スタジオジブリの名作『千と千尋の神隠し』。
本作には、観客が思わず「へぇ!」と唸るような、細やかな設定や裏話が隠されています。

今回の記事では、『千と千尋の神隠し』の豆知識についてお伝えしてきます。

まずはよく話題に挙がる、油屋のモデルについて!
1. 舞台のモデルは複数存在する?
油屋のモデルとされる場所として、台湾の九份(きゅうふん)や、

群馬県の積善館本館

などが挙げられることがあります。しかし、宮崎監督は特定の場所をモデルにしたわけではないと語っており、様々な要素を組み合わせた想像の産物であるとされています。日本の古い温泉街や民俗的な風景からインスピレーションを得て、あの幻想的な世界が構築されたのですね。
2. カオナシの正体とは?
謎多きキャラクター、カオナシ。宮崎駿監督は、カオナシについて「ああいう誰かとくっつきたいけど自分がないっていう人、どこにでもいると思いますけどね」と語っています。これは、現代社会における孤独や自己の確立の難しさ、あるいは他者に依存してしまう人間の弱さを象徴しているのかもしれません。

「カオナシ」のモデルについて、映画『千と千尋の神隠し』を制作した宮崎駿監督が、米林宏昌監督の絵を見て「まろ(米林監督のニックネーム)にそっくりだ」と言ったことがきっかけで、米林監督がモデルだと誤解されるようになったという話もあります。
3. 千尋が名前を書き間違えた理由
湯婆婆と契約する際、千尋は「荻野」の「荻」の字を、本来の「火」の部分を「犬」と書き間違えています。これは、ハクから「本当の名前を忘れてはいけない」と忠告されていた千尋が、無意識のうちに自分の名前(アイデンティティ)を守ろうとした、あるいは契約によって名前の一部を奪われたことを象徴していると解釈されることがあります。細部にまで意味が込められた、宮崎監督ならではの演出です。
4. 両親が豚になったのはなぜ?
物語の冒頭で、千尋の両親は神々の食べ物を無断で食べ、豚に変えられてしまいます。

これは、「節度をわきまえない人間への戒め」や、「現代社会の飽食と消費への警鐘」といったメッセージが込められていると言われています。ただ美味しいからと目の前の食べ物に飛びつく姿は、我々の日常にも通じるものがあるかもしれません。
まとめ
『千と千尋の神隠し』に関する豆知識を紹介しました。

ジブリアニメは奥が深いので、まだまだ知らないことがありそうですね。

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