姦しさが愛しすぎる!この衝動が青春だ!
山下敦弘監督の『リンダ リンダ リンダ』は、まさに姦しさが愛しすぎる! 文化祭という限られた時間の中で、もがきながらも音楽に情熱を注ぐ少女たちの姿は、観る者の胸を熱くします。

不器用さの中に宿るひたむきさが、青春の輝きそのものを体現しているかのようです。

まずは、この作品の概要をお伝えします。
作品概要
- 公開年: 2005年
- 監督: 山下敦弘
- 脚本: 向井康介
- 原作: オリジナル
- メインキャスト: ペ・ドゥナ、香椎由宇、関根史織、前田亜季、松山ケンイチ、小出恵介
- あらすじ: 高校の文化祭で、急遽ガールズバンドのボーカルが辞めてしまう。残されたメンバーたちは、文化祭での演奏を諦めかけるが、たまたま居合わせた韓国からの留学生ソンを新たなボーカルに迎え、THE BLUE HEARTSの「リンダ リンダ」を演奏することを決意。文化も言葉も異なる彼女たちが、音楽を通して絆を深め、文化祭のステージを目指す青春を描く。
ソンちゃん可愛すぎる!演技力も突き抜けすぎ!
主人公の一人、ソンを演じたペ・ドゥナさんの可愛すぎる! 憂いを帯びた表情の中に、ふとした瞬間に見せる笑顔が、 心を射抜きます。

『ほえる犬は噛まない』での個性的な演技も印象的ですが、本作ではさらにその魅力が爆発しています!
刺さりすぎる!あの頃の自分と重なりすぎる!
映画に散りばめられた青春の断片は、刺さりすぎる! リュックサック、放課後の教室、そして文化祭の準備風景。何気ない日常の描写が、自分の過去と鮮やかに重なり、胸が締め付けられるような感覚を覚えます。
文化祭でバンドを組んだ経験がある人なら、きっと共感しすぎる! でしょう。

私は映画公開時の2005年、まさしく高校生だったので、苦しいほどに刺さりました。
カメラワークが面白すぎる!ラストの校舎は特に…
この映画のカメラワークは、とにかく面白すぎる! 真正面からのカットが少ないことで、画面にリズムと躍動感が生まれています。
そして、終盤の校舎の色んな場所を映し出すシーンは、言葉にならない感情が溢れ出し、エモすぎる! 何もないはずの風景が、彼女たちの青春の記憶として永遠に焼き付いているように感じ、涙が止まりません。
キャストが粋すぎる!音楽好きにはさらに深く響く人選!
『リンダ リンダ リンダ』のキャスティングは、音楽好きにとって、さらに深く、そして多角的に楽しめる魅力が詰まっています!
小山先生を演じた甲本雅裕さんは、ご存知、伝説のロックバンドTHE BLUE HEARTSのボーカル・甲本ヒロトさんの実弟さんです。この配役は、単なる偶然とは思えず、作品に特別な音楽的背景を与えているように感じられます。
そして、一瞬ながらも強烈な印象を残すピエールさん役のピエール瀧さん。電気グルーヴとしての活動は広く知られており、その個性的な存在感は、短い出演時間ながらも映画に独特の彩りを添えています。
さらに注目すべきは、主人公たちのバンドとは別のバンドで「リンダ リンダ」を演奏するメンバーです。ベースを担当していたのは、Base Ball Bearの関根史織さん。自身のバンドでもベーシストである彼女が、劇中でもベースを演奏するというのは、音楽ファンには嬉しいサプライズです。
そして、先輩の女子生徒として出演していた山崎優子さんは、ME-ISMというバンドで活動されていました。劇中ではどのような役割だったかはっきりとは描かれていませんが、実際にバンドで活動している方がキャスティングされているというのは、この映画の音楽へのこだわりを感じさせます。
また、主人公の一人である恵の母親役を演じたりりィさんは、1970年代から活動するシンガーソングライターで、独特のハスキーボイスと、ブルースやフォークを基調とした音楽性で知られています。数々の名曲を発表し、日本の音楽シーンに確かな足跡を残してきたアーティストです。劇中では、娘を優しく見守る母親の姿を、温かく自然に演じ、作品に深みを与えていました。
このように、『リンダ リンダ リンダ』のキャスティングは、単に役柄に合った俳優を選ぶだけでなく、音楽的な背景を持つ人々を起用することで、作品に多層的な魅力を加えていると言えるでしょう。それぞれのキャストが持つ個性が、この青春映画をより特別なものにしているのです。
若手キャストの初々しさが眩しすぎる!当時の年齢も
本作で瑞々しい魅力を放っている若手キャストたちの、公開当時の年齢(2005年)は以下の通りです。

- ペ・ドゥナさん(ソン役):26歳
- 香椎由宇さん(丸本凛子役):22歳
- 関根史織さん(中島田花子役):20歳
- 湯川潮音さん(今村萠役):23歳
- 松山ケンイチさん(槙原裕作役):21歳
- 小出恵介さん(阿部友次役):21歳
20代前半とはいえ、スクリーンに映る彼らからは、高校生を演じるにぴったりの若々しさ、そして何にも染まっていないような透明感が溢れています。未来のスターたちが、この作品で原点となるような輝きを放っていたと考えると、感慨深いものがありますね。彼らの持つフレッシュな魅力が、映画全体にきらめきを与えていることは間違いありません。
ブルーハーツがやっぱり素晴らしすぎる!
改めて、「リンダ リンダ」をはじめとするTHE BLUE HEARTSの楽曲の素晴らしすぎる! シンプルな言葉と力強いメロディーは、時代を超えて人々の心を揺さぶります。そして、気になる韓国での知名度…日本ほどではないとはいえ、熱心なファンは存在し、映画を通してさらに広がっているかもしれません。

劇中で使用された曲はこんな感じです。
リンダ リンダ(THE BLUE HEARTS)
終わらない歌(THE BLUE HEARTS)
僕の右手(THE BLUE HEARTS)
April Mirage(Base Ball Bear)
SAYONARA-NOSTALGIA(Base Ball Bear)
The Water is Wide(トラディショナル)
まとめ:いつまでも心に響く青春のアンセム
最後までお読みいただきありがとうございます。
『リンダ リンダ リンダ』は、単なる文化祭の物語ではありません。
不器用ながらも懸命に生きる少女たちの姿を通して、青春の喜び、葛藤、そして何よりもその瞬間の輝きを描き出した、いつまでも心に響く青春のアンセムです。
THE BLUE HEARTSの魂を受け継ぎ、世代を超えて人々の心を掴むこの映画を、ぜひもう一度、そしてまだ観たことのない方は、この機会に体験してみてください。
きっと、あなたの心にも「リンダ リンダ」の力強いメロディーが鳴り響くはずです。

私は先日この映画を観てからブルーハーツばっかり聞いてます。

映画も音楽も最高だね!
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