映画『恐怖人形』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
タイトルにある通り、本作は市松人形の呪いをテーマにした作品ながら、そのプロットやシーンには米ホラーへのオマージュがふんだんに用いられています。

ホラー映画好きが観るとかなり楽しめる作品だと思います!
どのあたりが米ホラー的なのか詳しく解説していきますね。

結末に関するネタバレはしないけど、ちょっとネタバレするから嫌な人は観てから読んでね。
作品概要
『恐怖人形』の監督は宮岡太郎です。先日公開され話題になった『Erica エリカ』と同じ人ですね。
『Erica エリカ』は男女関係における執着や狂気を描いており、本作でもそういった若者の恋愛的な要素もほんのりあります。ホラー映画だとド直球なメロメロな異性愛が描かれがちですが、本作ではしれっとレズビアンの関りを入れてるのがいい感じ。意外性がありつつもとっても自然。
メインヒロインは小坂菜緒(日向坂46)で、有名どころは他に萩原聖人が出演してます。このサイズ感のホラー映画としてはなかなか豪華。
あらすじは幼馴染の大学生の男女の下にパーティの招待状が届き、集合場所へ向かうと同じように招集された若者たちが数人。会場のキャンプ場へ到着すると、皆それぞれ市松人形を今朝見かけたことが分かり、かつ彼らはみな10年前にこのキャンプ場へ訪れたことが発覚。一体誰が、何の目的で彼らを集めたのか。これから彼らは市松人形の怪異に見舞われることとなるのか…。といった感じです。

それではここから、見どころの解説にいきます!
識者の存在と彼が語る人形のメカニズム
本作ではキャンプ場へ着いてすぐにオカルト研究家みたいなおっさんが登場します。
往々にしてこういうキャラクターは助っ人になるものですが、本作では寧ろただの奇人。今まで自分を馬鹿にしてきたやつらへの復讐のため、正しさの証明のため、自らが呪われたいと願っているのです。
オマージュやこすられまくったプロットを用いているためどうしても既視感が漂いまくる本作ですが、このキャラクターだけは新鮮でした。
彼が登場時にベラベラと語る「呪いの人形」のメカニズムが非常に面白いんです。
呪いを蓄えるものには様々な器があるが、そのかたちが人間に近づくほど効力は高まる。
つまり人形こそが呪いを最も純粋に伝えられる。
髪や爪が伸びるのはかけられた呪いが外に出ようとしている。
大抵の場合はそれに耐えられないがこの人形のキャパシティは凄まじい。
かけられた呪いとともにブクブクと太っていく。
果てなき恨みを果たすため。
なるほどって感じですよね。髪が伸びる恐怖の人形みたいな怪談は飽きるほど聞いてきましたが、今まできちんと考えたことはなかったので言語化されて心地よかったです。
米ホラーの定番×日ホラーの心意気
本作を観ていると、ホラーファンは数々のオマージュに気づくと思います。
『悪魔のいけにえ』オマージュあり
『死霊のえじき』オマージュあり
『13日の金曜日』オマージュあり
といった感じ。
サマーキャンプが起点というのも、実に米ホラー的。かつファイナル・ガール的な分かりやすいホラー・スリラーのプロットでもあります。
しかしながら、「このメンバーってもしかしてあの時の…」という展開や、因果や切ない要素というのは実に日本ホラーらしい精神を感じます。
定番の流れを汲みつつ、両者のいいところを上手くミックスしつつ、日本人形が驚きのムーブを見せる点はカルト映画らしさもあり、なんだかんだでいいバランスでほどよく怖くて笑えるいい映画だと言えます。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます。
『恐怖人形』は定番のホラー映画の流れであるものの、意外性のあるキャラクターや、独創的な日米ホラーの混合、あとほんのちょっと多様性を織り交ぜたなかなか見応えのある1本です。

78分とサクッと観やすいのも魅力なので、興味がある方はぜひ一度ご鑑賞ください!

Amazon Prime Videoで観られるよ~。
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