉妬に駆られた医師ビルはニューヨークの夜の街を彷徨う。その中で彼は、謎めいた秘密の仮面舞踏会へと迷い込み、危険な陰謀に足を踏み入れていく。
- 解説:この映画を撮った後に、キューブリックは死んだ。
エクソシスト2 (Exorcist II: The Heretic)

公開年: 1977年
監督: ジョン・ブアマン
脚本: ウィリアム・グッドハート
キャスト: リチャード・バートン、リンダ・ブレア、ルイーズ・フレッチャー
あらすじ: 悪魔に取り憑かれた過去を持つ少女リーガンは、精神科医の治療を受ける中で、再び悪魔の影に悩まされる。そして、前作で悪魔と対峙したメリン神父の死の謎を解き明かすべく、悪魔の根源へと迫っていく。
解説:「1」も「3」も面白いエクソシストだが、「2」もまた面白い。科学的なアプローチがメインというのが、異色っぷり強め。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます。
異色系ホラーを10作品紹介しました。

どの作品も、一味違いますよ。めちゃくちゃ面白いです。

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