映画『オットーという男』を観て、誰もがその愛らしさと奔放さに目を奪われたはずです。

孤独なオットーの唯一の同居人となった、あの野良猫。
実は、この猫にまつわる舞台裏は、映画本編に負けないほどドラマチックなものでした。

めっちゃ可愛かったよね~。

今回は、一躍スターダムにのし上がった「新人役者猫」の正体に迫ります。
1. 彗星のごとく現れた「一作入魂」のスター
あの見事な演技を見せた猫の名前は、スメアゴル(Sméagol)。『ロード・オブ・ザ・リング』のキャラクターにちなんで名付けられました。

驚くべきことに、彼は本作が銀幕デビュー作。
数多のCMや映画を渡り歩いてきたベテランではなく、この一作でいきなりトム・ハンクスという巨星の相棒役を勝ち取った、まさにシンデレラ・ボーイ(猫)なのです。

2. トム・ハンクス本人が選んだ「運命のオーディション」
監督のマーク・フォースターは、キャスティングにおいて「トムとの相性」を最優先しました。最終選考にはトム・ハンクス本人も立ち会い、実際にスメアゴルを抱き上げてその反応を確かめたと言います。
大物俳優を前にしても物怖じせず、まるで長年の友人のようにトムに身を委ねたスメアゴル。その瞬間に漂った「特別な空気感」が、採用の決め手となりました。

3. 「人間の子供より撮影が大変だった」
監督は後のインタビューで、「人間の子供や他の俳優との撮影よりも、スメアゴルとの撮影が一番タフだった」と苦笑まじりに語っています。
- セット脱走事件: 最高のシーンで突然「もういいや」とセットから歩き去ってしまう。
- トムを待ちぼうけさせる: 世界的大スターのスケジュールよりも、自分の気分を優先する大物ぶり。 しかし、その「誰の指図も受けない」媚びない姿勢こそが、劇中の野良猫としての圧倒的なリアリティを生み出しました。

4. 90%が本物!執念の「猫ファースト」撮影
最近の映画では動物にCGを使うことも多いですが、本作の猫のシーンは約9割がスメアゴル本人の実写です。
- 魔法の編集: 吹雪の中などの危険なシーンを除き、オットーと触れ合う繊細なシーンはすべて本物。
- 日常を切り取る: スメアゴルがふと見せたあくびやストレッチの瞬間を、編集チームが執念で本編に組み込み、あたかもオットーの感情に反応しているかのように見せました。

5. レッドカーペットを歩いた「一人の俳優」
スメアゴルは単なる「小道具」ではなく、立派なキャストの一員として敬意を払われました。ニューヨークでのプレミア上映では、トム・ハンクスと共にレッドカーペットに登場。
フラッシュを浴びながら堂々とポーズを決める姿は、もはや一発屋ではない風格を漂わせていました。

今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます。
デビュー作にして世界中を虜にしたスメアゴル。
今のところ次作の情報はありませんが、彼は「一作で伝説を作った猫」として映画史にその名を刻んだのではないでしょうか。
オットーという男が、最後に長年守り続けてきた「人生のルール」を書き換えたのは、この自由奔放な相棒がそばにいたからこそ。
映画を観返すときは、ぜひトム・ハンクスの視線に注目してみてください。

そこには、共演者としての深い愛と、一人の俳優への敬意が溢れているはずです。

撮影人の努力と献身も感じるかもね!
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