私は割と幅広く映画を観ます。
日米以外の外国映画はもちろんのこと、ドラマ、ホラー、サスペンス、SF、コメディ、アニメなど、ジャンルとしても割と何でも観る方だと自負しています。

今回の記事では、そんな私がこれまで観てこなかった映画監督やジャンルの映画について語らせていただきます。

本当に何でも観てそうだけど、意外とそういうのもあるんだね。
実はあまり観てない監督
私は基本的に、映画を観る際に「監督」を最も重要視して選んでいます。
「脚本家」にもフォーカスしたいんですが、どうしても監督の名前に惹かれてしまうのです。
そんな私ですが、実は巨匠と呼ばれる監督の中で、やや苦手というか、これまで積極的に食指が伸びないものが、あるんですね。
1人目はウディ・アレンです。
どうも、ダメなんですよね。彼の作品って。
そもそも恋愛映画が苦手だというのもあるんですが。それについては後述します。
要因は彼のスキャンダルです。ベラボーに年下の恋人がいたり、手を出しちゃいけないような年齢の女の子にいたずらしたりと、ちょっと常軌を逸してる人みたいなんですよね。
そんな人が作った恋愛映画、ちょっと素直な気持ちで観るのは難しいといいますか。
氏の代表作である『マンハッタン』は以前鑑賞したんですけど、そのストーリーももろにそういう雰囲気を感じてしまう内容で、とてもじゃないけど感動はできなかったんですよ。ストーリーに関しては。ニューヨークの街並みをカッコよく撮らせたら、右に出る人はいないのかもしれないですけどね。
だから、『アニー・ホール』も『ミッドナイト・イン・パリ』も観たことないんです。
逆に言えば、究極的に恋愛に対して真っ直ぐで正直な人なのかもしれませんけど。

2人目はデヴィッド・リンチです。
デヴィッド・リンチは、ウディ・アレンと違って、本数は割と観てるんですが、世間の評価の高さと、私の感動とのギャップは大きいなと感じることが多いです。
作風が苦手なわけではないんです。カルト映画って、大好きですし。でも、リンチの場合、ちょっと私の感覚では理解できない世界観過ぎるなと感じてしまうんですね。
だから、名作とされている作品を観て、「よく分からなかったと」いうショックを受けてしまうことを恐れて、これまであまり積極的に観られていません。
例えば、『イレイザーヘッド』。
もう3回くらい挑戦しているんですが、いつも途中で寝ちゃうんですよ。あの暗くて静かすぎる雰囲気と、訳の分からなさで、脳みそが停止してしまうんです笑
『イレイザーヘッド』の失敗体験があるから、『エレファントマン』を観てみたいけど怖くて観られない。また寝ちゃったらどうしようってね。
『ツイン・ピークス』のよさも、いまいち分からないんですよ。途中で辞めちゃいました。そこまでカルト臭の強くないああいうタイプの作品も、彼って作るじゃないですか。『マルホランド・ドライブ』も『ツイン・ピークス』と同じ感じだと思うんですけど、よく分かんなかったです。
『ブルー・ベルベット』と『ロスト・ハイウェイ』くらいストレートなものの方が、好みなんですよね。充分カルト風味だなと、個人的には思います。
でも、調子がいい時に、『エレファントマン』は絶対観ようと思ってます。
もっと僕がいろんな映画を観たり、本を読んだり、人生経験を積んだりすれば、いつかリンチの世界が理解できるようになるのかな。なりたいな。

最後に、ロバート・ゼメキスも苦手です。
『フォレストガンプ』も『バックトゥザフューチャー』もいい作品ですが、根本から愛することはできません。

ゼメキスに関しては、こちらを読んでいただければ幸いです。
かつては苦手だった監督
かつて苦手だった映画監督は、クリント・イーストウッドですね。
10代の頃に、『ミリオンダラー・ベイビー』を観たんですけど、そのよさが今一つ分からなかったんです。
イーストウッドの2000年代の作品って、退廃的で暗いものが多いと思うんですよ。それらをいくつか続けて観ちゃったのと、レンタル屋で借りて観た『マディソン郡の橋』のよさが全くもって分からなかった。
そこから長らく、「イーストウッドは自分に合わんな」と思って避けてたんです。
でも、最近になって、『インビクタス』とか『グラン・トリノ』とかを観て、痺れるほど感動したんですよね。
それ以来、イーストウッドアレルギーは克服しました。
かつての自分には感動できなかった作品も、もう一度観てみたいなと思ってます。

あまり観ないジャンル
いまだにあまり観ないジャンルは、恋愛ものです。
海外の作品で好きな監督だったり、ストーリーが普通じゃなさそうだったら観ます。A24とかなら、なんかありそうな気がして観に行きたくなることもままあります。
でも、ストレートなやつはほぼ観ないですね。
そもそも、純恋愛みたいなストーリーが、あまり得意ではないんです。恋愛にそこまで価値を感じにくいというか。
純粋過ぎるものを摂取してしまうと、自分の汚れが浮き彫りにされる気がしてしまってしんどいんです。宮沢賢治の小説なんかも同じ理由で少し苦手です。
話は少し変わりますが、日本の恋愛ものはとくに苦手ですね。日本国内でのヒットしか狙ってないようなやつ。
めっちゃ可愛くて人気のある芸能人が、モテないとか、いけてない設定というのがそもそもしんどいし、
ストーリー自体は純なものが多いのに、キャスティングから事務所の力が大きく働いているであろうことを想像してしまうのもしんどい。
10代20代向けの日本のキラキラした恋愛ものなんてよっぽどのことが無ければ観ないです笑



でも、最近ちょっとずつこういう作品って減ってきたような気がしないでもないですね。少子化と某事務所の影響でしょうか。僕にとってはいい傾向です笑
キャストにお金をかけず、それ以外に注力して韓国のように海外でもヒットを狙える作品が増えていけばいいなと思います。
MARVEL作品も苦手です。
まず、多すぎる笑
アベンジャーズの2作目くらいまでは頑張って付いて行ってましたが、もう無理です。
それにともなって、関連作品を観ておかないと楽しみにくい構成になってるってのが、しんどいですね。
また、CGをド派手に使って、インスタントに観客を楽しませようとする手法もいかがなものかと思います。
映画において視覚的な刺激や感動ももちろん大事だと思うんですけど、それよりも大きな感動って、共感できるドラマだったり、心に沁みるシーンだったりじゃないかと思うんです。
それがやや希薄なんじゃないかなと。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、そういう意味で感動が大きいから好きです。

かつては苦手だったジャンル
かつては、戦争ものもすごく苦手でした。
戦争を娯楽として楽しむのはいかがなものかと思っていたし、戦争について考えるのが嫌だったんですよね。
でも、近代史を少し学んだことで、戦争の愚かさとか残酷さをむしろ知りたくなったんですよね。
で、ベトナム戦争をテーマに扱っている作品をいくつか観てみたんです。
『フルメタルジャケット』とか『地獄の黙示録』、『ハンバーガー・ヒル』なんかですね。
ベトナム戦争を扱った映画って、本当に面白いし、作り手の情熱を感じやすいんです。反戦や戦争の愚かしさを明確に伝えてくれるというか。
そういった鑑賞経験の中で、戦争がテーマの映画って、娯楽というよりも教訓を与えてくれるものが多いということに気づいたんです。
決して金のために作られているものじゃないし、知ってたいなと思える、大事な記録なんだなと。
最近も『グッドモーニング・ベトナム』、『ジョニーは戦争へ行った』、『独裁者』などを観て、凄まじいエネルギーを感じ、涙しました。

今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます。
私がこれまであまり観てこなかった映画監督や、ジャンルについてお話させていただきました。

でも、どの監督、ジャンルの映画にも、それぞれ刺さる人がいたり、素晴らしい点があると思うので、折に触れて挑戦していこうと思います。

あなたがあまり選ばない映画はどんなの?ぜひコメントやSNSで教えてね。
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