ついに、あの伝説の男が帰ってきた!
映画『SISU/シス 不死身の男』の続編、『SISU: Road to Revenge』が公開され、世界中のファンが熱狂しています。
前作をご覧になった皆さんは、きっと、あの容赦ないバイオレンスと、主人公アアタミ・コルピの不屈の精神「SISU」に心を奪われたことでしょう。
金塊を手に入れ、静かに去った不死身の男が、ついに帰ってきます。彼の新たな物語は、前作を上回る壮絶なアクションと、過去の因縁に決着をつける宿命の復讐劇へと進化を遂げます。

劇場へ足を運ぶ前に、この極限バトルを10倍楽しむための予習情報を、ネタバレなしでお届けします!

まずは作品概要から行ってみよう!
作品概要

監督・脚本は前作で世界を熱狂させたヤルマリ・ヘランダーが続投。そして、主人公アアタミを演じるヨルマ・トンピラが戻ってくることで、あの独特な孤高の戦士の魅力が再びスクリーンで炸裂することは間違いありません。

あらすじ:舞台は戦後のカレリアへ、家族殺害の因縁が牙をむく
舞台は戦後の1946年。
前作で金塊を手にした老兵アアタミ・コルピは、第二次世界大戦の終結後、ソ連に割譲されたカレリア地方へと向かいます。彼の目的は、戦争中に無惨に殺された家族への追悼として、自身の家を解体し、愛犬ウッコと共に安全な場所で再建することでした。
しかし、ソ連国境を越えたアアタミの出現は、すぐに赤軍(ソ連軍)の知るところとなります。そして、KGBエージェントによって送り込まれたのが、ソ連の司令官イゴール・ドラガノフでした。
彼は、アアタミが「冬戦争でソ連兵を大量に殺害した復讐者」であるとして、彼を追跡します。実はドラガノフこそ、戦時中にアアタミの家族を殺害した因縁の人物なのです。
アアタミは、自身の家族の仇であるとは知らずにドラガノフと遭遇し、壮絶な戦闘を開始します。アアタミは、家族の仇であることを知らないまま、この宿命の復讐劇に巻き込まれていく…。

宿敵「ドラガノフ」役:最強老人スティーブン・ラング参戦!
この『SISU: Road to Revenge』の最大の注目点の一つは、敵役を演じるスティーブン・ラングの参戦です。

彼は『ドント・ブリーズ』シリーズで、盲目でありながら恐ろしい戦闘能力を持つ元老兵を演じ、その圧倒的な存在感でカルト的な人気を博しました。
そんなラングが、アアタミと対峙するイゴール・ドラガノフ司令官を演じることで、まさに最強老兵バトルが開幕します。
イゴールは「私が消してやる」「死以上の最悪を、私が教えてやる」とアアタミを追い詰めます。単なる戦争の残党ではなく、アアタミの精神的・肉体的なすべてを破壊しようとする冷酷で狡猾な敵の存在が、この映画の緊張感を極限まで高めてくれるでしょう。
SISUとは?:不屈のフィンランド魂
前作の記事でも解説したように、タイトルである「SISU」こそ、この映画の哲学的な核です。
SISUとは、フィンランド語で「困難に直面しても立ち向かう、不屈の精神や決意」を意味する言葉。勇敢さや諦めない心、粘り強さなど、様々な強さを象徴しています。
家族の復讐という私的な感情が絡むことで、アアタミの「SISU」はさらに激しく燃え上がるはずです。彼は前作で「不死身の男」という伝説を確立しましたが、この続編では、その伝説を維持できるのか、SISUの真の限界が試されることになります。
時代背景の読み解き:1946年、アアタミの戦いが意味するもの
前作の戦いが「第二次世界大戦末期のナチスとのサバイバル」であったのに対し、本作の舞台となる1946年は、フィンランドにとって単に戦闘が終わっただけでなく、歴史的な転換点に位置します。
この時期のフィンランドは、ソ連との休戦協定(1944年)に基づき、戦後処理と復興を進めつつも、隣国ソ連の巨大な脅威に晒され続けていました。
アアタミの新たな戦いは、この複雑な時代背景を色濃く反映しています。

- 真の敵の登場: 敵役イゴール・ドラガノフ司令官は、アアタミの家族を殺害したという個人的な因縁を持っています。しかし同時に、彼はソ連軍の司令官という公的な立場の人間です。
- 戦後も続く悲劇: この追跡劇は、第二次世界大戦が終わった後も、アアタミの過去の悲劇が、ソ連という旧敵国と新たな形で結びつき、彼を追跡し続けていることを示しています。アアタミは、自身の金塊を守るだけでなく、戦後も続くソ連による影響や脅威に対し、一人で立ち向かっているとも解釈できます。
この物語は、個人の復讐劇でありながら、戦後のフィンランドが背負った重い社会情勢を背景に、不死身の男が「SISU」の精神でどう生き抜くのかを描く、より深みのある作品となっているのです。

【重要】愛犬ウッコの動向について
前作を鑑賞した皆さんが最も心配したであろう、アアタミの愛犬ウッコ。前作の記事では「犬は無事です!」と力強く宣言しましたが、『SISU: Road to Revenge』でもウッコはアアタミの旅に同行しています。
ここで朗報です。ウッコは、設定通りに成長した姿を見せており、その変わらぬ忠実さでアアタミを支え続けます。

少し大きくなって、顔も変わりましたが、おそらく同じワンコが演じています。
家族を失ったアアタミにとって、ウッコは唯一の「家族」です。新たな敵ドラガノフが、このアアタミの精神的な弱点を突いてくる可能性も十分に考えられます。
ウッコとアアタミの間に張り巡らされた絆の強さが、今回の復讐劇においてどのような役割を果たすのか。犬好きのファンにとっても、目が離せないポイントとなるでしょう。

今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます。
『SISU: Road to Revenge』は、前作のハチャメチャで容赦ないアクションと、歴史的な背景、そして復讐という熱いテーマが融合した、新たなカルトムービーの誕生となるはずです。

ぜひ、この新たな伝説を劇場で体感し、そのSISUの精神を目に焼き付けてください。

愛犬ウッコや、強敵ドラガノフにも注目だよ~。
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