『多聞さんのおかしなともだち』を読了しました。
ネタバレなしで感想を綴っていこうと思います。
作品概要
本作はトイ・ヨウが作者の2025年に発売された作品です。
2人の母親に育てられた娘が主人公。30歳になって東京から大阪に戻ってきて、自分にしか見えない存在と色々話したり、何かを食べたり、花火をしたりする物語です。
主人公は東京で男性パートナーと暮らしているんですが、実は「恋をする」というのが分からない。アロマンティックというやつですね。なので、昔から母達に恋人が出来たか聞かれることにもやもやを抱えていたと。母達からすると、自分たちは親にうまく打ち明けられなかったので我が子にはそういう思いをしてほしくないという気持ちからなんですが。
なるほど。よく分かります。私も自分をアロマンティックかもなと思ってるからです。
なぜ「かもな」と断言できないかというと、アロマンティックって別に診断したり証明したりするもんじゃないからです。実際若い頃は異性のパートナーがいましたしね。でも、それは今思うと周りに合わせてというか、誰かに求められるから世間的に普通であろうとしただけかもしれない。よく分かんないんですよ。ぶっちゃけ。
でも確かに言えることは、恋愛の話はかなり苦手だってこと。聴かれたくないし聴きたくもない。恋愛ドラマも自分の周りの誰かが恋人を作ろうと必死になってるのもまるで興味がありません。
恋愛のことについて聴かれたり話し合わなくちゃいけない時、怠いな…。と思っちゃう程度です。苦しんでるというほどでは、ない。
だから主人公ほど葛藤しているわけではありません。自分の価値はそこじゃないと思えてるし、それ以外のことに価値を見出だせているから。なんだったらアロマンティックじゃないのかもしれません。ほんと、分かんないんですよ。
主人公は異性のパートナーと一緒に暮らしているという点がしっくりこない人、割といるんじゃないかと思うんです。でも、本当そんな感じ。一人が寂しく思う時もあるし、誰かと住みたいって気持ちもあるんだって思う。性的な欲もある。それがアロマンティックで、個人的にはアロマンティックにもいろんな程度があるんじゃないかと思うんですよね~。
そういうモヤモヤに苦しんだり悩んだりしてる人がたくさんいる。だからこの漫画が高く評価されてるんでしょう。
あと、特定のセクシャリティの人と趣向についてガッツリ話す機会というのは私もほとんどないので、その気持ちが強いってのはかなり共感できるポイントですね。なんか相手の気を使ってしまうというか。根掘り葉掘り聞きにくい。正直なところ、情報交換的に色んな事聞いてみたい。特に、アロマンティックと話したい。
本作を読んで、そんな気持ちが湧きもしたし、少し解消されもしました。
セクシャリティに悩む人や、恋愛に興味が湧かない自分について悩んでいる人には大変おすすめできる作品です!
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